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1月(新年)の花・植物の俳句(季節を味わう#0094)

「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花あるいは植物を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。

【福寿草・元日草】

福寿草はキンポウゲ科の多年草で、日本のほか中国東北部、朝鮮半島、ロシア・シベリアに分布しています。日本では北海道から九州までの山地・平地に広く自生していて、江戸時代からは観賞用に栽培が行われてきました。正月に花が咲くように鉢植えにしたことや、花の時期が2月から3月で旧暦の正月にあたることから、元日草とも呼ばれます。
黄金色の花の色といい、名前といい、いかにもめでたさを感じさせます。
福寿草の花言葉は、「永久の幸福」「祝福」「幸せを招く」。見た目の可憐さもぴったりの素敵な花言葉です。
ただ、福寿草は有毒です。毒性が強く、死に至ることもあります。芽はフキノトウに、葉はヨモギと似ているので注意が必要です。

福寿草家族のごとくかたまれり   福田蓼汀(りょうてい)

固まって咲く福寿草を家族のようだと表現している句です。
福寿草は、花びらが丸く開き、元気な黄金色をしていることから、にっこり微笑んでいるようにも見えます。3つ4つと固まって咲く様子は、笑顔で集う家族のよう。
お正月のめでたさと家族団欒を感じさせる句です。

(2025年1月22日)


「季節を味わう」は大阪府箕面市のラジオ局 みのおエフエムの毎週水曜日午前11:30と午後8:40から放送しています。
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