今年のJ1順位予想~なお、優勝クラブを当てたことはない~

 いよいよ今週金曜日にJリーグが開幕する。まずはJ1、翌日にJ2というところである。J3は3月13日(土)なので、もうしばらくお休み。
 というわけで、各種スポーツ誌等では評論家による順位予想が行われ、かつ、年末になっても誰もその予想結果を検証しないという伝統行事が行われているのであるが、私もそれに乗っかって順位予想をしてみる事にしよう。
 ああ、もちろん外れようが一切責任は取りませんよ。だって評論家の皆さんが責任取ってる姿見たことないし。
 と言うわけで、早速今シーズンの順位を以下のように予想しました。

優勝:川崎フロンターレ
2位:鹿島アントラーズ
3位:名古屋グランパス
4位:柏レイソル
5位:ガンバ大阪
6位:FC東京
7位:横浜F・マリノス
8位:清水エスパルス
9位:北海道コンサドーレ札幌
10位:サンフレッチェ広島
11位:サガン鳥栖
12位:横浜FC
13位:ヴィッセル神戸
14位:大分トリニータ
15位:浦和レッズ
16位:ベガルタ仙台
17位:セレッソ大阪
18位:徳島ヴォルティス
19位:湘南ベルマーレ
20位:アビスパ福岡

 ある意味つまらない予想かもしれないが、優勝はやはりフロンターレを推したい。
 正直今年のフロンターレを取り巻く環境は結構厳しい。精神的支柱中村憲剛の引退やら、地獄のACLやら、コロナ対策費用の増加に伴いDAZN強化分配金があまり分配されなくなるやら、色々と厳しい状況である。ただ、それでも優勝はフロンターレと思う理由は、昨シーズンの戦いっぷりである。それまでのサッカーもかなり強かったのだが、さらに一味も二味も加えてとてつもなく強いチームを作り上げたという事実は大きい。正直、どんな環境であってもそれを乗り越えて進化するサッカーを見せてくれるのではないか、という気がするのである。
 実は、2019年以降、毎年前年の覇者が連覇するという予想をしてきた(そして外してきた)のであるが、果たしてどうなるか。

 2位のアントラーズは、昨年正月の天皇杯決勝敗退からACLプレーオフ敗退、そして開幕後の連敗と、どうしたものかと思っていたのだが、やはりこのクラブはただ物ではない。徐々に伝統の強かさを見せつけるようになったのである。ACLもない今シーズン、打倒フロンターレの最右翼はここではないか。
 3位グランパスは、フィッカデンティ監督が非常に見事な守備を作り上げた。こういうクラブはそう簡単に崩壊しない。攻撃のピースにも面白い選手が加わった今シーズンは、ACLがあるとは言えども、このぐらいの順位は十分に確保できるのではないか。
 4位はレイソル。オルンガという強力な武器を失った今シーズンであるが、元々、攻撃にも守備にも面白いタレントが揃っているクラブであり、実力はある。老獪ネルシーニョの下で、この過密なシーズンを上手に戦い抜いていく気がするのである。

 そして5位が我らがガンバ。補強のわりに低すぎるのでは?と思われるかもしれないが、昨シーズンはなかなかに不思議な勝利が多すぎた。これも宮本監督の手腕のなすところなのだろうが、正直できすぎた感がある。ふとした瞬間の守備のもろさや、攻撃の行き詰まり感などの課題は昨シーズンも解決できなかったし、今シーズンの地獄のACLを踏まえると、このぐらいの順位が実は妥当なのではないかと思っている。ただし、攻撃陣を中心とした補強は面白いし、うまくいけば優勝&アジア制覇もできるクラブだと思う。頼むから俺の予想を良い意味で裏切っていただきたい。
 6位FC東京は、ルヴァンカップに象徴されるように、洗練されたハードワークと前線の力が見事に融合したクラブになった。ただ、いかんせん選手層の薄さを感じさせるのと、オリパラに伴う長期アウェイの存在も踏まえると、順位的な躍進は難しそうに感じてしまう。
 7位F・マリノス。このクラブは、ACL仕様の分厚い選手層が解体されてきたうえに、トップスコアラーの外国人2名の退団の影響は大きいと思われる。ただ、もともと実力のある選手は多い。ACLのない今シーズン、昨シーズンよりは順位を上げるとは思うがどうか。

 8位エスパルス。昨シーズンは失点の多さに悩まされたが、監督が交代してからは一気に改善した感があった。そして今季はロティーナ監督が就任。元々、ある程度の戦力は整っている感があるので、ロティーナ監督がしっかりと守備とポジショニングの意識を植え付ければ、中位レベルまでには間違いなく到達すると思われる。フィニッシャー不足が課題か。
 9位コンサドーレ。主力の退団もありながら、元々の戦力が実はある程度しっかりしている感があるし、補強も地味ながら面白い。ミシャサッカーも、北海道の地でますます進化してる感があり、結構気になる存在になってきているのではないか。躍進も期待できる。
 10位はサンフレッチェ。最近のこのクラブはつかみどころがないと言うか、調子が良い時は良いし悪い時は悪い、ただ、年間を通すとそれなりに良い戦いをするという、不思議なクラブになってきている。今期も、補強は地味だが、現有戦力の底上げベースで戦っていこうという意思が見えるし路線としては悪くない。ただ、そろそろ他クラブの対策も進んできそうな感があるが、新たな一手を見出せるのだろうか。

 11位はサガン。戦力の割には高めの予想をしたが、昨シーズン、普通のシーズンなら降格候補筆頭とも思われた中で、金監督が若手を見事に開花させて粘り強い戦いを見せてくれた。フロントのゴタゴタも噂された中で、サガンらしい戦い方を取り戻せたのではないか。今シーズンも戦力的には豊富ではないが、面白い戦いを見せてくれると思っている。
 12位横浜FC。昨シーズンは苦戦が予想されていたが、下平監督のチーム作りが功を奏してそれなりの戦いを見せてくれた。ベテラン選手の存在感の強さがクローズアップされるが、面白い若手も意外と多い。戦力的な弱さはあれども、実は多様な攻撃ができそうな選手が揃っており、侮れない存在だと思う。
 13位ヴィッセル。バルサ化とかアジアNo.1クラブとか言いながらの昨シーズンの体たらくはどうしたものかと。そろそろ地に足をつけた戦いをした方が良いのではと思う。それなりに面白い若手もいるし、真っ当なビジョンを描いて真っ当に戦えばまあまあ戦えそうなのであるが。あと、このクラブの恒例行事となった今年の夏にやって来るであろう新監督、次は誰になるのか。完全にネタクラブ扱いである。

 14位トリニータ。片野坂監督が作り上げるサッカーは見ていて面白いのだが、いかんせん今シーズンは戦力を抜かれすぎた。それでもなんとか残留までは持って行ってくれそうな力はあるのだが、やはり今シーズンは厳しい戦いを強いられると言わざるを得ない。夏の補強に注目してみたいが。
 15位レッズ。正直、開幕前にあまりにも悪いニュースが多すぎた。どう考えてもスタートダッシュは躓くだろうとしか言いようがないし、ロドリゲス監督のサッカーは確かに素晴らしいのだが、浸透には時間がかかる事は覚悟しないといけない。確かに主力の移籍や離脱や不祥事やらが続いているが、それでもある程度の戦力はある。降格はしないだろうが、今シーズンの苦しみを生みの苦しみとして許容できる胆力が絶対的に求められる。
 16位ベガルタ。手倉森監督が戻ってきたところで、かつての強いベガルタを取り戻すことは決して簡単ではない。フロントの財政的な問題含め、普通に考えればかなり厳しい戦いを強いられるとは思う。ただ、サイドを中心に面白い選手は揃っているため、絶対的フィニッシャーが不足する状況を補えれば、残留の目自体は十分にある。

 ここから降格予想組。17位セレッソ。君たちは「史上最攻」の言葉をもう忘れてしまったのか、というほどのフロントの体たらく。いくら大阪市内のクラブだからって、ここまでお笑い路線に走る必要はないだろう。大変残念ながら、大阪ダービーは今年を最後にしばらくお預けだろう。
 18位ヴォルティス。現有戦力に面白い補強も加わり、ロドリゲス監督の築き上げたサッカーをいかにポヤトス監督が進化させるか大変注目していたのであるが、大変残念ながら監督がまだ来日できていない。この事実だけで、予想順位を大幅に下げざるを得なくなってしまった。普通に戦えば残留するだろうと思っているのだが、最早このクラブの唯一にして最大のウィークポイントがあまりにも大きすぎる。これに尽きる。
 19位ベルマーレ。浮嶋監督が1年間通じて指揮を執る中で、どのようなクラブにするのかが正直見えてこなかった。戦力的な厳しさもあるし、なかなか上昇を期待できないのが現状であろう。前監督のパワハラ事件以来何とか生き延びてきた感もあったが、そろそろ年貢の納め時か。
 20位アビスパ。確かに勝負強さはあるかもしれないが、正直戦力的にはかなり劣るのではないか。他のクラブに負けないこれぞ!という物が見えてこない。5年に1度の法則が今年も発揮されてしまいそうだ。

以上!

できれば、ガンバは予想を良い意味で裏切ってくれ!