【開催リポート(後編)】導入から3年!ICTツール活用の悩みに向き合った大日向小学校のDX
前編に続き、後編では大日向のICTの歴史を紐解き、今後の展望についてもお話ししてくれました。
前編はこちら。
大日向ICTの歴史を紐解く
この後、大日向のICT活用の歴史を丁寧に説明してください説明してくれました。
とても丁寧にスライドにしていただいているのでそのまま添付します。
■①誕生そして拡大【情報部誕生前】
■②縮小と停滞【情報部誕生前】
■③整理整頓はいつも大切【情報部誕生後】
キントーンを使うことで、児童情報を主軸として、児童に関する様々な情報が関連付けながらどんどん蓄積されていき、ここを見れば子どものことがより分かるようになる場所を作ったとのことです。
また、外に出しちゃいけない情報なので、アクセスするユーザーもアクセス権も明確にし、セキュリティを高められるキントーンを使うことで、安心して運用したかったという目的があったそうです。
■情報部のこれから、ICTのこれから、大日向のこれから
■今後のキントーン利用について ー令和5年度にやっていきたいこと
■今後の課題(ICT全般)
みなさんからの質問コーナー
質問コーナーに入る前に、サイボウズ中村から一言。
「日本において、イエナプラン教育をどんな風に実現しているかについては、みなさん大変興味を持っていると思います。
これほどまでにICT機器を活用しながら教育をしている状態は、未来の教育を先取りしていて、同時に課題も先取りしているんだと思います。
また、情報部という役割は、経営的な視点でも大変重要な役割なんですよね。
みなさんは他の役割と兼任だと思いますが、できれば専任の方が1人いるといいですよね。そうすると先生たちがより安心してお子さんに向き合う時間が増えるようになると思います。」
続いて、視聴者からの質問です。
Q.質問者
「皆様のような私立校とはちがい、公立校ではまだまだオンプレミス上でシステムの運用をしていく例が多数です。(ゆえに効率化が進まない例も見受けられます。)大日向小中学校の場合、様々なSaaSを利用しているとのことですが、基盤を持たずに全てのシステムをクラウドで運用しているのでしょうか。」
A.あっきーさん
「私も公立校の教員をやっていたのでよく分かります。私は校務支援システムが入り始める頃に公立校の教員を辞めたので今どうなっているかがよく分からないのですが、効率化が進まないというのも確かかなと思います。
教科書システムというものがあり、教員をしている方は馴染みがあると思うのですが。
エクセル上で使えるので使いやすいのですが、操作が重い、操作方法がわかりにくい、などありましたね。
校務支援システムがあるのではなく、いろんなツールを活用して、校務支援システムのようにして使っているというのが現状です。」
Q.質問者
「IaaSではなく、全てSaaSにした背景はなんでしょうか?」
A.あっきーさん
共有することが必要だったというのが一番だったと思います。
また、Googleのツールは開校前からスタッフが使い慣れていたというのがあり、それを今でも使っているということは、共有とか編集がしやすいから、ということなんだと思います。
コロナ休校の時には、遠隔から共同編集することができて便利でした。
また効率化が進まないという事例は耳に入っていますが、私たちは私立校だから小回りが効くという特徴もあるのではないかと思います。
「キントーンのアクセス権限設定 こんなこともできるよ」のご紹介
サイボウズ中村龍太より、キントーンのアクセス権限設定を使うとこんなこともできるよ、ということを紹介しました。360度評価をしている例です。
Q.
保護者からの情報共有もキントーンでやる予定はないでしょうか?
A.
春に保護者にたくさん記入していただく資料や、子どもが保護者にプレゼンする、わたしプレゼンでも活用できるといいなと思います。
サイボウズ 教育分野における活動のご紹介
最後に
あっきーさんより一言。
「大日向のICT活用を振り返るいい機会をありがとうございました。」
龍太さんより一言。
「来年度は”統合”まで到達しているんですかね。
また1年後に開催されることを楽しみにしております。」
今年度はどんな道が刻まれるのでしょうか。
次回の開催をお楽しみに!