サイボウズが先生のことを知る -先生にヒアリング
今回は、学校BPRプロジェクトで取り組むことをお伝えします。
・・・とここで。
申し遅れましたが、こちらのnoteを書いている私は、サイボウズ 営業本部に所属しております前田小百合と申します。チームワーク総研のメンバーではなく、営業として顧客へのシステム提案をメインの仕事としております。(2022.1より営業本部から社長室に異動)
なぜ営業職の私がこのnoteを書いているのか
私には都内公立中学校と公立小学校に通う子どもがいて(もう一人は来年小学生です)、今年度は中学校でPTA会長を務めているので、学校との関わりが比較的多いと思います。
保護者として、子どもが毎日長い時間を過ごす学校という場所で、子どもが自分らしく、よりのびのびと過ごせる場所であって欲しいと言う願いがあります。また、一斉授業ではなく、個を大切にした学びができるといいなという思いがあります。
一方で、先生は多忙で労働時間が長く、学校現場は疲弊しているという報道も目にします。
親として、いろいろな願いがあるけれど、ただでさえ忙しく、余裕がない学校に対して、ただただ要望を投げることでは事は進まないだろうなという思いを持っていました。
学校が、子どもにとっても、子どもに寄り添いたくて教員になったであろう先生方にとっても、皆が自分らしく、安心して過ごせる場所であって欲しい。そのために自分ができることはあるのだろうか、何ができるのだろうか、と悶々としていました。
そんな時に、学校の働き方改革にサイボウズが取り組んでいて、参画する人を募集しているという情報を社内で見つけ、参画を希望し今に至ります。
私は働き方改革のプロではありませんが、このプロジェクトの軌跡をこのnoteに残すとともに、都内公立学校に通う子どもの保護者としての目線も加えていきたいと思います。
さて、話を戻します。
学校BPRプロジェクトでどんな風に取り組みを進めていくのか、を紹介します。
大枠としては下記スライドの通りで、まずは先生たちとチームビルディングを進め、校長先生の力も貸してもらいながら「理想の働き方」について先生たちが対話できる環境づくりを進めます。
こちらが進め方の大枠のスケジュールです。が、コロナの影響もあり少し遅れている感じです。
Zoomで先生たちにヒアリングし学校現場の理解を深める
第1フェーズでは、まず先生たちにサイボウズのことを知ってもらい、サイボウズは先生たちがどんな仕事をしているのかを知るために話す時間を持ちました。
具体的には、校長先生、教頭先生との時間、学年ごとに担任の先生たちとの時間、擁護教諭や図書の先生、給食質の栄養士さん、調理員さん、主事の先生たちとの時間を持ち、丸2日くらいかけてお話をし、先生たちとサイボウズとのチームビルディングを進めました。
聞いたことは以下の5つ。
これらを聞き、問題としてまとめたのがこちらです。
・先生たちは(中学校なので)自分の担当教科に加え、クラス担任、担当部活、その他にはICT担当や生活指導担当など、いくつもの役割を持つ。部活の負担はやはり大きく、週末に試合の帯同があっても代休は取りにくいとのことです。
・授業以外の仕事量がとにかく多くて、授業準備に時間が割けない。もっと授業準備に時間を使いたい。
・勤務時間が長い。7時半に登校という先生は割と普通のようです。移動時間もあるので家を出るのはもっと早いわけです。帰る時間は18時、19時くらいという回答が多かったです。(最近は働き方改革の流れからだいぶ改善したようですが、過去には21時-22時に学校を出るのが普通だったとも聞きました。)
・一番びっくりしたのは、休憩がないこと。民間企業だと、お昼の1時間は休憩時間として確保されますが、担任を持つ先生はクラスで子どもと一緒に給食を食べています。
授業がない合間のコマでも、不登校生への対応や、子どもが書く日記を確認するなど、とにかくやることはたくさんあり休憩もままならない状況であるとのことでした。
Zoomで教頭先生や市教育委員会にもヒアリング
学校現場だけでは裁量がなく進められないこともあるので、教頭先生や市教育委員会の方とも話をしながら進めます。
例えば現場の先生たちは「市教育委員会から依頼されるアンケート類が多い。保護者に書いてもらうものは、配布し期限までに回収して、という作業が大変で負担」と言っている。市教育委員会にそれを聞いてみると、「国や県からの依頼を受け取って各校に流し、情報を集めて国や県に返すことをしている。(実は)国や県からの依頼が多く、市の依頼は実は少ない。」とのこと。
「現場は負担が大きいとのことなので、教育委員会としてもなんとかしていきたい」とおっしゃっていました。(なんとか動いて欲しい!)
この後は
ヒアリングはさせてもらいましたが、もっと先生たちの現場を体感したい私たち。
コロナで外部からの人を招きにくい学校側の事情がありましたので、ITツールも駆使しながら先生の仕事を追跡します。その様子については次のnoteでお伝えします。