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母が息子をたずねて母島へ〜その5

母島2日目、日曜日。息子は仕事で出かけると話しているのでソロ活です。台風で雨予報でしたが時々青空になるくらい〜ラッキーでした。
今日は母島で食材の買える、漁協、農協、前田商店に行こうと決めていました。母島で食材が買えるのは、この3店のみです。
息子は母島に来るまで自宅暮らし。自分の服を洗濯する程度で家事をほとんどやったことがありません。あっ、私が体調を崩すと美味しいご飯は作ってくれました。
Uberやファストフード、ラーメンが大好き。そういったモノが一切利用できない母島赴任に決まった時、食事はどうなっちゃうのだろうと心配しましたが、幸いなことに平日の朝、昼、晩は希望を出せば食事が出るとのこと。土日、祝日だけなんとかすれば生きていけます、よかった、よかった。
週末だけの食事の準備だからでしょうか?
「アレは買えるの?コレは買えるの?」と食材が売っているかを聞いても「見たことがない」の返事ばかり。それを今回、自分の目で確かめたかったのです。
どのお店も歩いて家から3~5分で行ける便利な所にありました。せっかく外に出るのだから周りに咲いている花の写真を撮りながら行こうとカメラを持って買い物へ出発。

ハイビスカスはオレンジも咲いていました

南国の花と言えばハイビスカスやプルメリア。小笠原固有植物が見られることを期待しましたが時期ではなかったようです。道端ではこんなお花達が咲いていました。

パパイヤやブンタンも見かけました

写真を撮りながら歩いていると看板を見つけました。

「あ、小剣先山だ」
母島は日本で1番早い日の出が見られる小富士、住宅地裏に乳房山などの山がありますが、どれも私にはハードルが高く、小剣先山は今回唯一挑戦できそうだなと思っていた山です。
「こんな近くにあったのか」
挑戦する機会は突然現れました。
「どうしよう。買い物のために出かけてきたんだけど。」
「でも、このあと台風が来て雨が降って登れなくなっちゃうかもしれない。」
頭の中にいろんな言葉が浮かんできます。だけど、
「こういう時はあんまり考えないで行っちゃったほうがいい〜途中で諦めて戻ってきてもいいんだし。」
と思って登ってみることにしました。すごいぞ、私。
足元はスニーカーでしたが、エコバッグとカメラを肩にかけての移動〜「あぁ、リュックにしておけばよかった」と思いながら登っていきます。最初はハイキングコースのような緩やかな感じでしたが最後は険しい岩場で落ちないように柵があり、柵のチェーンを使って登っていくような感じで、かなり息が上がりヘトヘトになりました。

登ってきた岩場の様子

そしてようやく頂上へ到着。所要時間10~15分とありますが、私はもっと時間がかかりました。
標高約100メートルの頂上からの景色はこちら

頂上から見える沖港
沖港とは反対の山側の景色

マラソンと山登りだけは苦手意識が高く、ずっと避けてきました。「山に登る」って頂上に着いた達成感と最高の景色がご褒美に貰えるんだなぁと思いました。
さて、今日の予定はお買い物なので下山します。小剣先山を登っている時も帰り道も誰にも会いませんでした。低山と言えど山ですし、旅先で土地勘もありません。手つかずの自然を楽しむ母島。整備も最低限です。「この道であってるのかなぁ」という不安が時々湧いてきましたが、ソロ活で誰にも相談できず自分で解決しないといけません。登ってきた時の見覚えのある物を1つ1つクリアして安心を得ました。そして、だんだん辺りに陽の光が入るようになって景色が明るくなり無事に元の場所へ着いた時は心の底からホッとしました。
小剣先山に登るか迷って行ったことはよかったけれど、それは無事に戻って来られたから「行ってよかった」と思えるのであって、道中不安になることもあったから、きちんと準備は必要だったなと反省〜。
長くなったのでお買い物の話は次回に書くことにします。

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