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母が息子をたずねて母島へ〜その3
父島まであと少し。お天気がよいと青い海と空、そして白い雲が浮かんでいて風も心地よく、ずっとデッキから景色を眺めていました。
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写真のコンテナが積んであるところは船の後ろです。ずっとこの海を渡ってきたのだなぁとしみじみ思いました。
そして無事に父島到着。混雑を避けるため船を降りる順番があって、部屋の番号順に船内放送で呼ばれます。荷物が重いのでエレベーターを使って下船しようと思い、エレベーターを待つ列に並んでいると、竹芝のターミナルでおしゃべりをした、父島在住のおじいちゃんに再びお会いすることができて船を降りるまでお話ししました。その方によると今回の船の揺れ方はいつもとそんなに変わらない、母島は父島より気温が3℃高くて湿度も高いなど教えてくれました。
私はいろんな場所で見知らぬおじいちゃんに話しかけられることがあるのですが、今回の旅でも気さくなおじいちゃんに出会うことができました。
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おがさわら丸(以後、おが丸)を下船して次は、ははじま丸(以後、はは丸)に乗ります。
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はは丸のチケットは予約なしで当日受付の購入です。乗船時間は約2時間。船室は個室もありますが、椅子席と横になれるカーペット敷きのスペースがメインとなっていました。ゴロゴロして過ごすのが好きな私。父島在住のおじいちゃんもカーペット敷きのスペースをオススメしてくれました。スペースの場所取り合戦に勝ちたいので急いでチケット売り場へ行き、チケットを購入して乗り場へ向かうと、乗船の順番取りの列なのか、スーツケースなどがすでに並べられていました(はは丸チケットの写真の背景)。そうか、そうやって順番待ちするのね、私の作戦は失敗でした(涙)
おが丸が定刻で到着したので時間は午前11時過ぎ。出発は正午なので1時間ほど待ち時間がありました。時間の過ごし方に慣れた人達は美味しそうにお弁当を食べて乗船を待っていました。息子がLINEをくれて近くにお弁当屋さんがあることを教えてくれましたが、日なたに出るとすぐ日陰に戻りたくなるくらい暑くて日差しが強い、全く土地勘のない所で船を乗る場所から離れたくない、昨晩、晩ご飯を食べてから船酔いが始まった気がする〜など、ネガティブ思考のオンパレードでお昼ご飯はパスしました。
父島に着いてご飯を食べることより電波が届いてスマホが使えるのがすごく嬉しくて、お友達に「父島に無事に着いたよ〜」とLINEして船に乗るのを待ちました。
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そして、はは丸に乗船する時間がやってきました。世界自然遺産の小笠原諸島。自然を保護するために泥を持ち込まないよう靴底を綺麗にして船に乗ります。これは父島に到着して船を降りる時も同じことをしました。
乗船の順番待ちに出遅れましたが、無事にカーペット敷きの場所のスペースをゲット。診療所の診察ベッドに置いてあるような枕が置いてあって、それを利用することができます。以前はブランケットもあったようですがコロナの影響で利用できなくなった様子。広さは20人くらいがゴロゴロできる感じで、中には壁に寄りかかり座って過ごす方もいました。
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はは丸は、おが丸とはまた違った揺れ方をして船酔いの不安がよぎりました。「もう酔う前に寝ちゃおう」と思って船内探検もせず眠ってしまいました。
1時間くらい眠ったでしょうか?船が揺れているのが気にならなかったのでデッキへ出てみるとカツオドリがたくさん飛んでいて、母島はこっちだよ〜と案内しているようでした。
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次の写真は今回の旅の中で一番のお気に入りです。いつもは花の写真を撮って楽しんでいるのですが、鳥は花と違い動く被写体だったので撮るのが難しく、撮ることに必死になっていました。これが、はは丸下船時のハプニングに繋がってしまいました。
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そしてカツオドリがはは丸を誘導してくれて(?)、母島の港、沖港へ到着しました。
みんな片手に荷物、反対の手には、はは丸のチケットを握っていて「島民の人は何かしてもらうのかなぁ〜」と思っていたら、どうやらチケットを回収しているようでした。確かに、おが丸も下船時にチケットを回収しました。
「えっ?そんなの聞いてないし」
「どこにしまったか、わかりません〜」
これで許してもらえるかと思ったら、そうとはいかず、名前と電話番号をしっかり書かされてしまいました。
人口400人程度の小さな島、母島。着いて早々に島中の噂になってしまうような失敗をしました。船会社の皆さん、そして息子よ、ごめんなさい〜。
どうやらカツオドリを必死に撮っている間にチケット回収についての船内放送があったようで、それに全く気づかないでいました。船から飛び降りてしまうこともできるから人数確認のためチケット回収してるのでは?と息子が教えてくれました。
「竹芝から母島までの距離」でGoogleで検索すると1023キロ。ようやく母島に辿り着きました。