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部活動のカイゼン 〜先生に伴走(2/3)〜

前回の記事に続き、「先生と生徒両者にとっての部活の理想」を作り出す取り組みについてレポートします。

前回の記事はこちら↓。


第3回:先生にとっての部活の理想を生徒に話してみる

龍太さん、生徒と部活の理想について話す機会を持てました
「土曜の部活をなくして、平日のみにしたいんだよね」と話をしました。


それはいいですね。
生徒たちの反応はどんな感じでしたか?
それを受けて先生はどう思いましたか?


生徒は「土曜日も部活をやりたい」とのことでした。
土曜日は3時間部活をしています。

「毎週土曜日に、 1時間でもいいから部活をしたい」
「練習試合は土曜日しかできない」
「 1ヶ月に 1回でもいいから土曜日も部活がしたい」
と言う意見が出てきました。

私の気持ちとしては、土曜の部活を3時間から 1時間に減らしても差がないと感じます。と言うのも、学校に行くと言う意味では変わらないので。

生徒の気持ちと自分の状況を考えて、土曜日は隔週で部活、というのがいい塩梅かな、と自分としては思っています。


なるほど。いいですね。
問題解決メソッドを使うと、さらに取り組めるかもしれません。
今回は名付けて「女子ソフトテニス部の理想が高く、先生が休めない問題」でしょうか。
その問題に対して、簡単にできて効果が高いものを少しずつ実践していけるといいですね。


そうですね。メソッドを使ってもう少し進めてみたいと思います。


この後、卓球部の駒坂先生も自分の部活についてお話をしてくれました。
相澤先生とは状況も生徒への支援の仕方も異なっていて、興味深いです。

・土曜の部活は自分としてはやってもいいと思っている
・部活については子供たちの自主性に任せている
・卓球部の部員が持っている部活の理想は?
 ー大会の度に生徒に決めさせている(個人はベスト32に入りたい、市内ではベスト4、等々)
 ーどうすればそれができる?と一緒に話をしていて、いい緊張感で部活ができていると感じている
・自分としては部活をすることで何かを犠牲にしている感覚はない
 ー部活にはほとんど行っておらず、最後の10分だけ部長から活動について報告を受けている
 ー部活動指導員が毎日来て、指導をしてくれている


第4回:土曜の部活を休みにしてみた

先週土曜の部活を休みにしたんです!
そして生徒に、休みにした感想も聞いてみました。

いいですね。どんな感想がありましたか?


4人に聞いてみたら、全員「部活がやりたかった」と言いました。

「部活がないことで何かメリットはあった?」と聞いてみたのです。
すると、
「やりたいことができた」「遅くまで寝られた(ので良かった)」「親と買い物ができた」「土曜日に宿題ができた」「友達と遊べた」「美容院に髪を切りに行けた」
と教えてくれました。

「こんなにメリットがあったけど、それでも部活やりたいの?」と聞くと、
メリットはたくさんあるけれど、でも部活はやりたいです!」と言われました。


なるほど。そうだったのですね。
ちなみに、先生はお休みにしてどうでしたか?


ゆっくりできました。 1日が長いなと思いましたね。
いつもの土曜日は時間に追われていますが、時間に縛られずに過ごすことができました。
朝から息子と遊べたのも大きかったです。


そうでしたか。一つ大事な経験ができましたね。
今後は生徒たちとどんな対話をしていきますか?


この取り組みを通じて、生徒といろいろ話をすることができ、お互いの理解が深まったように思います。
今後は、「部活を月に何回にするか?」という具体的な話をしていきたいと思っています。

それは楽しみです。
話を進めていくにあたっては、一律で決める案もあるし、「今月はどうする?」と柔軟に決めていく案もありそうですね。
試合がある時期や、先生の家庭の事情など、都度生徒と相談しながら進めるという案もありそうです。


確かにそうですね。
(この日は1/28でした)
2月にテスト週間があり、3月は春休みになるので、このあとしばらくは部活の時間が減ります。
4月になれば新しい生徒が入ってきて忙しくなります。
6月くらいには新体制になるので、また新しいメンバーと「部活の理想」について対話をしていきたいと思います。

3/3に続く。