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母が息子をたずねて母島へ〜その9

母島には見出しの写真のように島の固有種の生き物たちを守る道路標識があります。見ていてほっこりしました。

オカヤドカリやアカガシラカラスバトの標識も

さて北港へ行こうか迷っていた続きから〜。
私はどうしようか迷った時に
「明日、死ぬかもしれないとなった時にどうする?」
と、考えて決めることがよくあります。反抗期まっ只中の頃も
「死ぬ時に後悔したくないんだよ(怒)」
と、親に反発した懐かしい思い出があります。
今回もどうするか考えて、北港へ行かなかったら後悔しそうだったので行くことに決定。

ガイドマップ地図より
赤い⬜︎から赤い◯へドライブです

車のエンジンをかけ、ゆっくり走らせていきます。
「あぁ、ドキドキする〜」
日々、車の運転はしているのですが、初めての車はやっぱり緊張します。
沖港周辺までの道はここ数日何度も歩いたので問題なく、そこから北港までの道は
「自分を信じて、まっすぐ進む」
と、昼休みの時に息子から聞いていました。
どんな道を辿ったかお見せしたいなぁと思えど、運転中に写真を撮ることはできなかったのでGoogleストリートビューのスクショを載せていきます。こんなレアなところをGoogleのあの車が走ったと思うとちょっと感動〜

沖港から山に入った道の様子

実際には昨日の台風で枝や葉っぱが道幅いっぱいに落ちているところが何ヶ所もあって、枝を踏んでパンクしないように気をつけながら進んで行きました。

西浦海岸の看板

順調に進んで行き、運転にも慣れてきました。そして西浦海岸の看板を見つけました。私の想像では、目的地の半分くらいまで来たのかな〜と思ったので車を止めて一息つくことに(実際には半分じゃなかった、笑っ)。

海の青と樹々の緑が綺麗〜
西浦の車が止められる場所からの景色です

ドライブに出たことを知らない息子に「西浦まで着いたよ」と写真付きでLINEを送ろうとしたら、スマホの電波が届いていないことが発覚。
「あ、ヤバいかも。もしここで車がパンクしたり故障したら帰れないな。街灯もないから夜は真っ暗だ。どうしよう、ちっちゃい水筒(200ml)しか飲み物ないし、トイレとか…。」
そう思ったら引き返すこともできたのに、なんでだろう?その時の私は、もう北港へ行くことしか頭になく再び出発しました。

どんどん進んでいきます
こんなカーブもありました
道幅が狭いので所々
車がすれ違いできるようになっていました
トンネルも2つ通りました

だんだん楽しくなってきて、やっぱり運転が好きなのかもしれません〜。

小学校跡の看板

北村小学校の看板を見つけると到着まであと少し。

道が明るくなってきました
北港に到着です

下の2枚は当日の景色の写真です

ここでシュノーリングもできるようで、以前、息子が潜った時の動画を送ってくれて魚がたくさんいました。私は今回の旅では海に入る予定はなかったので、景色のみ楽しみました。
昔、北港周りに北村といった村があり、今の沖港と同じくらいの数の人が住んでいて賑わっていたのが下の看板を読んでわかりました。

駐車場には車が1台止まっていましたが、ここでも誰にも会うことがありませんでした。景色も満喫したのでそろそろ帰ります。帰ろうとしてすぐ、道を横切る黒い物体を見かけました。まだ山道ではなかったので車を端に止めて草むらを覗くと小さな黒猫ちゃんがいました。誰にも会わないと、どんな生き物でも会えると嬉しくなります。

ずっとこちらを見ていました

帰宅してから息子にこの写真を見せると、かわいい猫ちゃんですが島の固有種を食べてしまったり危害を加えたりするので駆除しなくてはならないと言っていました。帰り道も道幅いっぱいに広がった枝や落ち葉を避けながらの運転でしたが、沖港に近づくにつれて島の職員さんがブロワを使って道を整備してくださっている姿をお見かけしました。

この車のおかげでいろんなところへ行けました

そして車のパンクも故障もなく無事に帰宅。楽しかったのと、ホッとしたのと、達成感と〜いろんな感情が湧いてきました。母島で丸1日過ごせるのも明日が最後となりました。

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