負けず嫌いだから負けたくない
人に何か言われるとすぐ凹んじゃうから
顔だけは「どの口が言った!?」みたいにしておきたい。
どっかで似たようなこと書いた気がするけど
わかんないからとりあえず書いておく。
人の言葉に負けたくないです。
「働きもしないで」の力
安全な場所に身を置くために2か月半ほど入院しました。
でもいつかは退院して帰る日がきます。
土曜日の午後に帰宅して一泊して
日曜日の午後に病室に戻るという練習を
二週に一度から初めて、一週に一度になって
という風に「慣らし」をしていきました。
24時間くらいしか家にいないけど
最初は他人の家に泊まりに来てるみたいな気分でした
ある日、義母の部屋に夫と呼ばれて
どうしてこんなことになったのか、という話をして
私はわざとこうなった訳ではなかったから
すみません、みたいなことしか言えませんでした。
夫は横で下を向いて、口を開くことがありませんでした。
普段の生活について、何か色々言われている時に
「働きもしないで」
って言われたのがすごく心に残ってしまった。
退院の時に主治医に
「家に帰っても落ち着かないと思う。
元通りの生活ができるまで、
入院期間の2倍かかると思って過ごすように」
と教わったけど、「働きもしないで」の言葉の方が威力があって
退院後1か月もしないうちに、求人を探して面接を受けて
近所の大学の学食のパートに就きました。
汗水流す仕事
3~4時間程度だったし、参観日とか委員会活動にも行けるのが
最大の魅力でした。
少人数でかなりのタスクがあったからしんどかったけど
身体を動かして汗をかくと気持ちがスッキリするから
あの頃の私には、とても合っていたのだと思います。
人間関係の泥沼みたいなのがあって、疲れて、
職場にいる時だけギックリ腰の症状が出るようになったから
精神の限界だなと思って何年かで辞めたけど
「お母さんみたい」となついてくれていた子たちがいて
最後の日にジュースやお菓子や手紙をもらえたこととか
楽しい思い出もありました。
話して導く仕事
なんとか働けるな、と思ったので
今度は、コールセンターで単発の仕事をした後
10~16時の短時間パートを経て
出勤日や時間を自分で選べる職場で何年か働きました。
単発の仕事をいくつかしていたら
派遣会社の担当者さんから連絡が来て
「クライアントが、餅さんをすぐ欲しいと言ってきてるけど
どうしますか?」と言われることがありました。
残念ながらそこのオフィスは
狭い廊下の途中で穴が空いてるし、ロッカーがなくて
棚に荷物を置くだけだったから断わってしまいましたが
自分が役に立てる場所があるのか、と思えました。
その後の自分に自信みたいなものがちょっと芽生えたりしたので
クライアントの方々には感謝しています。
床に穴が空いてなくて、鍵付きのロッカーがあったらよかったな。
怒鳴られっぱなし
最終的に腰を据えて働いたのは、基礎化粧品のコールセンターで
私は肌も顔も良くないしお化粧も下手くそだから
そんなに興味のない分野でした。
それなのにここにいてすんません、って思っていて
案の定、基本を叩きこまれる研修で聞く内容すべてが
宇宙の言葉にしか聞こえないので
同期の美容系のママ(超優しい)にいつも質問して
教えてもらっていました。それでもよくわからんかったけど。
知識もないし、こんなキャラだからずっとオドオドしていて
鬼みたいな人が2~3人いたから、その人が隣についた時は
帰り道にハンカチがびっしょりになるくらい泣いて帰りました。
なんとか独り立ちしても、むずかしい案件にうまく対応できなくて
みんなの前で、大きな声で
「なんでこんなこともわからんわけ!?信じられん!!!」
と怒られて、落ち込みました。
みんなシワやシミができても
「年齢だ」ってあきらめてほしい、化粧品なんて
なんでもいいって思えばいいのに、そしたら私も
こんなに苦しまなかったのにな。とか思いながら家に帰りました。
口うるさくて根掘り葉掘りプライベートのことを聞こうとする先輩からは
酔っぱらったついでに
「あんたたち遊びにきてるんじゃないんだから」
「ふざけてないでちゃんと仕事覚えろ」
みたいなことを言われて、私だけあんまり酔ってなかったから
ひとりですごく傷ついて泣いて帰って、辞めたかったけど
シフトが自由に選べる利点は魅力でした。
だから、仕事を辞めるんじゃなくて、ピーチクパーチク鳴いている
このうるさい人たちに言われっぱなしな状態をやめようと思いました。
神のノート
電話が鳴りっぱなしの時もあるけど、そうじゃない時もあるので
まず、そうじゃない時は、みんなとのお喋りをやめました。
ノートを一冊買ってきて、今までもらった資料を出して
全部を復習しました。自分しか見ないノートやから、と思って
自分の言葉で、自分が一番やりやすいように色々書いていきます。
難しい質問をされた時に、どういう表現で伝えたら
お客様が自分の頭の中で想像して「なるほど」と思ってもらえるか
そして、営業もしていたので、商品のいいところを
お客様のお悩み別に、どこにどうアプローチしていくのか、とか
何種類もノートに書いておいて
受付をしながら、その人が何を期待して商品を使ってくださっているか
予想を付けてノートの情報をうまく使えるようにしていきました。
職場では、その日の受電回数、1件にかかる時間、終話後の
PCの後処理時間、営業成功率など、いろんなことを管理されていて
ある日、私の成績が上がってきていることを褒められました。
ノートに書いてあることが正しかったのかな、と思って
がんばってノートを書いてよかった!という気持ちでした。
褒められると調子にのるタイプなので
その後は、もっと褒められたくてもっと勉強しました。
努力は数字に出るので、いつの間にか成績が上位になっていました。
あの時に「信じられない!」っていっていた人が
「すごい頑張ってる」と言ってくださって
いろんなことを教えてくれるので、私も知識が高まっていきます。
酔っぱらって私を泣かせた先輩も
負け犬の遠吠えみたいなことを言うようになってきたので
あまり目を合わせないようにして、離れました。
いろんな人がいて、某国民的アイドルの熱心なファン同士が
ライブのチケット当落でドロドロの空気になったり
目つきが悪いから嫌いとか、毎日誰かと誰かがバチバチするし
売上が伸びていくにつれて、商売の仕方が違う方向に行くので
クライアントに対して気持ちが無くなりました。
心を込めて対応できなくなったので、
こっそり今の職場を見つけることとなります。
そろそろ辞めるって言わなきゃなあ、と思った日に
「今年の上半期のMVPは、餅さんです」といきなり表彰されて
クライアントからいろんなものをいただいてしまい
さすがにやべー、と思って、辞めることを言うのは次の日に。
その後、「餅ちゃんのノート見せて」と同期の子が言うので
はいよー、と見せたら、その子も成績が上がりました。
良い情報はみんなで共有すべきだと思います。
共有してみんなで成績が上がればハッピーやから。
なんかしらんけど、「神ノート」という名前がつきました。
でも、当たり前のことが書いてあるだけだし
自分で書いて覚える方が愛着が湧いて力がつくんやないと?
と言って自習を勧めました。
実際にノートを書いて頑張っている子もいたから
なんか、嬉しかったなあ。
その職場は、情報漏洩を避けるために
手帳やノートなどは、一度持ち込んだら一生外に持ち出せない
というきまりがありました。
私が辞める時、社員さんが欲しいというので
神ノートはプレゼントという形で処分。
もう、何を書いたかさっぱり覚えていません。
ここで頑張って成果を出すという体験ができたので
自信がついてきました。
ほとんど、フルタイムに近い働きかたを頑張れるようになって、
私には、それが一番の収穫でした。
フルタイム
今の職場は、5年目です。
入ってすぐ、娘の不登校が始まったり
仕事が覚えられなくて病院に検査に行ったり、
前半は、上司と面談の度にずっと泣いていました。
上司が「絶対大丈夫だから」と言い続けて下さったから
今の自分になれたと思います。
周りの同僚もよくわかんないことを言いながら
一緒に笑ってくれたりしたし、みんなが大好きです。
あんまり親密にはなりたくないけど。
時々やらかすこともあるけど、週5フルタイムで
ほとんど欠勤・遅刻・早退なしで働けています。
そうなりたかったんです。
もう、「働きもしないで」なんて言われたくなかったし
aikoちゃんのライブに堂々と行きたかった。
今までは「帰りが遅い」「夜のライブなのに朝から居ない」と
言われるだけ言われてきたけど
私が一番幸せになれる世界に対して、そんな風に言われたくありません。
ちゃんと働いて、ご飯をつくって洗濯をして、
できるだけ「何も言わせない」の自分になる努力をしています。
ずっと家にいる
コロナのせいで、私はずっと家にいます。
リモート主体の会社となってしまったので、もうずっと、こうです。
でも、リモート主体というのはコロナの前から
いずれそうなるという流れがあったのでアレなんですけど
私は、人に会いたいんです。参りました。
なので、こんな状況だからこそ
ライブに行けるとか遠征できるみたいな時には
堂々と好きなように出かけたり帰ってきたりできるように
毎日モニターとカーテンに向ってずっと孤独に仕事するし
終わったらごはんもつくります。
aikoちゃんや佐藤さんのライブを観て
いろんな気持ちになれているので、またそうなりたい。
だから、もっと仕事を頑張って時給を上げていきたいとか
欲の塊となって毎日働いています。
人は人
もし、家族の誰かが気力をなくしていても
「ちょっとは外に出たら」
なんて言わないで欲しいです。
外に出られない理由があるし
理由がなくても、「理由がない」という理由になります。
自分が若い頃はもっと厳しかったとか
自分のことを我慢して子どものために生きてたとか
そんなことを誰かに言っても、ただの愚痴みたいな自慢でしかない。
そして、愚痴みたいな自慢を言わなくするためには
自分自身が楽しめる世界をもって
少しは自分のためだけに時間を使うのが一番だと思います。
私もこんなこと書いて、子どもたちが小さい時には
(特に娘)あーだこーだと口うるさかったです。
でも、今自分の時間をちゃんと持てるようになったから
ちょっと帰りが遅かったり、急にどこかに行ってしまっても
「どこ行ってたと?楽しかった?」と言えるようになりました。
まあ、子どもがもうちょっと小さかったら心配するかもだけど
自分が幸せにならないと、他の誰のことも幸せにできなさそう。
自分は誰かにはなれません。
誰かも自分にはなれません。押し付けない世の中が好き。