お天道様は見ている
関東に移住して、1年ぶりの冬。
朝晩の冷え込みがちょっときついが、昼間は暖かい。
北海道では10月下旬から11月中旬の気候である。
冬の生活がこんなに楽だったとは。
しかし、能登半島地震で被災され、雪と寒さのため塗炭の苦しみを味わっている能登の人々を思うと、お気楽な正月気分は吹き飛んでしまった。
SNSなどで地震に対する日本人の反応を見た。
先に結論を言おう。
前々から言ってきたが、日本社会や日本人は滅ぶべくして滅ぶ。
今この瞬間に苦しんでいる能登のみなさんそっちのけで、あれこれしたり顔で評論し、気に食わない人物を揶揄・罵倒する醜い日本人の群れ。
コロナ騒動の時もそうだったが、非常時に人間の本性が露わになる。
お天道様は、醜い日本人を絶対に許しはしないだろう。
まっとうな政治が看板である立憲民主党の国会議員である米山と立憲民主党の熱心な支持者である自称政治ライター平河、そして医師。
彼らの思考の根底には、2つの共通項がある。
まず、歴史や文化という視点を全く考慮しない、経済合理性への無謬信仰だ。
コストをかけてもリターンが期待できない事業はムダ。
ムダな地域おこしや震災復興を辞めろと彼らは言いたいのだろう。
平たく言えば、コスパ万能主義である。
もうひとつは、際限なき現状追認。
人口減少が現実なのだから、それを見据えて能登から移住しろ。
震災復興や災害対策という観点でのインフラ整備は、人口減少という現実を無視したムダで非現実的な政策だと彼らは切り捨てる。
この上から目線の物言いが冷静沈着なリアリストとして、高評価されている。
しかし、振り返ってみると、この30年財務省主導の財政規律優位政策の下で、ムダとされる予算は削減され続けた。
その結果が、止まらぬ人口減少であり、地方の衰退であり、東京でさえ停滞したままであるという「現実」だ。
だとすれば、彼らこそ自分たちにとって都合のよい「現実」しか見ていない
非リアリストである。
米山が政治家を名乗るのなら、止まらない人口減少という現実を変革する新たなシステム構築や運用を考えるのが仕事のはずだ。
米山は、
>一人一人の命と暮らしが守られ、誰もが明日に夢を持って安心して暮らせる、公平で、公正で、合理的な社会を作りたいと心から思っています。
とのこと。
あまりに白々しくてお口あんぐりだ。
米山は、竹中平蔵や成田悠輔と同類の冷血なサイコパスにしか私には思えない。
さて、山本太郎が被災地に入ってカレーを食べたとやらで、ネトウヨとともに立憲民主党の支持者たちが、狂ったように山本をバッシングしていることに気がついた。
平河はその代表格だった。
そして、れいわ新選組の支持者は、IQ85以下の境界知能だと侮蔑する人間も現れた。
かつて「もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら」
を刊行したネオリベの権化池田信夫だ。
れいわ新選組の支持者に対して粗雑なグルーピングをして、さも冷静で知的な分析をしていると思い込んでいる池田。
彼のどこに智性があろうか?
ところで、平河や池田は、山本太郎やれいわ新選組に対して、どうしてここまで嫌悪というのか脅威を覚えるのだろうか?
その病的で歪んだ精神構造を分析できる人がいたら、教えてもらいたい。
輪島市の2024年1月11日の最低気温は-2℃。最高気温も10℃に届かない。
凍てつくような輪島の寒さとは対照的な、暖房が効いた部屋の中で、PCを相手に好き勝手なことをほざき、松本人志のスキャンダルにしか興味がない日本人を見た時、赤坂自民亭に集う政治屋どもの醜い姿とうり二つだと感じた。
松本に関しては、こんな変なことを言い出す人がとうとう出てきた。
ワクチン接種について、私は一貫して否定的な文章を書いてきたが、こういう人と一緒にされてはたまらない。
寒風にさらされて、満足な食事もままならない被災者にとっては、能登から移住しろだの、山本太郎が被災地でカレーを食べただの、松本人志はDSに逆らったから消されただのなど、何の関係もない。
そんなことにも想像力がない、我欲にまみれ、堕落しきった醜い日本人。
寛大なお天道様でも日本人に天罰として滅亡を課すしかなかろう。