XR LIVE: Jupiter Ⅱ
改めてXRライブ・Jupiterの2回目ご参加ご協力頂いた皆様ありがとうございました。
99,016人の方にライブ視聴をして頂きました、大盛況感謝です。
長文になりますが、今回行った事を改めて簡単に説明しますと
①XRライブ
Jupiterでは、360度の仮想空間を作り、そこにアーティストを合成し、ライブ配信を行いました。
このヴァーチャルプロダクションは、Mawari社と弊社で協働しグローバルチームを組織しています。
今回は360度仮想空間の中(VR)にアーティストを合成しましたが、実写会場の中にヴァーチャルプロダクトを合成するアプローチ(AR)にも並行して取り掛かり始めています。昨年WOMBで実験を行いましたがこれもより拡張していく予定です。
そしてゆくゆくは、空間や人そのものがデータになる、これが実は真髄な気がしています。少し時期尚早なので割と空間の方にリソースをピボットしましたが、人そのものをデジタルトランスフォーメーションするヴァーチャルヒューマンの部分も引き続き進めています。
表面的な技術面だけしかピックしてませんが、これらを総称してXRライブと呼んでいます。
②5Gコミュニケーション
デジタルコミュニケーションについては、WEB黎明期、SNS黎明期のタイミングでグッと掘り下げてきた経緯がありますが、この5Gに移るタイミングにも同様のゲームチェンジが起きていると感じます。
今回は全然5Gを活用してませんが、敢えて5Gと付けたのは、明らかに感覚がアップデートしているからです。
何かというと、リモートなのに、画面越しなのに、"同じ空間にいる"感覚です。今回設計したのは、木星旅行という3時間の小さい運命共同体を仮想形成し、その中で喜怒哀楽を共にする、ということです。例えば、盛り上がった時にカンパイをする、朝日を見て共に泣く、Twitchのコメントを通して演出に参加する、など。なんだそんなことか、と思うかもしれませんが、この感覚共有ができるオンラインコンテンツはそう多くありません。言うは易し、コミュニケーションの設計はまた一層難しくなったように感じています。
今はまだ2D画面越しが最適解ですが、これも時間経過と共に3D空間共有にアップデートされると思いますし、そうなればもっともっとこの感覚共有はより強く感じられると思います。
③クライアントシナジー
デジタル化による功罪は良くも悪くも全てが数字化することでした。何view獲得したか、何人流入したか、関わる人物は何フォロワーか。これもコロナ禍を経て前近代的な化石と化した感覚があります。
今回、Media Doに「宇宙兄弟」を引っ提げて参画して頂きました。ここにはそういった前近代的なGive and Takeはありません。XR時代新しいマンガアニメの表現をやりたい、だから一緒にやろう。これのみです。同じストーリーラインの上でシナジーがあるかどうか、これのみに、営利団体に共感しただけるかどうかです。
同様にSapporoにも、次の時代の「カンパイ」を共に、ということで参画して頂きました。
もちろん社内で大変なご調整があるのは理解しています。ただ、増殖した代理店のbotやサクラバイト、謎の"インフルエンサー"込みの何百万viewと、どっちがこれからの時代の価値なのか、日の目を見るより明らかでしょう。
④クリエイティブ
世の中には「クリエイティブ」という標榜をパッケージにして売ってるようなよく分からないクリエイティブディレクターも溢れているので、もはやクリエイティブという言葉も陳腐化していますが、他に該当する表現がないので敢えて使いますが、やはり最後はここに尽きる。
とにかくこのプロジェクトの核は媚びないこと。やりたいことをやること。
(個人的には、その説得力を持たせるために自ら前に出て体現すること。)
ここを突き詰めた先でないと、ホントの意味での感動や共感はない。良いもの、とも少し違います、やりたいこと、表現したいこと、です。
ドラムンベースというニッチなジャンルでも10万人の人に見てもらえるのは、このチーム全員がやりたいことをフルスロットルでやっているからだと心の底から思えます。
④終えてみて
やはり感じてしまうのは、これは性格、もっとやれた、ここはこう出来た、力不足極まりない、、そんなことばかりで全然プラス思考になれずにいます。
ただハッキリしてるのは、上にもある通り、このXRプロジェクトは決して媚びることはせず進めていこうかなと。
まだまだ若輩者ですが、何気に音楽業界で10年選手になりました、厳密にはもっとですが。
色々なアーティストやイベントに携わらせてもらいまして、沢山勉強させてもらいました。ただ結局自分たちの手で0から産み出さないと何も変わらないと痛感した10年でもありました。コロナ禍を経てそれはもっと明確になりました。かっさらわれたり、日の目を浴びなかったりしたことは腐るほどあります。けどXRの事業やバーチャルの領域はそうはいきません。2月の新期が始まるタイミングでまたこの辺りは所信表明でも出来ればと思っています。
逆に
日本から世界に勝負する
社会をワクワクさせる
この2点に共に賭けられる投資家様、企業様、クリエイター方、諸先輩方、後輩たち、ぜひ力を貸してください
これからを担うキッヅ達が興奮冷めやらないものを共に創りましょう!
年齢を重ねるたびに、音楽からドロップアウトしていく仲間たちを何人も見てきました
夢中になりきるには収支が必要なのは常ですが、もう夢搾取とか言われるのも散々だし、なんだお前口だけじゃねぇかと思うのももう飽きた
ただ巻き込む上で力不足だっただけで、地盤から作れればそれも解決できるのかなと強く今は思っています。
蛇足になりましたが、そんなことを終わった後に感じることができたXRライブの2回目でした。どうもありがとうございました!
Jupiter A VIRTUAL JOURNEY
DJs_ DJ AKi
AUDIO
YELLOCK
HOST_ YUUKi MC
VJ_ H2KGRAPHICS
VFX_ AYUMU NAGAMATSU
ART DIRECTION_ Kei Nihongi(9B)
VIRTUAL PRODUCTION_ Mawari
EXECUTIVE PRODUCER_ Luis Oscar Ramirez Solorzano
PRODUCTION DIRECTOR_ Aleksandr Borisov
3DCG DESIGNER_ Konstantin Novikov
PLATFORM ENGINEER_ Aleksandr Lukin
STREAMING OPERATOR_ Ryota Yaginuma
VIDEO EDITOR_ Haruto Komizunai
CAMERA DIRECTOR_ Muta Tomoaki Mashiko Kaito Matsueda Ukyo
LOCAL PRODUCTION_ Yuki Azumai
MEDIA EDITOR_ Tadayuki Sugiyama
MEDIA DIRECTOR_ Yuki Shiota
MARKETING DIRECTOR_ Tomoyuki ITTI Ichikawa
CROWDFUNDING MANAGER_ Yuki Sakamoto
MERCHANDISE PRODUCTION_ Masaki Matsui
VENUE_ Fai Aoyama
SUPPORTED BY_ Media Do
Sapporo
HiGH CONCEPT
BROUGHT BY_ Twitch
THEME TRACK_ Code to Optimize
COURTESY OF_ 06S Records
EXECUTIVE PRODUCER_ Takeo Yatabe (HiGH CONCEPT Inc.)
PRODUCER_ Gak Nagamatsu (YELLOW,Inc.)
© 2021 YELLOW
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