書評 ホラー小説「墓地を見下ろす家」
※一部ネタバレを含みます
今回は昭和の終わりごろの古い名作ホラー小説の小池真理子さんの「墓地を見下ろす家」を取り上げます。
ストーリーとしては安さに惹かれ墓地の隣に立地するマンションを買った、家族の遭遇する恐怖の日々を描いています。
段々とエスカレートする怪異に一家は恐怖し、マンションからの転居をしようとするのですが、中々上手くいかない。
なぜマンションはこの一家を追い出そうとしないのか、伏線として、主人公である夫が元妻に自殺されてしまったことが、死者たちの怒りを買ったのだと予測できます。
キラキラマイホームを手に入れるため、自分が犠牲にしてきた人がいるとしたら、あの世から憎悪を向けられているのではないかという想像をしました。
マンションに住んでいる人が読むと恐怖は倍増することでしょう。
ではよいホラーライフを!
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