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たこ場をやろうと思った原点

小学校の時、よく遊んでもらっていた兄ちゃんがいてその家族には
妹、オカン、オトンがいた。

家の中は散らかり放題。
猫も居て襖も障子もバリバリ。

いつも大声で喧嘩しあってた。
笑いながら。

たまに。いや、たびたび
そのガサツな家族に預けら
れていた時期があった。

その家族のオトンが
たこ焼き屋さんだった。

やかましく忙しない家族だけど、なんだかんだ言っていつも一緒に晩めし食べていた。

たこ焼き屋さんになれば、こんな家族を持てるんかなぁとガキの浅はかな発想で、一時期は、将来の夢が゛たこ焼き屋゛だった時期があった。

その後、いつの間に゛普通゛の家族を持つことが夢になった。
普通になるために、たこ焼き屋のことは自然と忘れていった。

順番は違うけれども、姉、弟、オカン、オトンの家族を自分も持てた。いつの間にか゛普通゛の家族を持つ夢は叶っていた。

たまたま、家族以外の人にもたこ焼きを食べてもらって、喜んでもらえたことが嬉しくて、機会があれば、たこ焼きを作りに出かけ始めていくうちに、たこ焼き屋さんをやってみたくなっていた。

50過ぎてから急に酔狂なことをやり始めたもんだと自分でも思ってだけれど、
よくよく思い返すと
元々やりたかったことだった。

たこ焼き屋さんをやってる父がいる家族は
ガヤガヤしててもいつも一緒にいる。

たこ焼き屋さんをやりたかったんでは無くて、
いがみ合う、憎しみ合うのでは無く、
ガヤガヤしながらもいつも一緒に過ごす
家族をつくりたかったんだわ。

たこ焼きしてて気づいたこと🐙

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