音楽はパソコンで作られることが多くなったからか、デジタルサウンドが増えて。 作品はデータで配信されることが多くなったからか、物を持つ必要が無くなって。 名産品は流通の発達によって、その地に行く必要が無くなって。 授業はコロナの影響でオンデマンドになって登校する必要が無くなって。 多様性なんて言葉が浸透して思った以上に複雑な世の中になって。 なんか、ナマモノである必要性とか、腐っていく事の哀しさとか、答えが何通りもある難しさとか、ここに居る理由とか分かんないよ。
手の届かないわたがし そうめんは先週食べたはず 毎週金曜日は缶ビール スイカも食べたんだけど 夏のような味がしない なんでだろうな 君が居ないから? 夏の味がしないんだ ビー玉入りの瓶ラムネ からしを入れた冷やし中華 海水浴とか花火とか してないこともあるけれど 夏のような味がしない どれなんだろうな やっぱり君かな? 夏の味がしないんだ 見えないセミの声 7日目に何を想うのだろう 俺は半年前に小さく死んだけど いつの間にか が正解かも 夏のような味がしない 夏の味
歩くことが難しくなった 灰色の空 眺めて廻った ただただ流されて モノの見方を難しくした 居ない君 ずっと見つめて まだまだ消えなくて 息の仕方を忘れてしまった 仮面の裏 息を潜め ああだこうだと呟いて 自分の言葉で自分を傷付けた 流した涙で過去の自分を肯定した 俺、今どこなんだろ? 「今、貴方は幸せ?」 「此処にいつもあるよ」 「じゃあ楽しい?元気?」 「まあまあかなぁ」って感じ 今の俺はそんな感じ
右手を照らす白い夕陽と 左手を濡らす優しい通り雨を 携帯のカメラでなんとなく撮った 君が世界から居なくなって ポッカリと大きな穴が空いた これを余裕だと言うのなら そうなのかもしれないね 余裕というには少し いやかなり 大きいような気もするんだけど 傷が増えて優しくなれて 弱さを知って余裕が出来て 守りたいあなたが強くさせて 今日も僕は息をする 昨日を生きるってさ きっと自分を無闇に傷付けること 今日を生きるってさ 多分息をしてれば過ぎること 明日を生きるってさ 死んで
タイマー通りに消えるエアコン 世界にモザイクをかける窓 ベタつく朝が6ヶ月をお知らせ おかしいなぁ 君の声も匂いも顔でさえももう思い出せない あぁそうか 今 此処にあるのは君が好きだった気持ちだけ 「好きだった」って… 自分で言って哀しくなって 頬を伝う 吸い取るタオル 世界を遮るネイビーのカーテン この部屋から2ヶ月の先生 なんだかなぁ 前にも右にも勿論後ろにも足跡があって なぁなんで? 僕の空いた穴があるのは絶対君のせいだって 僕は此処から動けない そう言い聞かせな
星が見えない 先が見えない 雨が降って 地面がぬかるむ もう使えない 球のような 小さな消しゴム 肚に20個 まだまだ大きい消しゴム1個 早く使い切るため無駄に文字消し あれも これも 大事だったのに この消しゴム使い切ったら 君を忘れられるのだろうか なんて零しながら 今日もボールペンの字に擦る
折れそうなタバコ咥えて 君は知らない僕になる 心にかかったモヤは 煙には溶けて行かない 強いて言うならさ この道をひとり歩くたびに 君を思い出しそうで怖いな 君の横顔がまだ消えない 曇ったメガネと出掛けて 君を何処か探している 想い出は足枷になって 青い紐が蝶々結び 敢えて言うならさ 度重なる季節の変わり目に 君を思い出しそうで辛いな 君の匂いがまだ取れない 未だに受け入れられない 自分にも腹が立つよ 逃げ方も忘れ方も 学んで来なかった惨めだ 弱
垂れ流している 歌と景色 ただ流されている 汗と両脚 君が居れば 僕は人間のようだった 居ない今は 人形なのかな そんな気がして哀しくなるよ ねぇ、もしも。君が居たなら そんなことを考える そんなことばかり考えている もう何も失いたく無い 哀しい事は要らない 大好きに囲まれていたい ずっと ずっと 幸せに生きていたい だから今日も諦めるのさ 少しずつ捨てていく 明日も抱き締めて手放す ねぇ、もしも。君が居るなら そんなことを考える そんなことばか
強さと弱さが不安定に 上を見たり下を向いたり 後ろを振り返ったりして 前がどっちだか分からなくなる 1人の時間は好きだけど 孤独は好きにはなれないし 大勢に囲まれていても 何処か寂しさは拭えないし 矛盾の2文字で片付いてしまう この感情の終着点は きっと何処にも無いけれど 大事に守っても擦り減って行くならば この手からすり抜けて落ちるまで 大事にしていたいと思ったり 早く消えてくれと願ったりして 朝と夜が巡り巡っていくうちに 見えたり見えなくなったり
つくしを持った少年が 琥珀の細道を駆け抜ける 僕が居なくても変わらない町は 丸まった背中を押してくれた 影が覆う朝日町 夕日の姿は見せてくれず 歩く道は少しだけ 僕の陰を色濃くした 離れる人達と交わす言葉は いつの間にか離れ難く 大切な日々だったと気付かせる 大切に1番も2番も無いのに 壊れてしまったらもう 大切ではいられなくなるんだな 泣けないけれど泣きそうだ まだ壊れていないと思うから サヨナラは言わないでおこう いつか必ず会えるから 会いに行くよ その日まで また
痛みも解らぬ平和な世界 傷付けて そして気付いて 突き出した言葉が自分に刺さる 後悔先に立たずってやつさ 後ろ見ないと悔やむ事もない おかげで背中は傷だらけ 痛々しい背中なんてみっともない 恥ずかしくて見せられないけど 抜いてしまえば僕の武器 こんなモノ早く捨てないとな 痛みが想像出来る世界 悩む日々が延々と続いても 何度だってシミュレーション たどたどしい反芻ってやつが いつか前を見させてくれるなら おかげ様で。と言えるかな 支離滅裂な生き方な
強いて言うなら もうこれで最後にしよう マスク越しの世界は とても息苦しくて仕方がないわ メガネ越しの世界は 白と黒だけ あぁつまらん 何故こんなに悩んでるん? 明けない夜はもう明ける気がした 足元を見るのは 新しい靴を眺めてたいから 後ろを見るのは 背中を押してくれた気がしたから これで終わりにしよう 無限の有線 有限の無線 二回り大きなサイズのTシャツ 諦めることが諦められたなら 諦めないことも諦められるハズ 何故あんなに苦しんでたん? 止ま
春が雨と共に流れていく 浮浪雲を探している僕は 生き抜く強さを求めている 1週間伸ばしたヒゲは 似合わないからもう剃った 言えない「おめでとう」 届かない「ありがとう」 消えない「さようなら」 伝えられない「好きだよ」 なんて思ってもキリがないね お気に入りの服がもう暑くて クローゼットにしまい込むのは 何処かに弱さを求めている 2ヶ月伸ばした髪は もう少し伸ばしてみようと思った 失ってから大切に気付いて 去っていった背中を追いかけて 未練がまし
この苦しみはいつまで続くの? この哀しみはいつ終わりが来るの? この毎日に何か意味はあるの? なんて言っても誰も答えてくれない 生きていくほど悩みが増えていく 生きていくほど終わりが見えてきて 生きていくほど苦しくなっていく 生きる意味なんて何処にも無いね でも死ぬ理由も何処にも無いわ 曜日のない日々を 色の無い世界を どこまでもほっつき歩く 彷徨う 此処にいる意味はあるの? 早く此処を抜け出したいの 何か良い方法は無いの? なんて言っても胸の穴は拡がって
TVの縁を勝手に嫌って 携帯の枠をいつも睨んでいた 形あるものは壊れていくのに 形ないものまで壊したくないのに 生きていくほど あの頃の輝きが失われていく 与えられたモノを奪われていく 模範解答を大事にしてしまうような 明けない夜があるように 止まない雨があるように 溢れて 零れて 流れた 雨が溶けていくのを待って ガムの噛みすぎで頭痛になった 終わりはいつも必要ないのに 愛するものが増えていくはずなのに 生きていくほど 失うことの方が増えていく 哀し
辛いことはきっといつも個々にある ずっとずっと聴けていない あの日の答え合わせはまだ先のようだ 色々色を詰め込んで 溜め込んで バケツの水は混沌とした 何曜日だったっけ? 幸せなことは夜になれば忘れてる ほら 俺はいつもこんな感じ あの子の笑顔ってどんな感じ? 幸か不幸か競い合って 膝ついて 見えない誰かが嘲笑ってる 西暦何年だっけ? どうか綺麗なままでいたいのだ 汚い水では筆も綺麗にならないので 全部全部廃棄処分 まであと3分 言葉を勝手に解釈 アイツの強い心