学童支援員は面白い③

支援員生活が始まって

学童保育での仕事は、「楽しい、楽しい」の連続でした。子どもたちと遊び、笑い合い、走り回り、ちょっかい出し合い、冗談を言い合って過ごす。
こんなにも、子どもたちと全力で過ごす事は気分がすっきりして、楽しいものなのだろか!?というぐらい充実していました。
敢えて不満を漏らすなら、お給料。当時は居酒屋バイトの方が手取りが良いのでは?という金額でしたが、それでも辞めたいと思ったことはありません。学童支援員のお金の問題は、近いうちにじっくり書きたいと思います。


子どもの目線ってすばらしい


北本には全学童合同運動会があります。当時私が配属されていた学童では夕方にみんなでリレーの練習をしていました。
盛り上がり、何度も練習(遊び)していくたびにあたりは真っ暗になりました。部屋に入る時間になって声をかけていると校庭で寝転がっているA君・B君。
「もう、みんな学童に入ってるよ」「早く行くよ!」「時間だよ!!」
と大人都合で、子どもたちを詰める、若造(私)。
2人は横からのチャチャを無視しながら空を指さし、話しをしています。
(無視するなよー!!)と心の中でイライラと焦り出す若造(私)。
余裕の無さが嫌ですね!笑
何度か声をかけたけど、動かない。もういいやと、一緒に寝転がってやろうと寝転んでみました!寝転んだ私を見た2人は一瞬こちらに目を向けましたが、会話を続けました。
(あっ、2人は受け入れてくれるんだ。「やめろ」「あっちいけ」とか言わないんだ?)そんなことを1人感じていました。

私は夜空をしばらく無言で見つめています。校庭のど真ん中に寝っ転がり無数の星が綺麗に見えたのを覚えています。すると、ふっと言葉を発したA君
「こんな綺麗な星空見たことないよなぁー」
「大人になっても、こんな星空をまた一緒に見れたらいいいよね。」
ボソっと、吐き出す様に優しい口調で声に出します。
多くを語らず、「うん」と一言B君。
(なんか良いなぁ~、こうゆうの)と1人感動している若造。(笑)
3人でしばらく無言で星空を眺めていると、自然と同じタイミングで立ち上がり、2人は何気ない会話を続けて学童に入っていくのでした。

これはドラマのワンシーンか!?セリフの練習なのか?
なんて素敵な会話なんだ!自然な素直な言葉が伝わるのです。

あ〜!!文章力の無さが悔やまれます!
2人の空気間、表情、無言、帰るタイミング、全てが良い雰囲気で、私はただただ眺めているだけでした。大人が1人、イライラモヤモヤして、ただ部屋に入れたいだけの声の掛け方だったんだと恥ずかしくなる気持ちでした。


何が言いたいかというと・・

・子どもには子どもの世界がしっかりあるということ。
・大人は時には必要がないということ
・支援員は、常に自然体でいるべきで子どもと同じ目線でいることがどれだ  け大切かということ。
・子どもと同じ目線、関わるとは、ただ近くにいるのではなく、同じ空間に入りこむ、同じ気持ちで一緒に行動すること。
・ルールばかりに縛られる大人は、マジでつまらない!という事(笑)
なのではないかなと思ったのです。
最後まで、同じ空間に入れてくれた2人には今でも感謝しています。
それが今の私を作っているから!

これは、支援員ならよくある話しなのかもしれません。
でも、何気ない一言、表情をどう感じとるかは人それぞれであり、何も感じない人もいるだろうと思います。
私にとっては「支援員」という概念を大きく変えてくれた、支援員生活で最大の出来事でした!
そして、これを「おたより」(保護者向け通信)に書きました。私のお便りの記事第1号。何時間もかけて、書き上げたのを覚えています。

こんな事が定期的に起こるので、この仕事はやめられません!
今回は、伝わりづらい文章でしたー。そして文章が長い!
これから精進しますので、今後もお付き合い下さい。
では、また!!

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