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キヂャ・ピポピ
2023年11月15日 06:57
浪人時代の冬、まだ故郷の北海道に住んでいた頃。家からほど近い所にある某運送業者の営業所で、私は短期バイトをすることになった。この業界はとにかく年末年始が忙しい。近所のよしみということもあり、またカツカツの貧乏浪人生だったこともあり、どれ手伝ってやろうと応募した。シフトは早朝。その日配達する荷物を地区ごとに細かく仕分けする仕事だった。軍手を2枚重ねてはいて、暗く凍える道を1人で歩いていく。新