『都市公園のトリセツ』平塚勇司さんに聞いた「いま気になる人・コト」
新年度に入り、コロナ禍に負けず、あたらしいチャレンジの種を模索している方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな方のヒントになればと、『都市公園のトリセツ 使いこなすための法律の読み方』著者で、国営海の中道海浜公園事務所長の平塚勇司さんに、いま気になっている話題について伺ってみました。
――最近、公園に関わる取り組みで注目している事例はありますか?
熊本地震で被災した熊本城の天守閣の復旧が完了し、令和3年4月26日(月)から一般公開されます。
被災当初からずっと関わっていましたので、とうとうここまできたか、という気持ちですね。熊本市の方々は本当に大変だったと思います。
――石垣が大きく崩れた痛ましい様子は、映像で見て記憶に残っています。
その後、現代の技術を駆使して行われた力強い復旧のプロセスは、SNSでもたびたび注目されていましたね。復活した天守閣をPRするイベントも企画されているようで、楽しみです!
――ほかに、気になっている取り組みはありますか?
昨年設立された「一般社団法人 みんなの公園愛護会」が気になっています。
公園は愛護会などのボランティアの方々に支えられていますが、メンバーの高齢化などであまり活発な活動ができていないところも多いと聞きます。
そのような中で愛護会同士のノウハウの共有やネットワーク化を進めるような動きがあるのは心強いですね。
――最近、タブロイド紙「PARK NEWS MAGAZINE」も創刊された団体ですね。制作にあたっては『都市公園のトリセツ』も参考にしてくださったと伺いました。
――最後に、何か告知があればお願いします!
私が整備、管理している国営海の中道海浜公園の10年後に実現を目指す将来像として「うみなかビジョン2030」を策定、公表しました。
――官民連携での「Park-PFI事業による滞在型レクリエーション拠点の整備」の構想など、イラストでイメージが浮かびやすい資料ですね。
有識者の方から貴重な助言を頂いたおかげで、非常に明快なビジョンを整理できました。コロナで先行き不透明な中ではありますが、公園の関係者が一丸となって魅力を高めていきたいと思っています。
――コロナ禍で、特に都市部からアクセスしやすいオープンスペースの大切さが再認識されつつあるように思います。今回のようなビジョンを、ほかの公園についてもぜひ知りたいです。
ありがとうございました!
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(編集Y・M)