とても素敵な番組
NHKでこんな番組をやっていた
世界各国の方々に自撮りを依頼して、様々な闘い、生き方を見せてくれた番組だ。
病院がなくパンデミックを起こしたフランスの街、その役場の方。
「ニューヨークを助けに来てほしい。今すぐ。」というクオモ知事の呼びかけに応じて集結する看護師たちや医師たち一万人。
3Dプリンターを使って、ウイルスから顔を守るフェイスシールドを作り、感染の危険にさらされながら働く人たちを、助けようと立ち上がったウクライナ出身の現代アート作家。
人々が立ち上がろうとしていたが、それを覆うような脅威と悪意で人々の気持ちを挫いていく。
イタリア系アメリカ人のベーグルショップはオーナーがウエイターから始めてオープンまでこぎつけた。そのお店がこの最中に強盗にあう。
人々を元気づけようとバルコニーから歌い続けたイタリア人のオペラ歌手の方もあまりの惨劇に歌う気力を失う。
3Dプリンターの音がうるさいと苦情がでる。
役場の方の両親が陽性で不安になる。
でも、それでも人は立ち上がる。
医療現場の人たちの戦い。ベーグル屋の主人は店をたたもうか悩んでいた。そこにあるコメント。プレゼントした医療関係者から、「この騒動が終わったら食べに行きます!本当に嬉しかった!」彼は店を継続することを決めた。
アーティストにも支援をしたいと連絡が入る。
ナポリの街では古くからのかごでのやり取りで助け合いがみられる。
エレベーターがない、古い建物が多いナポリ。カゴを介した伝統的な方法で、仕事を失い、生活に困る人たちに向け、食べ物を提供する人たちがいた。始めは空で戻ってきていたカゴ。それが次第に、お返しの品が入れられるようになっていた。
「私たちは、お互いに会ったこともありません。人種も住む場所も違います。でも今こそ力を合わせるときなのです。私はこれを『自発的な連帯』と呼んでいます。みんな頼りになるし、こういうのも悪くない。」(現代アート作家 リューバさん)
「自発的な連帯」
俺はずっと人間は想像力で勝負だ。それの最たるものは「思いやり」だ。と再三述べてきたが、今こそ言いたい。これはただの甘ったれた考えてではなくて、弱肉強食では長い目でみたら生き残れないのだ。適者生存のためにはそこが勝負なのだ。
こう考えている俺にとって、この番組は本当に希望にあふれるものだった。
もちろん何かが変わったわけではない。
アメリカも今大変な事になっている。中国もだ。中東はずっとだ。
日本も悪意がジワジワと俺たちを狙っている。
俺はミュージシャンだ。だから歌った。
その曲は次に載せます。
ナポリの人が友達に聞いていた
「コロナが終息したら人間は成長できるかな?」
答えは
「人間はスタートラインに立つんだと僕は思ってる。コロナ前の世界に戻ったら意味がない。」
「大丈夫だよ、僕たちはナポリっ子だからね」
めちゃくちゃ格好いいよね。
最後にあのオペラ歌手の人がロックダウンが解除された街にでて歌う。その映像が世界中に流れる。
素晴らしかった。