空調計画_エアハンドリングユニット(AHU) #製図クリニック0421#mz001
本日の #製図クリニック0421 は空調計画です。
第二課題「 地域のコミュニティーセンター」では、計画の要点で多目的スポーツ室の空調計画を問う問題がありましたので、大空間の空調について考えていきましょう。
今回引用させて頂いてるサンプルはスポーツセンターではありませんが、体育館で検索すると製図試験で出題されるようなスポーツ系の体育館の設備や構造を知ることができます。
今回取り扱うのは設備なので空調計画について検索をしてみたところ、下記のサイトが見つかりました。
このサイトから一部画像を参照しながら、大空間の空調計画について考えていきましょう。
記事内では、計画の要点で記載するような概要図にまで落とし込んでいきますので、その仕組み(空気を供給する方式や給気ルート、還気ルート)までをしっかり理解していきましょう。
空調計画の構成はどうなっている?
まず サイトを眺めていくと、外構、エントランス周り、 駐輪場といったように、 建築物の正面回りの様子が 紹介されています。
本題は 空調計画なので、この記事では空調の部分を切り取って紹介していきます。
天井に大きくダクトが通っているのがわかると思います。
課題を解くときには、空調機器によって気温や湿度や清浄度が調整された新鮮空気を、大空間の壁や天井から居住域に向かって供給するといった形で計画を進めてことになると思いますが、あの形ですね。
この体育館では、ダクトが天井から表しの状態で給気されているということになります。
もちろん空調された空気を空気の状態で運んできているので、供給方式としてはダクト方式になります。
そして施設も大きいので、おそらく体育館の空調用にエアハンドリングユニット(AHU)が どこかの機械室に設置してあり、そこから DSや天井裏を通って体育館の天井まで空気が運ばれてきているという経路だと考えられます。
そしてホームページでの写真掲載順とは順番が逆になりますが、床面に見られる還気口。
床付近の壁に還気口を設ける計画もありますが、このように床に換気口を設け床下スペースからダクトを通し、機械室まで空気を戻していくといった計画もあります。
第二課題に空調計画を重ねてみると・・・
第二課題で示している 参考解答例では、このような還気ルートのイメージで記述と概要図を示しています。
(多目的スポーツ室の空調計画について問う設問に対する概要図で、壁からの還気として図示している部分に誤りがありましたが、下記のメンバー専用動画にて訂正、解説済み)
この実例を見ると参考解答例で示していた空調計画の概要図がよく理解できると 思いますので確認してみて下さい。
ちなみに、上記のような空間への空調計画を「計画の要点」で概要図とするならばこのような形になります。
第二課題解説のための参照のため、室名は多目的スポーツ室としています。
多目的スポーツ室専用の機械室か他との兼用の機械室内にエアハンドリングニットがあって、そこから空調された空気をダクトで送り込むという経路。
ちなみに、全館まとめての空調とするか、多目的スポーツ室個の空調とするかによって記述では内容が変わってきますよね。
最近の出題傾向や社会情勢では、省エネや効率的な空調運転が重視されるようになっていますので、エアハンドリングユニットは多目的スポーツ室専用のエアハンドリングユニットとして、記述で問われる「採用した理由」において「個別空調が可能」といった形でその利点を記述していくことになります。
ダクト方式による空調計画がイメージしやすいかと思いますので、ぜひ学習の参考にしてみてください。
紹介ページのリンク再掲↓
メンバー動画へのリンク↓
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