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GAKUルーツ《田故知新》vol.7

GAKUルーツvol.7は2000年代前半!ということは我らが座長中山洋介 スケさんとたちかわねむか ネムネムが入座!
今回はその2人の初々しい記事をセレクト。当時を知る方々はニヤニヤしながらお楽しみください(^^)/
では、いってみよ~♪

▼2001年8月1日 No.373

【公演部 舞台うら話】     中山洋介


 「場ミリ」という言葉は「場を見る」から来てるんじゃないか、というのは僕の持論です。「見ない」「見ます」が「場見ラない」「場見ります」と違う活用になっちゃっているのがかわいいところです。
 場ミリというのは、舞台上で小道具の置き場所や役者の立ち位置を示すために貼るゼツエン (=ビニールテープ)のこと。太鼓など道具の入りハケが多い田楽座の公演に、この場ミリは欠かせません。大体の位置は客席の列や袖幕などで把握しますが、場ミリがあることで役者はよりスピーディに正確に、自信を持って入りハケができるのです。
 「ベベンベン。」音を合図に暗闇をひとすじ貫くライトの先にはー、何もなく、その一メートルくらい横には今さら動くわけにもいかない三味線男が一人・・・。という事態を避けるためにも、場ミリは大いに役立っているのです。
 さて、このように重い役割を担う場ミリも、ただ貼ってあるだけでは何十枚もの場ミリの内、どれがどの演目のどの太鼓の置き場所なのか、どれが自分に関係するものなのかわかりません。そこで各場ミリにはマジックで「秩父大胴」とか「ヨウ鉦」など、演目名、道具、役者の名前を普通は書いていくのですが、では実際、開演直前の舞台上はどうなっているかと言えば・・・。
 散りばめられた無数の白いゼツエンには波線、棒線、網カケ、黒丸、○✕△また来て口、記号の他にもニコチャンマークに魚の絵、はたまたゼツエンを二枚使ってL字にT字、三枚「△」四枚「口」と、宇宙人へのメッセージのような有様です。
 要はそれを見た人が自分の使用する場ミリだ、とわかればいいのであって、演目名などの文字情報よりむしろ明らかに自分がかいたとわかる記号や絵の方が、瞬間的な判断が要求される舞台上では便利なのです。しかし、どうカタチを工夫しようと何を書こうと太刀打ちできない状況もあります。
ー暗転。
 「見えんがや!」大きなホールの公演では、演出効果を狙って完全に照明をおとし、暗闇の中で転換することがままあります。そんな時に活躍するのが、暗い所で光るテープ、そう「蓄光テープ」です。暗転中にまるで誘導灯のように僕たちに道を指し示してくれる、このありがた~い蓄光テープ、お値段の方も大層ありがたい上、伊那では手に入らない (都会へ出た時に買いだめする)ため、公演後は全部回収して再利用するのです。

 さて、ある公演の開演直前。緞帳の降りている舞台へ入ろうとした僕は、それを見つけてしまいました。田楽座の前に賛助出演していただいた太鼓サークルの方が使い終わった太鼓の台のキャスターに、それはくっついていました。
 「あ。」・・・・・白いゼツエンにマジックでニコチャンマーク。間違いなく僕の場ミリでした。
 そして本ベルが鳴りました。(終)

若ッ!!!あどけなさ残る青年!!!
若手の頃から絵の才能を発揮して、田楽座新聞で大活躍!!

▼2003年10月1日 No.394

【はじめまして~♥】


 この九月より入座しました、大阪出身の「立川ねむか」と言います。
 歌が大好き、踊るの大好き、芝居が大好きなちょっと変わった二十六歳です。
 田楽座に出会ったのはこの春の小公演で、幕開けの水口囃子に全身鳥肌が立ちました。真っすぐに太鼓にむかう瞳、仲間を見つめる瞳、どれもが新鮮に胸に飛び込んで来て、興奮しました。私の中で何かが弾けたんだと思います。吸い寄せられるように入座を決めました。
 何かと便利になる一方で、人間関係は希薄になり、恐ろしい事件ばかり起こるこの世の中で、人と人とが向き合い、繋がり地域に文化の根を張りたいと活動されている田楽座にとても共感しましたし、何よりも人として生きれる素晴らしい仕事だと思いました。入座してまだまもないのですが、数々の田楽座を支えていて下さる方々に出会い、「人生、沢山の人と出会い、喜びを分かち合ったもん勝ち」そう実感する事が出来ました。
 入座して数日、あまりにも不器用な自分に身も凍る思いなんですが、諦めず、体の中に流れるまでひたむきにやるしかないと思っています。
 まだまだ遠い先の夢ですが、芝居と歌舞で、楽しい子供作品を創りたいと思っています。
 いつも笑顔が一番と生きてきた私ですが、真の笑顔で舞台に立てるようになりたいです。側ではなく心の底の底から笑えるように、その為には自分と向き合い、模索し、一日を大切にしていきたいです。


これまた若ッ!!!!着てるTシャツ気になるっ(笑)

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