豪華客船鍼灸師がスモールシップで稼ぐためのビジネス戦略
こんにちは、元豪華客船鍼灸師のGakuです。
2021年12月〜2022年7月までSeabourn Odysseyという最大乗客定員400人程度の小さなラグジュアリー船で鍼灸師として働いていました。
カリブ海やアラスカを巡り、家族同然のような友人もできて素晴らしい契約となりました。
しかしビジネス面においては乗船前に想定していた事態とは大きく異なることも多く試行錯誤の毎日でした。
・パンデミックの影響で乗客は150〜250人
・セミナーの9割は参加者0人
・施術室は1部屋のみ
・カリブ海にいた数ヶ月間はほぼシーデイ無し
豪華客船での勤務経験がある方にはこれがどれだけビジネス的なポテンシャルが低いか分かると思います。
初契約では乗る船は選べないので、そういった船に配属になる可能性も高いです。
今回は豪華客船で鍼灸師として働く方、特に小さな船で働く方や1〜2回目の契約の方向けにいかにビジネスチャンスを生み出すかをシェアしていきます。
以下のような方には特にオススメしています。
・これから1〜2回目の乗船を迎える方
・ゲスト数が少ないラグジュアリー船でのノウハウを知りたい方
・押し売りはせずに自分らしく働きたい方
・乗船したが思ったようなビジネスチャンスが無いと感じている方
・ライフワークバランスを大切にしたい方
・割引ばかりして数を売るよりも高単価で質の高いサービスを提供したい方
・英語力に不安のあるなかで働かれる方
豪華客船における鍼灸師の仕事内容、1日の流れとは?
日本の一般的な鍼灸院で働く場合との1番の違いはゲストがクルーズ毎に入れ替わるということです。(通常数日〜2週間程度)
まずは実際の様子を私のYouTubeチャンネルで観てみてください。
治療代は1回$209でパッケージ(回数券)を販売します。
あとはチャイニーズハーブ(漢方薬)を物販で売ったり集客のためにセミナーを行うなどします。
基本は以下の3つの日に分けられ、シーデイには1日2回。ポートデイは1日1回セミナーを行います。
大きい船と小さい船の違い/想定外だったこと
大きな船では大勢のゲストが船に乗っていて何もしなくてもエンバケーションデイやセミナーには多くの人が勝手に来てくれる前提です。
その上でそれらの人に対してセミナーやコンサルテーションでいかに鍼の魅力や改善できることを伝えられるかになります。
しかし小さな船ではそうはいきません。
私の場合は冒頭に書いたようなかなりポテンシャルの低い船でした。
つまり前段階の集客から考えなければいけなかったり、よりパーソナルな対応が必要になります。
下の表にも記載していますが小さい船で働くと会社からのプレッシャーは少ないです。
ピリピリしずらく働きやすいですが、それは同時に会社からの期待値が低くビジネスチャンスが少ないことを意味します。
会社流のセールス
乗船前には研修を受けますが一般的な日本人の感覚からすればゴリゴリの押し売りです。
たくさん治療を受けてもらうために以下のことを求められます。
・ゲストが複数の症状を持っていても1回の施術で1部位のみ治療する
・施術中に体位を変えない(うつ伏せのみなど)
・朝晩来てもらい1日に2回治療する
他にも全てのゲストに3〜6ヶ月分のチャイニーズハーブを勧めるよう言われたり、カッピングや顔への刺鍼、パルスの使用はオプション料金で1回$39かかります。
売上が伸びないと会社から以下のようなアドバイスをもらいます。
・カフェなどゲストが多く集まっている場所に行って話しかけて売り込む
・ネイルやヘアカットなどを受けている最中のゲストに話しかけて売り込む
良い悪いは別として先に言っておくと、こういった手法が会社として行われているということは、これが豪華客船という特殊な環境では売上を生む王道なのだと思います。
反対はしていませんが、このような手法は個人的にあまりやりたくなかったのと船以外の場所ではあまり役に立たないスキルでもあったので上記のことは一つもしませんでした。(オプション料金は貰ってなかったです)
本題の前に
あくまでこのnoteはビジネスに関することについてです。
英語で話していたこともあえて日本語で書いたりしていますので、学んだことをどのように英語で表現するかはご自身やThe English Villageで勉強してください。
元豪華客船鍼灸師でレジェンド的存在であるリョウタさんが書かれたnoteを添付しておきます。
既に面接に合格しているけどまだ購読されていないという方がいれば先にこちらを読まれることをオススメします。
英語での言い回しを学べてすぐに使えるスキルばかりです。
それでは私の実際の業績を公開しながら細かく解説していきます。
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