「自転車ウォーズ2021」予約殺到のありそうでなかったバイクと自転車のハイブリッド!法改正で登場!乗ってない時もアシストしてくれる!?電動アシスト自転車!
今回のがっちりマンデーは…
「自転車ウォーズ2021」
みなさん!とにかく今、
自転車が儲かってるの知ってますか?
これまで売り上げが減少していた自転車市場が
ここ数年、なぜか再び伸び始めると
なんと今年は過去最高の2100億円超え!
その背景には、昔とは一味違う、
進化した自転車、イケてる自転車、
儲かる自転車の登場がありました!
というわけで今回は、
まさに群雄割拠の自転車業界のウォーズを取材!
最新自転車続々!
今すぐ乗りたい自転車が登場します!
※以下、10月31日放送の書き起こしです。
電動アシスト自転車がさらに便利に!女性に人気の乗らない電動アシスト機能とは?
やってきたのは大阪府柏原市にある…
パナソニックサイクルテック。
お出迎え頂いたのは、大西一正専務。
実はパナソニックさん、自転車の売り上げがすごくて…
大西さん:369億円という売上げでございました。
スタッフ:スゴいですね。
大西さん:ありがとうございます。
去年、過去最高となる売上369億円を記録。
中でも一番の儲けの柱になっているのが…
大西さん:電動アシスト自転車につきましては、19年間トップシェアを頂戴させていただいております。
そう「電動アシスト」!
なんとパナソニックさん、普通の自転車も作ってますが、今は断然こっち!
2002年から19年トップシェアを続け、その国内シェアは、なんと…
46%というから、これはスゴい!
そのパナソニックがなぜ自転車業界のトップを走り続けているのでしょうか?そこには意外な歴史が…
大西さん:松下幸之助創業者が、松下器具製作所という会社を立ち上げられたときに、自転車の部品を製作されたのが元々の自転車との関わりです。
そう!パナソニックの創業者、松下幸之助は、幼少期、自転車屋さんに奉公していたこともあり、自転車が大好き!
会社を立ち上げ、最初に作ったのも自転車のライトでした。その後、家電の方に力を入れるも、幸之助の自転車への思いは消えず…
1952年に会社を立ち上げ、自転車を作り始めたのです。
そして1980年、「電気屋さんらしい自転車を作りたい!」という創業者幸之助のひと声で生まれたのが…
こちら、エレクトリックサイクル!当時の価格で、7万8000円!
スタッフ:売れたんですか?
大西さん:売れてないですよね。すぐ頓挫したみたいですけどね。
そう、エレクトリックサイクルは、電源を入れるとバイクのように自走してしまうため、免許が必要だった。さらに値段も高く、重い。当時の国民には受け入れられなかったんです。
こうしてこちらの発売は中止になるも、パナソニックは諦めない!
コツコツ開発を続け2002年、電動アシストに革命を起こす技術開発に成功!それが…
大西さん:2002年にリチウムイオン電池を採用。ここから大きく飛躍を遂げることができました。
そう!リチウムイオン電池の搭載。
これまで電動アシストの主流だったニカド電池や、ニッケル電池は重く、さらに容量も小さいのでアシストする時間が短かった…これらの問題を解消するため、電動アシスト用のリチウムイオン電池を開発し、自転車への搭載に初めて成功。このリチウムイオン電池を搭載した電動アシストを、2002年に発売すると、またたく間に人気に!
そして2019年には電動アシスト自転車の出荷台数が300万台を達成したんです。さらに…
大西さん:開発も製造も販売も全て、自転車事業に携わっています。
そう、パナソニックでは自転車を、全て自社の工場で作っているんです。
創業者、松下幸之助の「自分たちで全部作れば、お客さんの要望にすぐ答えられる」との考えから、今も自社で作り続けているんです。
スタッフ:手作業なんですね。
従業員さん:自転車は変形したフレームなので、なかなか自動化がしにくいので手作業です。
スタッフ:すごい大変じゃないですか?
従業員さん:そうですね。
そのパナソニックが今年、すごい電動アシストを出したんです。
それが押し歩き機能を搭載した「ビビ・エル・押し歩き」1台12万9000円。
ポイントは「押し歩き」をアシストするという点。そもそも電動アシストは漕ぐ力をアシストするためのもので…
降りた状態ではアシストすることはできませんでした。
これだと子供を乗せたお母さんが、自転車から降りなければいけない商店街や歩道橋などつらくて大変…
しかし2019年、法改正によって条件さえクリアすれば可能に。そこに目を付けたパナソニック。この「ビビ・エル・押し歩き」を作ったんです。もちろん押し歩き機能を使わなかった時は…
スタッフ:うぁ、結構重い!うぁキツッ!
しかしこのボタンを押し続ければアシストしてくれるんです。
この押し歩き機能を使うと…
スタッフ:うわ!ラク!全然ラク!
押し歩き機能があるとないでは一目瞭然。常に電動アシスト業界の一歩先をいくパナソニックは、まだまだ儲かりそう!
パナソニックサイクルテックは、電動アシスト自転車でがっちり!
ありそうでなかったバイクと自転車のハイブリッド!ナンバープレートに「ある仕組み」が!
続いてやってきたのは和歌山県和歌山市にある…
「グラフィット」という会社。
お出迎え頂いたのは、グラフィットの鳴海禎造社長
ところでどんな自転車を作ったんですか?
鳴海社長:まずは一度見ていただいて、ご判断いただけますでしょうか。
と、いうことで、外で待っていると…
スタッフ:これですか?
鳴海社長:はい、こちらになります。
スタッフ:これって自転車ですか?ナンバー付いてますけど。
鳴海社長:それがですね、ある時は原付バイク、ある時は自転車にもなれる二刀流のバイクになってます。
スタッフ:ええ!
そう!これ、ある時はバイク…
またある時は自転車になるという、日本初の二刀流バイク。
「GFRー02」!!1台、19万8000円
その乗り心地は…まずは自転車から…
スタッフ:あ〜軽い!全然ラク!
そしてバイクで乗ってみると…
スタッフ:おお!おもしろい!スゴい!
バイクの時は、時速30キロまで出るので快適!
このGFR、2017年に初期モデルを発売すると予約台数1000台が完売。その後も追加生産を繰り返す、人気の自転車なんです。ただ、ここで気になるのは、こんなバイクのような自転車のようなものに、誰が乗りたがるのか。というところ…
そのターゲットは…?
鳴海社長:僕自身がそうで、今まで一度もバイクを乗ってこなかった。でも、自転車は誰しも乗ったことがあって、まさに自分みたいな、バイクは普段乗っていないユーザーが、これは便利だということで使ってくれるだろうと。
そう、鳴海社長がターゲットにしたのは、「バイクに、一度も乗ったことのないユーザー」。
「できれば漕がずにラクがしたい」「でも、バイクを買うほどじゃないな」という人が、結構いる、という社長の読みがピタリ的中!実際にGFRを購入した人は…
男性:バイクは乗ったことがなくて、自転車よりも、もう少し早く、楽に移動したいなというのは思ってて、電動自転車も考えたのですが、電動自転車よりも、よりラクに移動できるというので、買おうと思いました。
ただGFRのような乗り物は、自転車にもバイクにもなるということで、ひとつ、大きな問題が。
鳴海社長:せっかく自転車機能がついているのに、それまでは、自転車モードであっても、法律的にはバイクの扱いだったんですね。なので、自転車と同じ場所は走れない。
そう、GFRはバイク、ということは、当然、免許が必要。自転車として乗っているときも、歩道は走れないし…
自転車の進入が許されている一方通行の逆走も、もちろんダメ。
ところが鳴海社長、ある「画期的な方法」で、この問題を解決したんです!それが…
ナンバープレートを…
鳴海社長:これで自転車に切り替わります。
鳴海社長が考えたのは、一見なんともアナログな、ナンバーを隠す、という荒ワザ!しかし、ただ隠すだけじゃない。
隠したときには、ちゃんと、バイクの電源が入らないシステムになっているんです!
これなら、あるときはバイク、またあるときは自転車のはず!
鳴海社長は、自ら警察庁や国交相などに直談判!粘り強い交渉が実を結び、今年6月、ついにナンバーを隠したGFRは自転車として扱うと、認められたんです。これで晴れて真の二刀流となったGFR。今や、予約待ちが5000人以上いるという勢い!!
グラフィットはバイクと自転車のハイブリットでがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:今は、予約は結構、入ってるんですか?
鳴海社長:そうですね。非常に、ニーズが高まっています。例えば、これなら自転車モードの時は、駐車違反対象にもならないので、気軽に置けるということもあると思ってます。
加藤さん:他社さんも出すのかな。どうですか?
鳴海社長:弊社は、特許を取得しておりまして。お声がけ頂けたら、特許も貸し出すと言う事も考えておりまして、すでに数社、オファーが来ております。
加藤さん:パナソニックさんで、このバイクと自転車を両方を作ろうみたいのは、ありますか?
大西さん:我々は、自転車の会社としてこれまでやってきましたんで、軸足は、やっぱり自転車というところに置いております。
自転車のチャイルドシート国内シェア7割!子供の安全をがっちり守るチャイルドシート誕生の秘密とは!?
やってきたのは大阪府東大阪市にある…
「オージーケー技研」という会社。
あれ?このマーク、どこかで見たことあるような…
対応していただくのは、オージーケーの田島剛毅係長。
こちらの会社で作っているのは…
田島さん:こちらのバスケットですね。
スタッフ:あぁ~、よく見ますね。
確かにこのカゴを付けた自転車、あちこちで本当によく見かけます!
そう、オージーケーは、自転車そのものを作ってるのではなく、カゴなどの自転車用品を作っている会社なんです!中でも1番の売れ筋商品が…
田島さん:自転車用のチャイルドシートになります。
スタッフ:チャイルドシート?
オージーケーの儲かり大黒柱は、なんと「チャイルドシート」!その売り上げは?
田島さん:全体の売上げは、26億円。そのうち16億円が自転車用のチャイルドシートになります。国内でのシェアはおかげさまで約7割いただいてます。
スタッフ:スゴいですね。
田島さん:ありがとうございます。
確かにオージーケーのマークのついたチャイルドシートもよく見かける気が…。しかし、この会社、なんでチャイルドシートを作り始めたのか?
田島さん:弊社は、元々大阪グリップ加工という形で、グリップを作っていたんですけれども、グリップが中国から入るようになりまして、売り上げがしんどくなってきた時に、自転車のチャイルドシートを思いついたんです。
自転車のグリップだけでは経営が苦しい。そこで得意分野の樹脂を使って何かできないか、と、オージーケーが考えたのがチャイルドシート。
当時のものは、金属製が主流でしたが、「金属は重いし錆びる」「金属が背中に当たって子供が痛がる」など、さまざまな欠点がありました。
しかし樹脂なら軽いし、錆びないから長く使える、なにより、子供が乗っても痛くない!樹脂で作ればきっと売れる。というわけで完成したのが…
オール樹脂製の、RBCー001!1台、約4200円!なんとも独特なスタイルですが…
田島さん:すぐにチャイルドシートが売れ出したかと言えば、全然そんなことはなくて。お客さんが「こんなの割れるんじゃないか」というふうに言うので、お客さんの前で僕が乗っかって「割れないでしょ!」というふうに伝えたこともありましたね。
プラスチックは、すぐに壊れちゃう。危ないから子供を乗せられない、と、最初は、なかなか売れなかったチャイルシート。しかしオージーケーは業界の常識を覆す、ある画期的ものを生み出します!それは…
田島さん:衝撃を吸収するヘッドレストですね。これを作りました。子供の安全もがっちり守れます。
そう、オージーケーが作ったのは、子供の頭を守るヘッドレスト。
しかもこのヘッドレスト、ただ付けただけじゃない!工場にお邪魔してみると…
田島さん:衝撃吸収率約90%のヘッドレストです。弊社は昔ヘルメットも作ってましたので、その時の技術というのが生かされてます。
オージーケーが作ったのは、業界初・衝撃力を90%吸収するヘッドレスト。すると「これはいい!」と瞬く間に人気となり、チャイルドシート界のトップに躍り出たんです。
そして今、売れてるのが、このグランディアプラス1台、27500円。
180度だった従来のヘッドレストを270度に変更、より子供の頭を守るチャイルドシートを作りました。これはまだまだ儲かりそうですね。
オージーケーはチャイルドシートでがっちり!
室内サイクリングが進化!世界中の人と一緒にサイクリングできる!?
続いてやってきたのは東京港区。お出迎え頂いたのは、ズイフトの福田暢彦さん。
スタッフ:社員さんていうのは、お2人ですか?
福田さん:日本では3人で運営をしています。世界では400人くらい働いています。
訪ねたのは、世界に400人の社員がいるというズイフト。ただ日本では3人しかいないとは、どんな仕事なんですか?
福田さん:自宅にいながらにして、マシンをセットするだけで、サイクリング体験ができるっていうビジネスをやっています。
スタッフ:3名だけで大丈夫なんですか?
福田さん:いや、パツパツです。もう人気すぎちゃって。
自宅にいながらサイクリングとは、どういうことなのでしょうか?実際に見に行ってみると…
スタッフ:これですか?
福田さん:はい、これがズイフトのセットアップになります。
「ズイフト」は、月額1650円で、室内にいながら世界中の人とサイクリングができちゃうサービス。2015年にアメリカで誕生したこのサービス始めるやいなや世界中で会員数が急増…その数なんと…
福田さん:330万ダウンロードを記録しています。日本でも非常に注目されているサービスの一つですね。
この「ズイフト」を始めるのに必要なのはこちらのセット。まずはズイフトをダウンロードしたら…
家に、自転車の後輪を乗せるローラー台がある人は…
車輪の回転を感知するセンサーさえあれば始められるんです!
いいものになると、坂道や空気抵抗などでペダルの重さが変わる、すごいローラー台もあるんです。今回はこちらのすごいローラー台で体験させてもらうことに。
スタッフ:あ、なるほど。
福田さん:ハンドルの操作は特に必要ありませんね。走ってる人の後ろにつくと、空気抵抗がなくなって、楽になったりするんで。
スタッフ:あ!ラクになった!確かに。
福田さん:こういうふうにして、人の後ろにつくことで、楽に走れたりするのもリアルと一緒ですね。
スタッフ:かなり本格的。
福田さん:そうです。外を走ってる時と変わらないですね。
まさに、室内にいながら、本格的なサイクリングが楽しめる「ズイフト」ですが、ここまではジムにあるバイクにも、似たようなものがありそう。儲かりの秘密は、この先に。
福田さん:どうやったら長く続けてもらえるかって考えた時に、やっぱり誰かと一緒に続けられる環境というのが大事。みんながネットで集まるというところがポイントです。
そう、「ズイフト」最大のポイントは、ネットとつながり、世界中のいろんな人とサイクリングができるというところ。同じ時間にズイフトを使っている世界中の人たちと一緒に走れるんです。
画面には自分の前後にいる人も分かるよう名前が表示されていて、他に誰が走っているかもわかる仕組み。
また友達と同時に繋げば、家にいながら一緒にツーリングとかもできちゃう!こうなると、みんなに会いたくて続けちゃう。結果、月額課金なので、「ズイフト」にチャリンチャリン!「ズイフト」の世界の中には…
ツールドフランスの実際のコースに…
ちょっと不思議だけど日本を感じられるコース…
なかには火山地域のコース、なんていうものも。さらに走れば走るほどポイントがもらえる仕組みがあり、このポイントで…
ズイフトの中の自転車や、服装などを自由に変えられる、ということも。やめられなさそうです!
ズイフトはインドアサイクリングでがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:本当に自転車の乗り方をガラッと変えると思います。交通事故の心配もないし。すごくいいと思います。
加藤さん:次の段階も考えてらっしゃいますよね?
福田さん:ズイフトは自転車だけでなくて、トレッドミルであるとか、ランニング対応してますので、そういった形でも、お使いいただけます。
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