見出し画像

「GAJYUMARU教育」とは

※上記の写真は、石垣島の千本ガジュマルです。

「GAJYUMARU教育」に込められた思い

今回は、現在設立準備中のNPO法人の名前ともなっているGAJYUMARUを冠した「GAJYUMARU教育」について書きます。

「GAJYUMARU教育」というコンセプトを、具体的に書くと以下の通りです。
「沖縄の大地に生まれた子どもたちが、沖縄に深く根を張り、それぞれが自己を確立することによって思うように様々な方向に育っていく様」

※このコンセプトは、音声SNSのclubhouseで私が皆さんに相談をしながらふとイメージが湧いてきて描いた絵に端を発しています。
上記イメージを伝えた際に、他の方からすかさず「それはガジュマルですね!」という声が挙がった瞬間、私のやることがより鮮明になったような感覚を覚えました。
その瞬間に見えたビジョンがあまりに鮮明だったことが、NPO名にもつながっています。

再度、今回の見出し画像となっているガジュマルを見てください。私のビジョンがより具現化されて伝わるのではないかと思っています。それくらい個性的で生命力を感じるガジュマルです。

なぜ、今「沖縄に生まれた子どもたち1人ひとりが、自分の生きたい人生を描くサポート」が重要なのか?

そして、常々このnoteでも語っている「沖縄に生まれた子どもたち1人ひとりが、自分の生きたい人生を描くサポート」こそが「沖縄の未来を切り拓く」と私たちが考えている理由について書きたいと思います。

第二次世界大戦の敗戦以降の日本の経済復興は世界に類を見ないものでした。それは、工業生産が中心の社会にあって日本人の気質が極めて「適応的」であったからだと考えています。
その礎を作ったのが、日本が明治から作り上げた「同じことを、同じ時間で、同じようにする」という教育です。これは当然規格化された工場生産に非常に適応的でした。結果、日本は未曽有の高度経済成長を果たしたばかりか、世界で「Japan as No.1」と言われるまでに至ります。

しかし、工業生産中心の社会が終わりを告げたことで、「みんなが同じようである」こと以上に「その人がいかに個性的・独創的であるか?」こそが重要になってきました。現に、世の中では独創的なアイディアや「妄想力」という言葉すら重視され始めています。
それは、その人自身が自身の個性・才能・資質といった「その人自身に固有なもの」を確立・開花させた結果として得られるものなのではないでしょうか?

換言すれば、以前は「求められる一定水準値≒正解」にいかに近づけるのかが重要でした。そして今後は「いかに自己を彩り、確立・開花させられたのか?」が重要となっていくということです。

そして(別論点で長くなりそうで他の記事書きたいと思いますが)、沖縄に生まれた子どもたちはこれから求められる人材像(いかに個性的・独創的であるか?)に対して非常に大きなポテンシャルを持っているのではないかと考えています。

だからこそ、「沖縄に生まれた子どもたち1人ひとりが、自分の生きたい人生を描くサポート」こそが「沖縄の未来を切り拓く」上で最も有効だと考えています。

「GAJYUMARU教育」に必要な要素①土地ならではのもの

では、GAJYUMARU教育に必要な要素とは何なのでしょうか?

まずは、「1人ひとりの…」の前の「沖縄に生まれた子どもたち」という言葉に込められたものについてです。

人には、生まれつき備わった個性と、置かれた環境や様々な出会いの中でつくられていく個性が存在すると考えています。
その意味で、沖縄という環境そのものも当然自己を確立していく上で必要な要素となるはずです。

そして、私にとって沖縄は「島そのものがアート」といえるほど個性的なものに溢れた存在です。木々の緑、海の青といった自然が作り出す様々な色や形、そして音楽や踊りなどの文化など枚挙に暇がありません。
※拠点として考えているうるま市や石垣島も、まさにそういった土地ならではの個性的な魅力に溢れた土地です。

従って、沖縄、あるいはその土地ならではのものとの接点を増やしていくことがGAJYUMARU教育にとって重要な1要素です。

GAJYUMARU教育に必要な要素②こちらの「正解」は用意しない

掲げたビジョンからすると当然なのですが、敢えて言葉化する必要があると考えています。
私たちは、日本の教育の現状における最大の問題点の1つを「同質性を強いること」だと考えています。それは前述の「いかに自己を確立できるか?」と対極のベクトルにあるからです。

そして、同質性を強いるということは、先に「こうなることが正しい」という正解が教育機関や各教育者に存在しているということです。
もちろん、「これからの時代は自己が確立・開花している方がいい」という方向性も1つの「正解」です。しかし、人材像の中身までの「正解」を設定し、子どもに強いることは自己の確立・開花の妨げとなると考えています。
むしろ私たちは子どもたちの中に眠る資質や、彼らがなろうとしている自分(相手の中にあるもの)に耳を澄ませ、支援していくことに注力します

※そして、そのための方向性が

であり、保護者の方にもご理解いただきながら、共に子どもたちのサポートをするためのご支援の方向性が

となります。

ちょうど今日は、私がこのイメージの雛形を持って音声SNSのclubhouseで共鳴してくださる方を探し始めて半年となります。
だからこそ、今日は私たちがこれまで半年をかけて作り上げてきた「GAJYUMARU教育」のコンセプトについて書くことができて感慨深いです。

これまで合計数百人の方と議論してきた中での現在地を記すことができました。この場を借りて関わってきた全ての方々に改めて感謝いたします。