岡内香織

小説家。 かつて別名義でねっとりと甘い恋愛系ライトノベルを描いておりました。 現在インスタにて、サルコレというマンガを更新しています。

岡内香織

小説家。 かつて別名義でねっとりと甘い恋愛系ライトノベルを描いておりました。 現在インスタにて、サルコレというマンガを更新しています。

最近の記事

夢占い

こんにち。 みなさん、夜に見た夢を覚えて、朝イチで夢占いしてみちゃったりします?私はですねー、覚えてたら絶対します。 寝ている間、 我が脳みそは猛然と情報の整理を行なっている。朝起きて覚えているものは、私に必要な情報、忘れちゃってるのはいらない情報、と聞きまして、つい調べちゃうんですよねー。 最近の夢といえば。 歯がボロボロになって抜ける。 ボロアパートに引っ越す。 病気の赤ちゃんを産む。 コンクリートを裸足で歩く。 などなど。 寝覚がわるーってやつばかり。 調べ

    • ダイエットを始めて一ヶ月

      でかい私がキター! 現在ー3キロ。 「あすけん」のプレミアに入って、地道に食事を見直している。 初めて見てわかったことは、食事って大事!ってこと。 うわー、当たり前すぎる。でもできないんだよね、それがさ。 そしていわゆるインフルエンサーが「卵」「ブロッコリー」「納豆」「豆腐」「鶏胸肉」ばっかり食べてる理由がわかった。 あすけんで「100点」とれちゃうんだよね。 やっほおお。 でも飽きちゃうから、たまに美味しいものを食べてる。 この間は油そば食べたよ! 今日は食べるぞっ

      • くだらねーことの詰め合わせ

        ノートを処分しようとしたら、こんな落書きを見つけた。なんでこんなもんを描こうと思ったんだか。 いっちょまえに崇高な志をもったり、窓から見える月にさめざめと涙を流したり、悩みすぎて深夜に目がギンギンに冴えちゃってたり、でも、自分の辿った道を振り返ると、くだらねーことの詰め合わせなんだよなあ。 会社に遅刻しそうになって、猛然と顔を洗ってたら、小指を鼻に突っ込んじゃって鼻血とか。お弁当を持ってきたつもりが、バッグの中にリモコンが入ってたとかさ。 たのしいなあ。

        • とりあえずビルを買おう

          どんな暮らしをしたいかを考えたとき、私はパン屋の匂いを嗅ぐ毎日を希望する。 朝っぱらから、バターの香ばしくて濃厚な香りを嗅ぎまくりたいのだ。 そのために、私がビルを所有する必要がある。経営を考えれば、都市部駅近の中古ビルが望ましいので、それを軽く現金購入だ。 パン作りの専門学校に行って、卒業生を吟味、有望株の若い方に「安く店舗をお貸ししますよ」と囁いてみる。 私がそのビルの二階に住めば、希望通り、朝っぱらからパンの匂いがかげる。 そしてきっと、パンを買うたびに、おま

          でかい肩幅

          十代の頃からこの肩幅に頭を悩ませてきた。 泳げないのに、スイマーのよう。 でも痩せていたし、身長もあったから、メガネを取り目を細めれば「米倉涼子かもしんない、前向きに捉えれば」と思ってた。 基本ポジティブです。 だけど、度重なる試練の連続、解消されないストレスに背はまるまり、楽しくもないのにスマホ沼で、気づけば黒かりんとうで、ビールを飲んでいた。 先日、職場のよく言えば正直、悪く言えば脳と口が繋がりすぎちゃってる人に、 「でかっ」 と、叫ばれた。さも、邪魔なんですけ

          死ぬまでに経験したいこと

          一番は、UFOを見上げることかな。 映画みたいにさ、家族でうわーっって家から走り出て、空を見上げんだ。 「ねえ、あれっ、あれ、何!?」 とか大騒ぎして、 テレビとネットで中継して、それを家族みんなで不安になりながらもワクワクして待つ。 最高だ。 それを経験したい。 でもこればかりは、自らの努力ではなんともできんところが、悔しいぜ。

          死ぬまでに経験したいこと

          不思議だなん

          夢じゃないよ、ほんとだよ。 悩んでいたり苦しんでいたりするとき、ベッドの上に乗ってくる犬がいる。必ず夜中、ベッドの上で目を開いてもそこに何もいない。 でもベッドは沈み、触るとフカフカの毛がある。 これはきっと昔飼っていた犬なんだ、と思ってたんだ。 慰めてくれてるって、嬉しかった。 昨日、またベッドに乗ってきた。 ベッドが大型犬ぐらいの重量でふわんと沈み、幾度か落ち着きなく座ったり立ったりしてる。 目を開けてみると、初めてそれが見えた。 白いもや。犬のようなサイズ。 それ

          不思議だなん

          落選しちゃったけどさ

          応募していた創作大賞の中間選考に入らなかったな。 プロモーションも足りなかったから、みんなにあまり読んでもらえなかったけど、本質はそこじゃないよね。 どうしてかなあ、とかいろいろ考えたけど、でもちょっとスッキリした。 評価を待つって、不毛だなとも思うんだよ。 現代の科学では、過去はどうしようもないからさ。 今次の話が頭の中で出来上がってきてるから、そっちに意識を全部突っ込めるな、とか思ってるのかもしれない。 まだ明日がある。 なんだかんだで、私は信じてるんだと思う。 いく

          落選しちゃったけどさ

          Mrs.GREEN APPLE The White Lounge 行ってきたよ

          こんにちわ。 タイトル通りで、感想を日記として残そうかな。 ちなみに私がミセスを知ったのは「インフェルノ」から。「炎炎ノ消防隊」をみていたので、かっこいいし歌詞が刺さるな、とYoutubeをヘビロテしてたなあ。でも彼ら自身に興味を持ったことは、ごめんなさい、なかったかも。数多あるバンドのうちの一つ。 大衆化を図ってるのかどうなのか、何かとその音楽が耳に届くようになってきて、私のプレイリストの中に彼らの曲が増えてきました。特にその歌詞世界は特筆するものがあり、ただただ『すご

          Mrs.GREEN APPLE The White Lounge 行ってきたよ

          ビハインドカーテン(1)

          【あらすじ】 幼馴染である立花圭人と戸仲正樹は、東城学園大学附属高校に通っている。新学年を間近に迎えたまだ寒いある日、崩れそうなほど古い部室の倉庫で、カビた段ボールを見つけた。その中で見たものは、気味が悪いほど圭人とそっくりな『夏目恵』という人物の学生証。夏目はかつてこの学校が男子校だった頃にあった寮から失踪した学生だった。運命的な発見を面白がる正樹は、この失踪事件について調べ始めたが、徐々に圭人の様子がおかしくなってきて……。 目に見えるものが、現実か、否かを問う、青春ミ

          ビハインドカーテン(1)

          ビハインドカーテン(ラスト)

          エピローグ 嫌に清潔すぎて逆に病みそうな消毒薬の匂いが、真っ白な枕からする。明希が天井を見上げると、不規則な模様のボードが貼られ、またここに帰ってきたんだという気になって、一人部屋とはいえ気が滅入った。 今日はかなり暑く、窓から見る木々の色はずいぶん濃くなった気がする。モワッとした夏の独特な匂いが、風に乗ってこの真っ白な病室のカーテンを揺らした。 やはりあれからしばらく入院することになった。親曰く、一時は感染症でまずかったらしいけど、俺の意識が失われなかったのは、不幸中

          ビハインドカーテン(ラスト)

          ビハインドカーテン(31)

          第三章(6) 地鳴りとともに、再び地面が大きく揺れた。そして、ピシッと何かが割れる音がして、突然天井が崩れ落ちてきた。 「うわっ」 敬人は水の中に手をついて、後退りをした。 ガラスと一緒に、月の光が落ちてくる。ガラスがゆっくりとキラキラと反射して、ここはやはり異世界なんじゃないかと一瞬考えた。 気づくと隣に明希がいて、俺の手を引っ張り立ち上がらせる。 「大丈夫か?」 「うん、お前は?」 明希はそれには答えず、板塚に目をやった。 光と闇の境目に立ち、板塚は何か話して

          ビハインドカーテン(31)

          ビハインドカーテン(30)

          第三章(〇) 「大丈夫? 理玖」 恵が板塚の腕を取った。 「助かった、ありがとう」 俺はぐしゃぐしゃに濡れた顔を腕で拭い、暗闇の中目を凝らして、恵に吹っ飛ばされた二人を確認した。 「身体は無事みたいだ。チャンスはある」 俺は背の高い金髪の方を一瞥した。 「あいつが邪魔だ。あいつをまずどうにかしないと」 「なあ」 その恵の声が震えていたのに、俺は気がついた。 「何?」 「……もう、やめよ」 恵は泣くのを堪えるように、顔をくしゃくしゃにしている。 「何、言ってるんだよ

          ビハインドカーテン(30)

          ビハインドカーテン(29)

          第三章(5) 正樹のことが心配だった。さっき、かなり深く板塚に刺されていた気がする。血も、溢れるみたいに流れてた。 もし、死んでたら。 いや、確認するまでは、死んでない。 明希とは洗濯室の前で別れて、もう一度娯楽室へと一人戻った。池は相変わらず月を写し、恐ろしいほどに美しかった。 数多の命をいただき、その代わりに豊かな水を与える。今この瞬間に池が眼前にあるということには、おそらくおぞましい意味があるのだ。夏目恵の体を再び取り込んで、俺たちをも欲しがってる。 敬人はス

          ビハインドカーテン(29)

          ビハインドカーテン(28)

          第三章(4) 不具合を起こした身体が、落ち着きを取り戻す。 明希は大量に流れた冷や汗を、手の甲でぬぐった。 ずっと答えを、そして数学のようにその答えに到達できる、確固たる理由を求めてきた。努力ではなんともならない生まれついてのハンデをなぜ俺が持っているのか、そう問い続けた。 心臓が止まった時に、一つの答えに辿り着いたけど、結局俺は納得できなくて、何度も何度も同じことを考え続けている。 今も。 これからも。 だって、絶対にわからないことだから。 だいぶ目も慣れてきて、

          ビハインドカーテン(28)

          ビハインドカーテン(27)

          第三章(3) 「正樹ーっ」 俺は、フラつく足で駆け寄ろうとしたが、「だめっ」とあかねに腕を掴まれた。 「今はやばいよ、逃げなきゃ」 「だって、正樹が」 「あんたには、先生、殺せないでしょっ!?」 未だかつて見たことないようなあかねの切羽詰まった顔に、俺はヒュッと短く息を吸って、再度倒れる正樹をみる。 そうかも? わかんない。 殺せるのかどうか、自信がない。 板塚が、力の全く入らなくなった正樹の身体の下から這い出るのを見て、俺は「逃げよう」と言った。 「来いっ、神

          ビハインドカーテン(27)