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世界よ、これがヒーローだ~バディミッションBONDの魅力~

バディミッションBOND、三日前に購入して予想以上に面白かったし、これを「ええ~普通の(女性向け)ゲームでしょ~?」で見過ごすのはもったいないと思ったので、私が魅力に思った点とプレイした感想を中心に、ネタバレはなしで紹介記事を書きます。

詳しいゲーム内容については公式サイトと紹介動画を見てください。switch持ってる方は製品版にデータ引き継ぎできる体験版もありますよ!でざっくり割愛します。

①熱い王道展開と丁寧な掘り下げ

シナリオの雰囲気というかテイストとしては、王道展開とトンチキとシリアスのバランスが絶妙で、逆転裁判やペルソナ5が好きな人は合う気がしました。丁寧に真相へのヒントが各サイドエピソードや色々なところに仕込まれてるので、勘のいい人は早めに真相に近づける小気味よさがあったなと思います。かと言って全てが予想通りではなく二重底になっていたりと、先が気になるシナリオで中盤から休む間もなく一気に進めてしまいました。終盤の展開のテンションの上がり具合はすごかったです。(個人的には428とか十三機兵を彷彿とさせるような盛り上がり具合だったなと…)

追記:「ストーリーはシリアスなところはシリアスだけど、妙に子供っぽい部分がある」みたいなレビューを見て、確かにそういうところがある…本作は恐らくホビアニ、ニチアサ(戦隊、仮面ライダー、プリキュア)のテイストというか、その遺伝子を持ってるなと思います。(※個人の感想です)
そういうものを通過してこないと、なんだろうこのアンバランスな感じは…という感想になる場合もあるのかなと思いました。

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本編のシナリオ以外にも、特定の条件を満たしているとアンロックされる各バディごとのエピソードや、捜査で出会った人々にまつわるちょっとしたエピソードがあって、これがまた本編に負けず劣らずの濃さで面白かったです。各バディごとの味が出ていてどれもいい…(実は見ての通りまだ全部集め終わってないんですが…)ちなみに私はモクマとルークのエピソードがお気に入りです。食レポの才能あるんじゃないか?

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サイドエピソードを全部集めるには、一回のプレイだけでは絶対に集まらない部分が途中から出てくるんですが(指定のバディで潜入しないとアンロックされないエピソードが二つあったり)、潜入ルートが毎回ご丁寧に二通りあるのは、二回目のプレイでは違うルートや違うバディで潜入してみてねというそういう意味があるのかなとも思いました。ちゃんと潜入道中のセリフや演出もバディの組み合わせによって変わってるので、実はすごく種類があるんじゃないか…?と思ったり。

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エピソードを全部集めてから次に進むか、クリアしてから回収に行くかはお好みで…(私はクリアしてから今までのストーリーを振り返りつつ集めてます)
※あと二回目以降のエピソード回収は、設定で既読スキップをオンにすると、選択肢やサーチモードのところまでログをスキップできるのでかなり捗ります。

潜入パートの個人的な雑感ですが、プレイした感じだとペルソナ5のパレス探索部分から戦闘をオミットしても面白いんじゃないか?という発想がありそうな気がしました。ちなみに潜入ルートの情報を全て入手しないと潜入できないので、答えはすでに持ってる状態で始まるので詰むことはないのが親切だな~と思います。(急いで入力しないといけないのは一部の問題とQTEだけで、基本的にほとんどのギミックは捜査手帳に書いてあるヒントを参照しながら解けるので落ち着いてプレイできます)

②守りたい人々がいる

私はゲームをやっているときに、NPCたちの救いようのない言動などを見てしまうと、「もうこんなろくでもない世界や人々を守らなくていいのでは?いっそ滅びろ」と投げやりな気持ちになってしまうことが時々あります。
でもバディミッションでは一切そう思うことがなかったです。

もちろん悪事を働く人間も当然たくさん出てきますが、それ以上に、前述のサイドエピソードで描写されるような、捜査で出会った市井の人たちのキャラがすごくいいんですよね…

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この人たちにも個々の人生や考えがあるし、ヒーローはこういう市井の人々の幸せを守るためにいるんだ…というクサいことを思ってしまったりもしました。

③仲間にストレスを感じることがない

どういうことなんだって感じですが、対立や意見の衝突はありますが、キャラの掘り下げが丁寧なので、ああこいつはこうするだろうな…という納得感があったり、辛い目にあったキャラに理不尽に当たり散らしたりするシーンがなかったのが個人的にかなりよかったです。
今作のヒロインポジションにあたるであろうスイやナデシコも、自立した女性というか、しっかりした気丈なタイプで応援したくなります。

④女性向けではなく全員向け

公式アカウントのツイートにもあるように、サイドエピソードも含めるときょうだいの絆、親子の絆、先輩後輩の絆など様々な関係性が描かれています。あとメインの4人にもそれぞれにもしかしたらいい雰囲気になりそうじゃない…?という女性キャラがいたりして、必ずしもBL的にくっつくんじゃなくて恋人がそれぞれにいて普通にバディとしてやっていくっていうのがいいんだよ~、と思う人にも優しい作りになっててよかったなあと思いました。

⑤攻略サイトいらずの難易度(追記)

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これは魅力に映る人もいれば、そうでない層の方もいるだろうなと思います。体験版をプレイすればわかるんですが、選択肢や謎解きはかなりストレートな記憶力テストのようなものが多いです。さらに親切なことに、問題によっては「思い出す」というコマンドを使って該当の答えが出てくる箇所の会話やサーチモードまで戻れる機能もあります。

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これはポンコツすぎる私の例なんですが、推理系ゲームで、
主人公が「そうかわかったぞ!」と勝手に一人で覚醒して犯人を当てるシーンの時に、「いや手がかりがなさすぎるし私はわからないよ!!!!」となった経験がこのゲームではまずないというのがすごくよかったなと思います。

ではこのゲームで楽しい部分とは何なのか…?と言うと、捜査パートで捜査するメンバーによって聞けるはずの情報が聞けたり聞き出せなかったりというのがあるので、この組み合わせでこのルートでいこう!というのがカッチリ思い通りに行くとすごく楽しいなと思います。

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適切なメンバーを選べるとクリティカルトーク!というボイスとカットインが入るんですが、このカットインの絵が各バディごとに違って地味に楽しいんですよね…

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というのが実際にプレイしてみた感想です。とにかく面白いので後から口コミでじわじわ人気が出てくるんじゃないかなと思う作品でした。興味があってswitch持ってる方は是非体験版をプレイしてみてください。

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