2010年3月の北海道
妻と北海道旅行をしたのはもう9年前になるのか。大阪から飛行機に乗り、北海道の移動はレンタカーを借りて札幌旭川北見網走帯広トマム富良野と回った。写真を見返しながら、何を話してたのかは全く覚えていないが、見たもの食べたものは覚えている。当たり前だ、写真を見ているから。
3月の平日の北海道。車を走らせると基本的に雪景色。雪景色じゃないところはただべちゃべちゃした場所になっちゃうので、いっそのこと全部雪景色であった方がキレイだと思う。旅行者は少ないと思う。統計とか見てないけど感覚的に。平日だしね。
モエレ沼公園に行ったけど、旅行者は少ない。少ないっていうか人は僕たちだけだった。とにかく「誰もいない」し「雪だけしかない」って状況がとても楽しかった。その年に30歳になる僕と31歳になる妻と2人で走ったり、ただただはしゃいだ。だってモエレ沼公園に誰もいないんだもの。こんだけ人がいないの、本当にびっくりした。ここでできることがほとんどないんだろうけどね。とにかく誰も踏み入れてない場所があるとテンションが上がる。
そういえば旭川動物園には人がたくさんいたなぁ。さすが旭川動物園。旭川動物園のことはいいか。みんな行ってるだろうし。ペンギン行進かわいかったよ、とかそんなもんだ。
これは能取岬だ。3月の平日の午前中、能取岬なんかに来る人なんていないんだろう。誰も踏み入れてないだだっ広い広場を駆け回る。
はしゃぐ。それだけ。大阪では雪が積もることなんてほとんど見ないし、積もっても汚らしい。誰も踏み入れてない積もった雪なんて見ることはないので、ただただ楽しい。そういう場所だけ探して車を走らせ、見つけて自分たちの痕跡を残すだけの旅でも楽しいんじゃないか。
もちろん美味しいものだってたくさんある。知ってるよね、みんな。札幌では生ラムジンギスカンがめちゃくちゃ美味しかった。寿司も美味しかった(メインビジュアルの寿司は札幌で食べた寿司)。北見で食べた回転寿司はそんなに美味しくなかった。なんでやろ。帯広の豚丼も美味しい。帯広といえば六花亭だ。六花亭のサクサクパイを初めて食べた時は衝撃だった。こんな美味しくてサクサクして甘い食べ物がこの世あったんやな!と。
今でも本店とか帯広市内でしか食べられないのかな。今は札幌市内の六花亭でも食べれるみたいやな。サクサクタルトやサクサクミルフィーユはまだあるのかな?ないのかな?ああサクサクしたいよサクサクパイ食べたい。何本でも食べれるよって言いたいけど実際3本くらいで飽きるよ。いや5本は食べれるな。
水の教会。
この1回しか行ったことがないので春や夏、秋がどうなのかわかんない。冬の水の教会は素敵やと思う。シンとした教会。ぜひ行ってみてくださいとしか言えない。ここでは流石にはしゃげなかった。妻がスノボしたいってことで来たトマム。僕はからっきし駄目なので水の教会がなかったら3月のトマムのイメージは最悪だった。
富良野にあるペンションでスノーモービルに乗せてもらった。1人でブンブン走った。フルスロットルにしてもそんなにスピードは出ないんやなぁ、という思い出だけど、もしかしたらイモってスピードを出せなかったことをええ感じに脳内で思い出をいじっているのかもしれない。
とにもかくにも、スキー・スノーボードができなくても何もない雪の上を歩いたり走ったりするだけで楽しかった。いろんな場所に行こうとすると移動時間が長くなる。同じような雪だけある広場があれば楽しめるよ。それだけでも楽しいよって人にはいいかもしれない、冬の北海道。夏に行っても移動距離が長ければ同じような景色だけど、冬は特別に何もない感が増し増しになる。寒いの苦手やなぁって人は酷かもしれないけど、大阪とは違う寒さで、何か良い寒さだと思う。北海道が好きやし思い出補正もすごいかもやけど、それが本当か確かめるには、一度冬の北海道に行ってみてはどうだろうか。できればレンタカーを借りて道内を巡ると良いんじゃないだろうか。雪道を運転するってだけでも、僕にとっては非日常で楽しかったから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?