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伯爵

イングヴェイのソロファーストアルバム『ライジングフォース』とセカンド『マーチンアウト』がスポティファイからもYouTube Musicからも消えた。ただし、YouTubeで探すとディサイプル・オブ・ヘルなど曲は残っている。ギターソロ途中の地獄の使徒からのMCはイングヴェイが担当していることは85年の東京ライブ映像で分かった。ジェフスコットソートの声でなかった。ジェフスコットは結構なだみ声、グラハムボネットオッサンのガナリ立て声とはまた違う。しかしファーストのNOW YOUR SHIP ARE BURNEDなどはボーカルパートはほとんどなくて実質インスト曲。つづくEVIL EYES などはブラック・スターやファー・ビヨンド・ザ・サン同様な完全インスト。世間ではブラック~とファービヨンド~の評価が高いが、ヤンスヨハンソンとの掛け合いなどでEVIL EYESの方が凄い。Icarus’s Dreamsは冒頭はアルビノーニのアダージョから始める8分34秒の大作。締め部分をクラッシックギターっぽい音をキーボードでヤンスが奏でて最後なんてギターなんだかオルガンなんだか分からないクラシックそのものの〆め方。As above So below は唯一ジェフスコットソーツがまあまあの長さ歌う機会を得ている曲。冒頭のキーボードと間奏のキーボードとギターの掛け合いの方が完全に主役。やはりボーカルパートは刺身のつま。このファーストは楽曲6曲だけのまあまあ手抜き。しかしイカルスで時間稼いだり6曲と思えない充実。2作目のマーチングアウトのほうが歌アルバムだがイングヴェイが弾きまくっているのは相変わらず。しかしこの2枚と最高傑作と挙げるひとの多いトリロジーと名盤オデッセイ、その次のエクリプスあたりまではまさに貴公子の音楽。FIRE & ICEも悪くないし、これと次のセブンスサインの2枚が日本では一番売れた絶頂期。マグナムオーパスももちろんオーケストラとのコラボアルバムも、フェイシングジアニマルも、インスピレーションもマークボールス復帰したアルケミーとウォートゥエンドオールウォーズまでは作品として煌めきあり、その次のアンリーシュ・ザ・フューリーはアルバム全体としては弱い。ボーカルも嫌い。イングヴェイが自ら歌うチェロキーウォーリアーは楽曲良い。2曲目のWinds of war invasionはまあまあ。インストのFugattaは小フーガそのままなのでなんとも言えない。もちろんバッハの名曲なので悪いわけはないが, ラストのインストもバッハそのものだがこっちはそこまでメジャーじゃないのとメロディーがさらに上。その4曲だけのアルバム。このアンリーシュは息子の生まれた日に発売したから楽しみにていたが内容いまいちでガッカリ(しかしダークトランキュリティーのキャラクターも同じ日でメロデスだがこっちの方が遥かに出来が良く以降はイングヴェイからダートラに心変わりした。)次のアタックも数曲良いかなと思うがアルバムとしてはもはや惰性。イングヴェイの演奏も手癖増えて衰えていっている。マンネリと言えばマンネリだが初期4作のような煌めきは皆無に。2016年のワールドオンファイアは昔のバリバリネオクラシカル曲もやっていて弾きまくってるがドラムが打ち込みでスカスカだったり煌めきは戻らず。2012年のSpellboundの方が多少ましだがあまり聞き込む気にもならずお蔵入り。まだ2002年のATTACKのShip Of Foolsというディオのような曲や2008年のPerpetual FlameのRed Devilは全体にキャッチ―で曲としては悪くない。2021年に出したPARABELLUMはアンリーシュ以降の迷走アルバムの中では一番ましかもしれない。いよいよボーカルから他の楽器を全部自分で担当(ドラムはPC打ち込み)イングヴェイボーカルは、そこまで下手でないが、マークボールスやジョーリンやゲランエドマンやマイクヴェセーラなどには遠く及ばないが直近の変な人たちよりはマシ。ギタープレーも煌めきは足りないが、変な癖やヘヴィ志向薄れてネオクラシカルをやってる。初期の彼を知っている元ファンとしてはイングヴェイじゃなきゃ十分プレイはいいのだが、今一歩惜しい。これくらいが限界か?








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