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ごくごく普通な子育て中の主婦が突然夫の海外赴任についていくことに…赴任先はサウジアラビア ⑥

フランクフルトからジェッダへは入国する際のリスクを少しでも避けるのためにサウジエアを利用しました
何がトラブルのタネになるかわからない国と聞いていたからです

周りの乗客の様子を見て、いよいよアラブ圏へ行くのだなぁとドキドキしてきました
着陸間際にアバヤを着て準備しました

到着は夜でしたが、飛行機から一歩外へ出ると
呼吸して肺の中まで感じる暑さと湿度、
そして飛行機のエンジンの爆音と
あちこちにあるエアコンの室外機からの音なのか、
大きなゴーという音が耳につきました

夫は会社の決まりでサウジで運転することができず、
空港へ運転手さんが迎えに来ていました
そして女性は運転免許が持てないので、
これから先、お出かけする際はずっと運転手さんにお世話になりました
その車で新しく生活をする家へ向かいました

サウジはイスラム教の戒律を厳しく守っているので、外国人の多くはコンパウンドという居留地に住んでいます
日本にある米軍基地のようなイメージでしょうか?
入口に警備の人がいてゲートがあり、囲われた敷地になっています
いくつかコンパウンドはありますが、
日本人は私たちが住んでいたアラビアンホームズとムラブスタンという2つのコンパウンドに住んでいました
アラビアンホームズの中はこんな感じです

https://arabian-homes.com/


家の周りにプールがあったり、大きな公園、テニスコート、3歳になる年まで通える保育園、5歳になる年まで通えるプレスクール、お肉屋さんの入ってるコンビニ、レストラン、スタジオ、美容院などが敷地内にありました

コンパウンドの中はアバヤは不要です
宗教上、男性は肌の露出を避けるため長ズボンを履くのですが、コンパウンド内なら半ズボンで過ごすことができました
とにかく暑い国、そしてイスラム教の沢山のルールを守る生活が始まりました

警察も交通や犯罪を取り締まる警察と
イスラム教の戒律を守っているか監視するムタワという宗教警察の2種類がありました

女性は頭に髪の毛を覆うために黒いスカーフを巻くのが決まりですが、鬱陶しいし、すべり落ちたりするので、
スカーフを巻かず首にかけたり、バッグに入れていたりするとムタワがやってきて「スカーフを巻きなさい」と
注意されました
守らないと投獄されると言われていました

アバヤは小学校高学年くらいの女の子から着ます
あとからわかったことですが、アバヤの種類がメイドアバヤとマダムアバヤの2種類があって、
夫が用意してくれた物はメイドアバヤだったので、
生活が落ち着いて少し経ってからマダムアバヤを買い直しました(笑)

※写真は住み始めて1ヶ月経った頃プールで遊ぶ子ども達の様子


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