R3再現図検証チャットのまとめ(チャットから抜粋)
各々、ご自身の再現図の検証は進んでいるでしょうか。
さて、このチャットの検証もまとめに入っていきたいと思います。
ここまで、ご提出いただいた再現図について
について着目し考えてきてもらいました。
再現図検証の結論としては、ゾーニングの方向性やプランの骨格に影響が出にくい分、ジャッジの傾向としては
●登場人物(カフェ利用者、塾利用者、塾駐輪場、居住者、居住者駐輪場、居住者車、メールボックスの利用・配送)のアプローチが交錯せず、目的の室まで明快かつ明確に条件に沿って計画されているか
という要素でジャッジがなされた傾向を読み取ることができるでしょう。
もちろん、合格者さんの図面には法規や構造、設備の不足点も多々見受けられますし、それを鑑みても先に述べたような傾向は見て取れると思います。
ただこれは、単に動線交錯という意味でなく、そこが計画として成立するためには以下に述べる部分への理解が必須になります。
■プランを組み立てる上で大事だったこと
敷地の条件や周辺条件から、東側の道路幅員が広く(8m)、道路を北に行くと駅があるという情報が得られますので、
一般的な解釈として東側道路の人流のほうが西側道路(4m)よりも多いことが想定されます。
また、テナントについては外部から利用しやすいことが設計上の主条件としてあることから、テナントのアプローチやは東が最も条件に沿っていると判断できます。
ただし、今回は課題敷地が短辺入りとなり、最も多くのアプローチ動線を計画したい東側に設定できるスパン数が3or4スパンしかなく、
その少ないスパンを各アプローチにどのように割り当てることができるかは上階の住棟計画とも関わってくるため、
メインコアの位置とセカンドコアの避難経路、そしてそれらと1階のアプローチ含めたゾーニングの方向性を先読みする力が不足していると、
最初はうまくいくと思っていたのに動線の交錯が生じたり、プランニングで最終的に妥協の多い無理のあるプランになってしまったといえます。
この点は特にランク2の方に多く見られる特徴でしょう。
R3「集合住宅」の本試験においては、エスキスプロセスの各ステップをしっかり理解していない状態で課題を解くと、
課題に面積の範囲指定がないことから、ゾーニングを考えた時点で一見して1階のアプローチと各要求室を問題なく収められそうに感じてしまいます。
ランク1を受け取ることができないという評価になってしまった大きな原因はそこにあり、
ランク1の皆さんとのプランの差はゾーニングに大きな差がない分、そういった部分への定着の度合いや一瞬の判断(そして試験の短い時間で迷っても思い切って早い段階で決断しやりきるというメンタルも)の違いだったかと思います。
さらに、チャット内で合格者さんがおっしゃるように、このあたりはチェックで防げたり補足で補える部分も多くありますから、
そういった意味でもチェック含めたタイムマネジメントの重要性を再確認させられる気がしますね。
また、ストレートで合格されていった方も周囲におられるかもしれませんが、彼らは様々な課題を解いた経験が少なく、
そのような部分まで考えが及ばなくとも、最初に「これでいこう」と決めた骨格がアプローチ計画を落とし込みやすいものであれば比較的すんなりと、あるいはアプローチ計画が崩れにくい選択肢を選んできたために力技でも抜けていった方も多かったと考えています。
チャットにいらっしゃる皆さんは、これから学校や通信サービスの多種多様な課題を解いていくことになると思いますから、
経験が多い分迷う材料も多く、決断力をあげるために今日チャットのまとめとしてあげいていった部分はしっかり意識してほしいですし、
今回の検証で再確認した、敷地の周辺環境や人流をよく読み取った上で「コアの計画」と「各階のゾーンボリューム」そして「登場人物のアプローチ」を結びつけてプランを導いていくエスキスプロセスを当たり前にできるように、ぜひ今回の気付きをいかして鍛錬していってほしいと思います。
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