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あたりまえの話

巡る星のリズム

巡る星のリズム 銅版画 2018

ぼくは風呂につかってぼーっとしている時にいろいろ考える。
今日はこんなことを思った。

死んだらどうなるか。

いろんなことを言う人がいる。天国とか地獄とか別のところに行くとか、肉体は滅びるけど魂がどこかに行って集まってまた生まれ変わるとか、霊としてとどまるとか、ただ朽ちるだけだとか。

この世の中に死んだことがある人が生きていないので、いろんな説が出る。

仏教やヒンドゥー教についてちょっと本で読んだりしてかじった説だと、生まれ変わって、別の生をまた生きる。それを何度も繰り返すという。
その間に出会った他者とは縁があってまた別の生でも関わりがあるとか、その生で行ったことが次の生に影響するとか、いろいろなことが言われている。
そして、何度も永久に生を繰り返すのはうんざりする苦しいことなので、煩悩を手放してそのループから抜け出すことが究極だという。

その裏付けとして、質量保存の法則(物体は変化しても重さは変わらない)を引き出して、宇宙全体の重さは変わらないと言われることもある。

たしかに、そうかもしれない。
なんか、生まれる前の記憶があるとか、前世がどうだと言う人もいる。

だけど、それは本人にしかわからない。信じるか信じないかの話はする必要がないとおもう。

そもそも、輪廻転生を持ち出さなくても、どんなものでも時と共に滅びて形を失い、細かく分解される。

そして、細かく分解されたものはまた周りのものと集まって別のものになる。

これは生き物もそうじゃないものも、全部同じ。蚊も木も石ころも星も太陽も、寿命の違いはあれどみんな同じ。
宇宙ができてからずーっと繰り返されてきたことだから、自分を作っている材料はそれぞれいろんなものになったことがあるんだろう。
ましてや近い存在である同じ種の人間、さらに動物、生命などはとても近くて似ているから、それぞれが過去の自分や未来の自分の要素をもっているのかもしれない。

魂とか別の世界とか、そういったものを仮定しなくても、声高に「宇宙と一体になる!」なんて言わなくても、そもそもどんなものでも宇宙の部分なのは当たり前だ

だから、それはうんざりするループじゃなくて、生まれて生きることはその度に新鮮なことだから、この世はうつろいやすい幻だから価値がないんじゃなくて、常に変わりつづける一度しかないことだから、愛おしいものだ。
感情の移り変わりや人生のドラマをたくさん楽しんでいけばいい。

煩悩(欲)はエネルギー!煩悩を無くせば楽だけど、楽しいことは楽じゃなくてもいい。

なんて思ってたら、あ〜〜〜お湯も冷めた。

長風呂になったー!


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