あたたかな時間
《猫を抱くこども》ピエール=オーギュスト・ルノワール
しあわせそうな猫。女の子の腕の中で安心しきって寝ている姿に癒される。
この絵は画家エドゥアール・マネの弟 ウジェーヌ・マネと画家ベルト・モリゾの娘ジュリーをルノワールが描いている。
絵画を鑑賞するとき、何の予備知識もなくいろいろ想像しながら見るのも楽しいのだが、私の場合、画家たちの人間関係や人間性を知るようになってから俄然絵画の見方が変わった。芸能人をフォローするファンに近いのだと思うが、その画家の人生のストーリを知ることで、一気に自分もその絵画の中に引き込まれていくようになったのだ。
この絵の中のジュリーを見たとき「ママそっくり!」とまるで親戚のおばさんのような気持ちになった。「ルノワールおじさんにモデル頼まれたんだね。かわいく描いてもらえたね。」と心の中で会話を続ける。
16歳で孤児となったジュリーを印象派の画家ルノワール、モネ 、ドガたちが支え父親のように愛情を注いだという。今まで二次元の世界でしか感じられなかった画家たちがいきなり三次元で現れるようなエピソードだ。
安心してくつろげる場所。ジュリーの腕で眠る猫のぬくもり。静かな午後。
描きながらルノワール自身も幸せだったのではないかと思う。
「猫を抱くこども」精油ブレンド
ライム:3 drops
オレンジ・スィート:2 drop
ゼラニウム:3drop
ホーウッド:3 drops
バニラ:1 drop
※精油を使う前にこちらをご確認ください。