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展覧会に行くのに事前準備は必要?

興味を引く展覧会を見つけたとします。いざ、その美術館へ、となった時に真面目なあなたは思うかもしれません。「行く前に少し予習していった方がいいのかな?」と。

私の考えとしては、展覧会を楽しむのに予習は不要です。もちろんどうしても予習したいという人は好きなだけやってください。知りたくなったらすぐにとことん調べないと気が済まない、というタイプもいますからね。でもそうでない大半の人は、義務的に予習をする必要なんてありませんよ。

これは繰り返し言っていることですが、美術鑑賞は勉強ではないですからね。例えば映画を観る時に、その監督や俳優についてわざわざ下調べをしないはずです。ワクワクしながら映画館に行く。美術館だって、それと同じ感覚で行けばいいのです。
そもそも、あまり予備知識を入れない方が「どんな内容なんだろう」「どんな作品があるんだろう」と期待がふくらみませんか。
逆にがっつり下調べをしてから行くと、「はい知ってる。これも知ってる。本で読んだ通りだな」という答え合わせのような見方しかできなくなってしまい、新鮮な感動が薄れてしまいかねません。
ですから、せいぜい展覧会チラシの表と裏を眺めておくぐらいで十分なのです。

ただし、会期、開館日、開館時間はしっかり確認しましょう。
展覧会は開幕前から宣伝を開始しますから、街中でポスターを見かけててっきりやっているものだと思って開幕前に行ってしまう、というミスがありがちです。私は見たい展覧会があって東京からわざわざ静岡の県立美術館まで行き、建物の前に立って初めて開幕前日だったと気づき、立ち尽くしたことがあります。
また、多くの美術館は月曜日が休館日ですが、そうではない美術館もあります。それから休館日が祝日の場合、その日は開館して翌日に振替休館とすることも多いです。「あれ?火曜日なのに閉館してる!」という失敗も「あるある」です。気をつけましょう。

さて、予習は必要ありませんが、持ち物の準備は大事です。特に決まりはありませんが、あると便利なものを挙げておきます。

まずメモ帳。
別のところで書いたことがありますが、簡単で良いので鑑賞しながらメモを取ることをおすすめしています。
当然筆記用具も必要になりますが、館内では作品保護のため原則として鉛筆しか使えないので、鉛筆を持って行きましょう。

それからクリアファイル。
美術館に行くと、出品リストや展覧会チラシなど何かと紙をもらいます。ミュージアムショップで絵はがきなどを買うこともあるでしょう。こうした紙類を折らずにきれいに持ち帰るためにクリアファイルがあると便利なのです。

それから、これは少し上級者向けかもしれませんが、単眼鏡か双眼鏡も持っていきたいところです。
作品は近づけるものばかりではありません。ガラスケースの中に入っていて、なおかつガラスから少し離れて設置されていると、細かな表現を確認することができません。また例えば巨大なオブジェや仏像などは見上げても上の方がよく見えません。
かさばらないという点で双眼鏡より単眼鏡の方がおすすめなのですが、これを使えば至近距離で作品を見ているように細部まで味わうことができます。

あとはこれらのアイテムや他に携帯電話や財布など入れるサブバッグですね。
展示室ではなるべく身軽な方が楽しめるので、荷物はロッカーに預けた方が絶対に良いです。必要な物だけこのサブバッグに入れて展示室に入りましょう。エコバッグのように折りたためるものがいいかもしれませんね。
布製トートバッグはミュージアムショップの定番グッズでもあるので、展覧会に行った時に気に入ったデザインの物を見つけてサブバッグにするのも楽しいですよ。

他に何かありますかね?
私はこんな準備をしていくよ、というものがあればコメントで教えてください。