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本来身につけるべき算数のチカラ

  どうも、GAKUです。大学4年間は、塾講師として働いていたため、大学を卒業し辞めた今も、教育についてアンテナを張るようになりました。オンライン教育を焦って施行している世の中を眺めてふと思ったことをまとめていこうかと思います。

  以前、オンライン授業についてnoteに記事をあげたのですが、そちらの記事に近い内容で、小中学校の数学にピックアップした内容となります。よければこちらもご覧になってください。

  過去の記事で、オンライン教育は成績が二極化しやすいという説を提唱したわけなのですが、特に数学は明瞭な差ができるのではないかと思っています。
  数学って、めちゃくちゃハマる子もいれば、拒絶反応を起こすほどに苦手な子もいますよね?他の教科も当てはまるかもしれませんが、僕の経験上、数学がもっとも好き嫌いの差が別れる科目だと思っています。
  これまでは学校で強制されていたからこそなんとかやってこれた人も少なからずいたのですが、それがオンライン中心となると、大きく変わるのではないかと思います。
  得意不得意といっても人によって様々ですが、ここではいわゆる偏差値が50から60くらいまでの子たちを例に考えていきます。彼らの多くは、公式や基本的な考え方は大まかにわかっており、基本・標準問題はそこそこ点数が取れるはずです。しかしことが発展となると、急に解けなくなったり、訳のわからないまま式を作りトンチンカンな答えを出すことが増えてしまいます。

  彼らの多くは、ある共通の考え方をもっているのです。

①教科書に明記されていることを覚えて満足している。  
②相対的に真ん中より上であるということに満足してしまう。  

  もちろん全員がそうというわけではありません。しかし、ぼく自身の経験上そういう傾向が高いと考えています。これらのような思考に至るのは、勉強に対して保守的だからというのが大きな要因なのです。どの教科においても共通して言えることですが、特に数学という科目では差が顕著に出てしまうのです。

  学校でも、「自分から進んで勉強しましょう」とか「ただ聞くだけではいけません」と聞かされた方は多いと思います。実際そんなこと言われたって、勉強(特に学校から強制されているもの)は基本的に嫌だし、授業もつまらないと思う人は多いでしょう。
  成績がよくて、なおかつ勉強に意欲的に取り組んでいる”ように見える”生徒の多くは、勉強する→結果が出る→褒められるという強固なサイクルができているからなのです。勉強自体がたまらなく好きだという子は別ですが。

  ここで、ぼくが生徒に何度か話したことのある例え話をひとつ。
  高いところにあるものをとるにはどのような努力をするでしょうか?背を伸ばす、ジャンプする、ハシゴを作る、誰かにとってもらう、マジックハンドを手に入れる、いろいろあるかと思います。算数や数学というのは、ハシゴの作り方やマジックハンドの入手方法について学ぶものなのです。
  いわゆる算数が苦手な人に限って、頑張って身長を伸ばそうとしたり、ジャンプ力ばかりを鍛えようとする人が多いのです。計算力だったり、計算の正確さばかりに気を取られる人もいるのですが、たとえそれで点数が伸びたとしても、数学の世界でしか通用しません。日常に役立ててこその学問ですから、本質とはズレているのではないでしょうか。

おわりに

  文中でも度々前置きしていますが、あくまでも個人の見解です。小中学生をもつ方や、教育に携わる方々の参考になれば幸いです。

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