なぜ試験でテンパってしまうのか?
なぜ、あんなにテンパってしまったのか・・・
あなたも身に覚えありませんか?
試験中に「頭が真っ白とはこういうことを言うよね」
とか思いませんでしたか?
いつの時代の受験生も、例外なく経験してきたあの緊張感。
手に汗握る苦しい戦いです。
これはもう、理由はひとつ。
必要なことを手や頭にたたきこんでいなかったから。それしかありません。
必要なことというのはいくつかあるのですが、
中でも今回の記事では「課題文そのもの」との向き合い方から考えていきます。
お気付きのように、ここ最近で課題文の文字数はかなり増えています。
平成26年の『温浴施設のある「道の駅」』と令和元年の『美術館の分館』を比較すると
となっていて、その差はおよそ700文字にもなります。
驚きますね。
冗談じゃないよという怒りと嘆きの声が聞こえてきそうです。
上記の文字数には、令和元年の本試験課題文のような課題文の右側半分にある敷地状況や防火等の記載に関係する内容は省いていますので、
実質的な文字の増加量はもっと大きいということになります。
ただでさえ、そんなに多くの文字と向き合わなければならないわけですから、課題文を前にした時にテンパらないようにするためには、冷静な戦略が必要なわけです。
テンパらないために普段からやっておくこと
もうあんな思いはしたくないはず。
では、対策として普段どんなことをしておけばいいのか
考えていきましょう。
■課題文に見たことない表現が出るのは当たり前と心得よ
これはいわゆる「ビックリ玉」と言われるものですが、これまでも本番に課題文を前にして初めて目にするものが必ず仕込まれてきました。
令和元年10月の本試験では、「客土ってなに?!」と、心がざわついたのではないでしょうか。
ビックリ玉の特徴が分かっていれば冷静さを取り戻せます。
平成30年から11年までのビックリ玉をさかのぼってみると、その特徴が見えてきます。
どうでしょう?ざっと読みましたか?
一通りビックリ玉を見ると
「今年解いた課題に、この条件あったじゃん!」
なんていう感想がでてきそうです。
そんな風に思いませんでしたか?
そうです、資格学校や通信教育の課題は、過去問の条件を分析して出題されていますから、さかのぼって過去の試験問題をチェックしたら、当然見たことのある条件が多くあることに気が付きます。
ここまでは一般人の気付きです。
あなたは次の試験の合格者ですから、その特徴まで含めてしっかり理解し試験対策に役立てましょう。
■ビックリ玉の正体
試験当日「ビックリ玉」として目の前に現れるのは、
と言えます。
普段触れることがないことや、法令の新しい周知内容がでてくるんですから、テンパって当然。
これが「ビックリ玉」と言われるゆえんです。パンチが効いてます。
さらに、もう一つ以下に示すような特筆すべき特徴があることも忘れてはいけません。
受験生の集中力を削ぎ、骨格に影響する部分で失敗を誘導し、とどめに設備・構造の曖昧な知識のスキをついてくる。
なんと悪どい・・・というのは冗談ですが、上述したような形で真新しい条件が付されるので、それはもう当たり前のものとして「見たことがないものが出題されたときのかわし方」を考え備えておくほうが懸命でしょう。
間違っても、各専門分野の知識追いの深みにはまらないようにして下さい。
設備に関しては、ゾーニングへの影響を理解し、
作図上の表現をきちんと求められる形で描いていれば大丈夫です。
ゾーニングに影響するのは機器の位置や配管ルートなので、
室に使用する機器の特徴と併せて配管ルートをイメージできるようになってください。
構造・法規に関しては、過去問や標準解答例を通してこれまでに出題された内容を理解しておけば十分です。
新傾向の内容であれば、設計課題発表時に何らかの示唆が見られますので、
それからの対応でいいでしょう。
■今日のまとめ
今回の記事では、「課題文との向き合いかた」をキーに
試験でテンパらないための対策をお伝えしました。
心に留め置くようにしましょう。
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