Nvidia株のピークはどこか?考察
私は中学生ぐらいの頃からサッカーを辞めてPC世界にのめり込んだのだが、
その時に初めて自作PCを組んだときNVIDIAのグラボを使ったのを覚えている。月日が経って2014年ぐらいには株式も長期保有で購入していた。今では含み益が1億ぐらいになっているが、当分手放す予定はない。
AIの進化とはまさに半導体産業の進化と言っても過言ではないほどに密接した関係を持っている。Intel創業者のゴードン・ムーアはムーアの法則を提唱した。「半導体の集積度は2年後に2倍になる」
この法則は現実になって、Google、Microsoftが率先してAI のデータセンターに$100billionを投資するようになった。
千葉県印西のデータセンターの構築にも私は関わった。その際の計画やアレンジメント、施設全般の業務は実はGoogleという会社ではなく、母体のAlphabetが行うからだ。彼らのやり方を見ていると日本産業は衰退するしかないほどにその触手を伸ばし、データセンターだけの目的に留まっておらず、日本のコアテクノロジー、先端技術の根になるようなものを片っ端から奪おうと動いていた。私は直にそれを見ていたから売国奴のような気分にさえなった。
昨今、NVIDIAはこの世界に必要不可欠な存在になり、世界で一番価値のある企業になった。時価総額はAppleを抜いた。GPU需要が最盛期になったことはAI産業だけでなく、暗号資産業界のスケーリングによるところも大きい。
中国へのGPU販売、輸出を止めるように米国は動いているが、その影響はあまり受けていないように感じる。
日本のGPU保有数を載せたが、2023年時点のものでこれだけの差が生まれており、Meta社はNVIDIAに約1兆円分のGPUの発注をした。これは数年にかけて納入されるらしいが、来る所まで来たなといった感覚を憶える。
オラクル創業者のラリー・エリソンは嘗て、「AI ビジネス(ゲーム)に参加するには$100Billionの賭金が必要だ」と述べたが、もはやそれでは足りないところまできてしまっている。
日本は全てのGPUを併せても恐らくこれからMeta社1つにさえ及ばないような状況になるだろう。もう手遅れだろう。これは日本国政府としても由々しき事態なのだが、これに関して全くやる気がないように私からは見える。
寧ろ半導体の法律を改正して熊本に台湾マフィアとTSMC工場まで作ってしまう始末だ。本来なら日本の企業があの好立地に作れたはずなのだが・・
半導体であれば水、
AIデータセンターであれば電力と学習データ、
これらは必要不可欠で、今後需要が高まるのは間違いない。OpenAIは既に学習データの限界にきていると示唆している。AIで学習データを作成してもそれは意味をあまりなさないことが分かっているので、それ以上のAIを作るにはより高度な大量の学習データが必要。そのうち$1trilionを超えるAIデータセンターを作り出して、利益が全く生まれないというような状況さえでてくるかもしれない。
このAIブーム、AIバブルは今まで人類が経験したことのない領域で、
今のプラットフォーマー達は今後数年でその位置をすぐに入れ替えてしまうほどの驚異的な力を持つことになる。いきなり時価総額数千億円の会社がたちまち生まれてしまう。だが全てのロジスティクス、供給にはGPUが必要で、GPUに代わる代替品は未だ現れていないので今後も暫くはNVIDIAの一人勝ち状態は続くだろう。独占企業としての法的処置が国際的に取られる可能性は十分にあるかもしれないが、それをしたところでNVIDIAのGPU生産力と技術に追いつける企業は一朝一夕では生まれてこないので、そこに根本的な強みがある。今後数年は今の株式は保有し続ける予定だが、恐らく最高値はこんなもんじゃないだろう。
2024年11月19日現在、株価は$140だが、今後数年で恐らく$250は軽く超えてくると思われる。近しい米国の友人たち、経営者、エンジニアたちとこの件について話してみたが、概ねみんな同じ様なことを考えていた。
日本のAIを開発、パーソナルAI開発していたりするベンチャーや東証グロースでちょっとばかし上場したような企業群はこれからほぼ確実に淘汰されるだろう。私の中ではそういう企業が生き残れる確率は実体としてのプロダクト製品を製造していない場合、1割以下ぐらいのように思う。今後はデータセンター開発を円安の日本でどんどん外資がやってくることも目に見えているが、その際の電力確保はどうするのか、など課題は多い。
NVIDIAに関しては数年で今のビジネスモデルが大幅に瓦解することは考えづらいので今からでも少しずつ買っておくのをオススメする。多少下がろうとも持ち続ければこの会社に関してはすぐに株価が戻る。