アメイジンググレイスの音ってどんだけ甘いんだ、
アメイジンググレイスの音ってどんだけ甘いんだ
享受したことないからわかんないや。ってね
天の声なんか本当に聞こえるのかな。まぼろしの聖夜に。救いようもない私なんか救われる時が来るのかな。神様が手を差し伸べる音ってどんな感じなんだろう。iPhoneのサジェストって便利だ。これも神様なのかもな。
たまに声が聞こえる時がある。音楽を聴いてお酒を飲んでる時。ギターを弾いて喉を枯らしている時。絵を描いてる時。できた作品は全て屑籠行きだ。しょうもない形すらない芸術ともいえない誰かの言葉を借りた模造品。
雨が降ってきた。中村佳穂の声だ。音楽理論だのクソ喰らえだけど彼女の伸び伸びと楽しそうに歌う姿は好きだ。縦に横に揺れる音楽が好きだ。自由が好きだ。いつか私もあらゆる気持ち悪い層に消費されずに音楽を体現できるだろうか。いや、無理だな。ターゲット層に消費されずに嫌な思いをするアーティストも沢山いる。そうじゃないアーティストが私は好きだ。
私の酔ってる時の話し方知ってますか?
前に出した単語をそのまま繋いでそれについて語ったりするっていう連鎖方式なんですけど。聴いてる音楽とかにも左右されるしぐっちゃぐちゃになって会話って何?ってなる人も多いと思う。ついていけるのはきっと、赤羽とか新橋で飲んでるおじさんと私の主人だけ。単語がパッとひらめいてそれを声に出してそれを、ずっと繰り返してる。これも神の声なんだろうか。酒は偉大だ。またどこかで会えればいいね。神様。
ぐちゃぐちゃになった会話の道、いくら誰が横道にそらせようともずっと私は真ん中の道を歩き続けてるから神様のルーレットという名の私の頭の中ですべて道が決まる。酔ってるとか酔ってないとか知らんよ。
目黒川で男が桜が綺麗だと高層階から言う。
私は下から見る桜が好きだな。寶焼酎の、ドライ缶を飲みながら。
夏は家にこもってたいな。蝉が煩くて凶暴だからね。でも、夏の夜を散歩するのは好き。道端に落ちてる蝉の死骸が気持ち悪いけど、それを避けて歩く。たまに吹く風に体が潤う。
秋はシャバい男が沢山来る。涼しくなったおりに行くわって言って絶対くる。私は七輪を用意して(主人に焼かせて)秋刀魚を焼くから、みんなで食べておくれよ。
冬は鍋やね。ただひたすら、家族と鍋を突く。昆布出汁に浸した白菜がトロトロでおいしいんだ。
アメイジンググレイスで救われるこの命、本当に?甘いものはもともと苦手だからあんまり受け付けないんだけど、この歌聴いてると自分があまりに汚い存在で、綺麗で神聖な歌との対比が目立つ。一日中飲んで煙草吸って何もしない日々に1番効く、と言うか、刺さる。昔の人ってどんな気持ちで曲作ったんだよ。汚いもんたくさんあっただろ。汚いものからこんな綺麗な歌できておかしいだろ。ドビュッシーだって絶対汚いことやってる。
月の光を聴いてる。少年少女かしらんけど、月の光に向かって空中遊泳する。空を駆け巡る。月が真上にあって世界は丸裸。雲は頬をかける。遊泳して、夜の空の美しさを知って、彼もしくは彼女はゆったり、ゆっくりと、地上に降り立つ。夢を見ていたかのように。夢はリフレインする。本当に夢だったのか、事実だったのか、分からないまま、眠りにつく。わたしもこういう気持ちになりたい。神様どうか連れて行って、夢の世界へ
そしてまたこの美しい歌
how sweet the sound
こんな美しい歌があっていいのか
讃美歌ともいうだろうね
人間は救われるのかしら
天に連れてっておくれ
いつかいつのときでもいい
天の声を聞かせてくれ
私が1番求めてるもの
それは救いかもしれない
綺麗なものも汚く映るこの世の中
汚いものも綺麗に映る気がする
神様どうか 美しい声を聞かせてください