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主治医へのお手紙書き方シリーズ3~お手紙戦略~

主治医へのお手紙書き方シリーズ

はじめに

主治医へのお手紙の書き方についてシリーズ3として、「お手紙を戦略的に作成する」・「戦略的に主治医と連携する」ことについて書いていきたいと思います。

伝えたいことは、主治医連携を出たとこ勝負にしない、ということです。

さあ、いきましょう。

と、その前に一応…

本記事を決して主治医サイドをディスる気はありません。が、戦略的に連携するということは、"都合よく主治医を利用する"という表現になってしまっている部分もあり、読者の立場によっては不快にさせてしまうかもしれません。ただ、診断書はときに理不尽な内容や、現場の事情を無視した診断書が作成されることもあるので、ある程度は性悪説に基づいて考察せざるをえない部分もあります。その点はご容赦ください。

産業保健職の戦略

本記事は、戦略的に主治医と連携することがテーマになっています。そのため、そもそも産業保健職自身が戦略を練ることができるかどうかが問われます。私たち産業保健職が直面するトラブル事例、困難事例、難渋事例などに出会った際に、話をどう持っていくか、ことをどう進めるか、どのようなところに着地させるか、誰をどう巻き込むかといった道筋を考えられるかどうかということです。この絵を描けるかどうかです。その見立てをつくる上で、主治医とどう連携するか、主治医連携を出たとこ勝負にしない、ということも重要になるわけです。とりあえず連携するとか、目的も意図もなく主治医と連携すると大変なことになりますよ、というお話です。

☆戦略の留意点

なお、産業保健活動における「戦略」とは、穏便に従業員を退職させることや、ことを荒立てることなく企業から従業員を追い出すことでは決してありません。産業医として職業倫理や哲学、あるべき姿を有していれば、戦略をそんな方法に用いることはないことは理解してもらえると思います。が、実際には戦略を、ただの企業のリスク対策や、企業として不要な人材を追い出すために、経営層や人事担当者に迎合するようにして戦略を用いる方もいます。それは決して望ましいものではないことにも留意してください。

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