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50代オバチャンの父島ひとり旅⑤

今日は父島最後の日。5泊しましたがあっという間で、帰るのが寂しい(涙)
そんな日の朝ご飯はごちら↓

毎日いろんな美味しい朝ご飯を
ありがとうございました♡

午前中はPATINNのヒストリーツアーに参加。ガイドはナイトツアーでもお世話になった、小笠原開拓者の末裔、瀬堀さんです。
世界自然遺産として父島を楽しんでいたけれど、今日はちょっと歴史のお勉強。
※以下、ツアーでいただた資料やお話、ネット情報を基にざっくり書いていきます。
今から400年以上前、小笠原貞頼が小笠原諸島を発見、それから80年近く経ち、蜜柑を運ぶ船が漂着。帰ってから島の存在を幕府へ報告し、調査団を派遣して地図を作ったりしました。その後、幕府が小笠原諸島を放置していて外国の捕鯨船や軍艦が立ち寄るようになります。そして島に最初に定住したのは今から200年ほど前、日本人ではなく欧米人とポリネシア系の人たちだったそうです。
あの、「ペリー来航」のペリーも寄港していて、瀬堀さんの祖先から土地を購入していた話を伺うとペリーが一気に身近な人のように感じました。ジョン万次郎も捕鯨船で来航したことがあるとのこと。
昔の人達が、昔の船で、どれだけの時間をかけて航海したのだろう?想像もできないほど大変だっただろうなとお話を聞きながら思いました。
中には長い船旅を終えて、島に着いてから気が狂ってしまった人もいるそうで、その方たちの慰霊碑へも行きました。

貞頼神社
小笠原貞頼を祀っています
お社の先には記念碑が…
戦時中、滑走路として使われた場所

戦争が激しくなってくると全島民が強制疎開。戦後はアメリカの統治下になって学校は英語での指導だったそう。日本に返還されると一変、日本式、日本語の授業に変わり、生徒達はかなり戸惑いや困惑があったようだったとのお話でした。

ポリネシア由来のカヌー
ペリー来航記念碑
昔の写真と山の地形が変わっているのを
見比べています

ツアーの最後はウェザーステーション展望台へ。父島滞在中ずっとこの場所に行ってみたいと思っていたけれど、自転車では坂が大変すぎなのと、バスでも最寄りのバス停から距離があって諦めていました。なので連れて行ってもらって大感激✨✨次に父島に来る時はバイクをレンタルして、ここで夕陽が沈むところが見たいなぁ〜。

ウェザーステーションからの景色

ツアーが終わって、お昼ご飯はPATINNにランチBOXをお願いしていてたので、そちらを美味しくいただきました。

遠足のお弁当みたい〜✨✨
テンションあがります⤴️⤴️

食後、出発までに時間があったので小笠原ビジターセンターへ行ってみました。ここは小笠原の歴史や文化、自然について学べる場所。ミニシアターのようなスペースがありリクエストした内容を上映してくれます。「歴史」についてお願いして見て、ツアーの復習をしました。

小笠原ビジターセンター

センターに寄った後、港近くの大神山公園を散策して、とうとうおが丸に乗る時間に(涙)

たくさんの方々がお見送りに♡
出港前、太鼓のパフォーマンスも
船で追いかけて見送ってくれます
この景色、思い出すと胸が熱くなります

島の皆さんが船でずっと追いかけて来て、見送ってくれました。中には船から飛び込むパフォーマンスを見せてくれた方も。おが丸の出航のたび、毎回このお見送りをしてくれていると思うと、皆さんの心の温かさをしみじみ感じました。
さて、おが丸の部屋ですが、行きは諸事情があって特1等室だったけど、帰りは1等室を利用しました。

1等室の部屋の様子

出航は午後3時。船に乗ってしばらくして、夕陽が沈むところが見られるかなぁとデッキに出てみました。

最初はそんなに曇ってなかったのに…
どんどん雲に隠れてしまいました(涙)

1等室はシャワーやトイレは共用スペースを利用なので、船内を移動するのに母島で買ったギョサンが大活躍〜。ギョサン購入の話はこちら↓
https://note.com/gaikokukurashi/n/n5edd27ae9196
晩ご飯は
「野菜が食べたい〜」
と身体が欲していたので、まだ船の中で行ったことのなかった展望ラウンジへ。ラウンジはレストランよりカジュアルな食事が摂れるスペースでした。

たこ焼きとサラダという組み合わせ〜笑

夜になってどんどん天気が崩れていきました。当然、船も揺れ出します。デッキに出ることが禁止になるという船内放送が流れました。
「あぁ、もうこれは寝るしかない。」
寝てても目眩がしているように感じて夜中に何度も目が覚めました。そんな様子のまま朝を迎えます。まだ揺れていて食欲がわかず…。でも食べたくなった時に食べられるよう、売店でパンを買いました。
だんだん、
「早く着かないかなぁ」
と思うようになってくる頃、東京湾に近づいてきて船の揺れが落ち着き、買ったパンを食べることができました。
結局、帰りは30分遅れで到着。行きの便は定刻通りだったので帰りの方が大変だったようです。それなのに帰宅後、母島でしばらく続いた「陸酔い」が全くなかった。なんなんだろう?身体ってホント不思議。
「船旅は船酔いがね…」
って話を聞くけど、ベッドがあって横になって過ごすことができるので、私はそこまで嫌じゃないかな〜。個室を利用したからかもしれないけど、母島に着いた時に思ったのと同じように、帰りも、終わったら忘れちゃう出産みたいな気分だった。
こんな感じで、オバチャンの12泊13日のひとり旅は終わりました。
小笠原のこと、息子が母島へ赴任するまでノーマーク。息子のおかげで素晴らしい自然を堪能しました。住んでいるのと同じ東京都なのに何も知らなかった。いろんな体験をしていろんなことを知りました。そして全て自分で決めて行動したことで、ちょっと成長した気がする。思っていた以上に動けたから身体にも自信が持てた。そして最後に、この旅をゆるしてくれた夫にもありがとう。

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