見出し画像

セキュリティの話 MacとWindows

Microsoft windowsが発売されたのは私が生まれる前。
1980年代から販売され、大行列になっているシーンを動画やTVで見たことがある。2024年までWindowsは名前を変えてその冠を継承しているが、一番の問題は旧いコードが生き残り続けていること。マトリックスという映画のまさにメロビンジアンのような存在、昔ながらの店の秘伝のレシピみたいな。

そのようにしてシステムの一部として旧いコードが残り、時間を重ねながらコードを追加していき、ソフトウェアとハードウェアの両輪をうまく回転させてきたのがWindowsなのである。互換性を維持することを重視した設計思想であるが故に前のバージョンで使えていたアプリケーション、デバイス、その他を新しいバージョンでも使えるようにしておく必要があるのだ。これらは企業にとっては非常に重要なのでこの新しいバージョンでの動作確認、動作保証をするために旧いコードが残る必要があるのである。これはネットセキュリティにおける貧弱性をつくる主要因に直結する。

Mac OSはどうかというと、Machカーネルベースの構築によってFreeBSDのUnix系要素を組み合わせてXNU「X is not Unix」という独自のものを生み出しました。ハイブリッドカーネルは今まで誰もしてこなかったチャレンジでした。これは設計思想もそうであるようにまずはユーザーの情報が漏れないようなセキュリティを重視しているわけです。ファイル権限管理システム保護能力はWindowsの比ではありません。認証されていないソフトウェアがコア部分に侵入することも難しいため、Appleは常にApp Storeでアプリケーションの質を管理しています。アプリケーションの審査が非常に時間がかかり、厳しいのはそのためです。Gatekeeperと呼ばれる信頼できる開発者からのソフトウェアだけが実行されるようなシステム構造になっています。
マルチウェア対策としては標準機能にXprotectを搭載していることで既存のマルチウェアからの保護をMacユーザーには提供していることもセキュリティが高いデバイスとして愛される理由になってますね。

クリエイターの会社でなければ、低コストで導入でき、表計算やパワポだけをやるPCにはWindowsで十分と思えばそれはそうかもしれません。しかし、昨今のテクノロジーの発展を鑑みるに、2024年に世界中の飛行機が飛べなくなったように、セキュリティを最重要視した設計思想が生き残る鍵担っている気がします。パランティア、グーグル、Mac OSというのはユーザーセキュリティを重要視した設計思想があったからこそ生き残ったという見方が私は好きです。




いいなと思ったら応援しよう!