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「すごい油ビジネス!」①栄養成分が豊富なこめ油!こめ油を作る途中で取れる副産物がさらなる儲かりに!②業務用チョコのトップメーカーが作った世界初!豆乳の油を使った豆乳クリームバター③160年続くごま油の香りの秘密は、どんなごま油も瞬時に判別する「香味検査員」にあった!?
今回のがっちりマンデー!!は…
「すごい油ビジネス」
とんかつや唐揚げには、もちろん油!
サラダのドレッシングにもマヨネーズにも…油!
お菓子やアイスクリームにだって、油が使われてる!
これだけ油が使われてるって事は、
きっと儲かっているに違いない!
という事で行ってみたら、確かにすごかった!
しかも、あんな油、こんな油、種類もいろいろ!!
「年間2800万本」
ごま油のトップメーカーを支えるのは、
とんでもない嗅覚の達人だった!
「344億円」
今、「こめ油」がアツい!
お米から油を作った残りカスが、まさかの宝の山!
年間8億円になっちゃうって、どういうこと?
今回は、油がのった情報が盛りだくさんです!
※以下、7月30日放送の書き起こしです。
栄養成分が豊富なこめ油!こめ油を作る途中で取れる副産物が、さらなる儲けに繋がっていた!?
まず、すごい油があるとのことでやってきたのは、
和歌山県 伊都郡にある…
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「築野食品工業」という会社。
お出迎えてくださったのは、築野富美社長。
築野社長:父が創業者で、女社長で頑張ってます。
社長!早速ですが、儲かってる油 教えてください!
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築野社長:こめ油です。
そう、こちらの築野食品工業さんが作るスゴい油は「こめ油」。その名の通り、お米から造る油らしいのですが、スゴいのはこの会社の売上げ!
スタッフ:年商は?
築野社長:344億円です。
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なんと、富美さんが社長になった2001年には約100億円だった売上げが、そこからグングン伸びていき、今や年商344億円に。
でも築野社長、こめ油はなんでそんなに売れてるんですか?
築野社長:クセがない、いくら食べても胸焼けがしない油と評価されています。
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そう、こめ油はあっさりしていてクセもないので、素材の味を活かしたい日本料理や、かりんとうなどのカラッと揚げたい料理にピッタリなんだとか。
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「築野食品工業」のこめ油を使ってポテトチップスを作っている「菊水堂」という会社の岩井菊之社長に伺うと…
岩井社長:油って口の中に残ったりするんですよ。こめ油の特徴として、あっさりでべとつき感がない。ポテトチップスを作るのに欠かせない原料が、こめ油です。
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菊水堂さんだけでなく、大手ポテトチップスメーカーの湖池屋さんも「築野食品」のこめ油も使ってるんです!
今やその生産量は年間4万トン、「築野食品工業」のシェアは国内5割と、日本一のこめ油メーカーに!それは儲かってますね!
ただ社長いわく、このこめ油は作るのが結構 大変!
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そもそも、こめ油の原料になるのは、お米を精米するときに出る米ぬかで、その20%が油分でできているので、これを抽出すればこめ油になるんですが…これにとっても手間がかかるんです!
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だから、「築野食品工業」の工場はこんなにデカい!ここで、何をやってるかというと…
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まず、米ぬかから「ぬか」をぬいて…
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「米原油」というものを取り出したら、そこから「ガム質」を取り出して、「ロウ分」を取り除き「酸」を抜いて…
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その次に、「色」を抜いて「匂い」をとると…
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やっと「こめ油」が完成。
めちゃめちゃ手間がかかって工程が多い!そのためには巨大な設備も必要というわけ。これは、他のメーカーさんも真似できないですね。
しかし「築野食品工業」が儲かっているのは、実はこめ油だけじゃない!
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344億円の売上げの半分は、別の「あるもの」なんだとか。一体なんなのか、社長についていくと…
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築野社長:ここです。
スタッフ:あちらにいらっしゃるのは…?
築野社長:私の主人の築野副社長です。
奥にいらっしゃったのは、築野社長の旦那さん、築野卓夫副社長!こちらで何をしていらっしゃるんですか?
築野社長:数々の副産物から新商品を開発しています。
そう、さっきこめ油を作るときに、何度もどんどん抜いていった余り物。これらの余り物は、「築野食品工業」でも昔はほとんど捨ててしまっていたのですが、社長の夫の卓夫さんが「これ、何かに使えないかな…」と考えた!
そこで、試しに色々やってみると、余り物の中から色々な成分が出て、それを販売しているんです!例えば…
築野副社長:脱酸工程で抜けたものを生成しますと、「フェルラ酸」というのが出てきます。
スタッフ:「フェルラ酸」は何に使われているんですか?
築野副社長:一番多く使われてるのは「バニリン」の原料です。バニラの香りありますよね。アイスクリームだったり…あれの原料になります。
スタッフ:米からとれたもので?
築野副社長:そうなんです。
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この「フェルラ酸」、一見ただの白い粉ですがバニラビーンズよりも安く、天然素材でバニラの香りが作れるということで「フェルラ酸」だけで、去年1年で8億円の売り上げ!
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他にも、コンビニのお弁当などで 「pH 調整剤」と表示される、食品の持ちをよくする「フィチン酸」や…
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野菜ジュースなどに使われる「ライスマグネシウム」。化粧品に入れると血行を促進する「γ-オリザノール」など…
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サンプルがある副産物だけでも、約150種類以上!もちろん、お米からできているので全部、天然素材!
聞いたことがない成分ばかりですが、細かく分けることで、どれも結構な値段で売れてるらしい。だから「築野食品工業」は儲かってるんです。
でも、副社長によると、色んな副産物を作るのはこれまた結構大変らしく…
築野副社長:それぞれの専属の設備を作りますから。本当の生産設備になると、すごい投資がかかってきます。
そう、例えば…
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煙突がついたこの大きな建物は、「ダイマー酸」という副産物を作るための工場。
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こっちの四角い建物は、「脂肪酸エステル」という副産物を作るための工場…など、「築野食品工業」の工場中に、副産物の設備が所狭しと並んでいるんです!
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かつてはこのひと区画だった「築野食品工業」の工場は、今やこんなに広がって13倍に!こんな拡大するまで副産物をどんどん製造し始めた理由は、社長と副社長の出会いがきっかけだそうで…
スタッフ:婿養子?
築野副社長:そうです。
築野社長:築野家は文系が多く、技術系がいなくて。「素晴らしい研究をする人がいるから、結婚しなさい」って言われました。
スタッフ:副社長が来られてから、こういう研究をやられてるんですか?
築野社長:そうです。
スタッフ:私生活も会社としても、結婚は成功…?
築野副社長:それはどうですかねえ。
築野社長:(笑)
「築野食品工業」は、「こめ油」と「副産物」で…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:元々、米ぬかですもんね。そこから、あれだけできるって事ですもんね。
森永さん:でも、あの設備でしょ。「それ、おいしいな!」って他が入ろうとしても、あの設備を作るわけにいかないんです。
加藤さん:確かに。
森永さん:圧倒的に強いんですよね。
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進藤さん:副産物150種類あるということなんですけれど、主要なもの30種類挙げてみました。一見したところよく分からないですが、「ポリアミド樹脂」というものは、アルミホイルとかインクの光沢を出す素材として使われているそうです。
加藤さん:ツノダイム2280っていうのは?
築野さん:インクの原料とか、接着剤の原料とかです。
加藤さん:色んなものができるんだな!
どんなチョコも開発しちゃう業務用チョコのトップメーカー!さらに…◯◯でバターまで作っちゃった!?
続いてやってきたのは、東京都港区にある…
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「不二製油」さん。
社名にも「油」と入ってますけど、広報担当の岡本祥治さん、どんなスゴい油を作っているんですか?
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岡本さん:こちら、チョコレートです。
スタッフ:油に直結しない気がするんですけど…
岡本さん:全てのチョコレートには油が含まれています。
そう、「不二製油」さんがつくっているのはチョコレート!チョコの中には、ほぼ必ず油が入ってるんだそう。ただ…
スタッフ:チョコレートっていうと、森永さんとか明治さんのイメージが強いんですけど。
岡本さん:私たちが取り扱っているチョコレートは、業務用チョコレートになります。
そう、「不二製油」さんが作っているのは、お菓子メーカーなどに卸す業務用のチョコレートで、その売上げは国内ではダントツ。「不二製油」の全世界に向けての年商は、驚異の5500億円!そのうちの約4割がチョコ関連なんです。
でも、なぜそんなに「不二製油」のチョコレートが人気なのでしょうか。
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「不二製油」が作っているものの一部を見せていただくと…
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岡本さん:例えば、アイスにかけるチョコレート…
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岡本さん:パンやドーナツにかけるチョコレート…
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岡本さん:ビスケット生地に練り込むチョコレート…
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岡本さん:パウンドケーキに練り込むチョコレートなど、色々な用途に使うチョコレートを取り揃えています。
そう、ひとことにチョコレートと言っても、使い方や使う商品によって、ぜんぜん種類が違う!
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例えば、チョコチップクッキーのチョコレートは、焼いた時にも溶けないようになってるし、菓子パンなどの上にかかってるチョコレートは、袋にチョコがつかないようにすぐ乾く。アイスをコーティングするチョコは、逆に、口に入れたらすぐ溶けるなどなど、「不二製油」のチョコは溶け方や硬さなど、細かく作り分けることができます。だから、いろんなメーカーからひっぱりだこなんです!
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そんな「不二製油」の数えきれないチョコ開発を支えているのが、こちらのつくば研究開発センター。研究員の神田奈々子さん、どうやってチョコレートを作り分けているんですか?
神田さん:植物油脂は色んな種類があるんですけれども、固まりやすさだったり、食感が硬いもの・柔らかいものなどをブレンドして、作り分けをしています。
神田さんによると、チョコの性質を決める大事な要素が油のバランス。様々な「ブレンド」と「バランス」で溶け方などが変わってくるので、その正解を見つけるのはとっても難しいらしい。
神田さん:アイス、パン、ケーキ、洋菓子など、ものによって食べる温度帯って違うと思うんですけれども、例えば、アイスだったら、食べてると口の中も冷えるので、冷えてても溶けやすいチョコレートだったりとか、食べる温度帯や合わせる相手によってチョコを変えています。
口溶けがすごく良いチョコレートを作れても、ベタベタしすぎると、工場で製造する時に扱えないなどの苦労もあるんだそう。
さて、そんな「不二製油」が、油の技術を活かしてチョコレート以外に最近作っているのが…バター!
なにやらスゴいのができたらしいんですが、どんなバターなんでしょうか?研究員の谷亮治さん、教えてください。
谷さん:大豆を、油分の多い豆乳クリームと、油分の少ない低脂肪豆乳に分ける技術を世界で初めて開発しました。牛乳って生クリームができて、それからバターができるんですけど、豆乳は昔から豆乳だったんです。
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そう、豆乳の油を使った豆乳クリームバター!大豆が素材ということは天然の植物性バターということで、世界で初のスゴいもの!
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せっかくなので、あんバターサンドで食べてみると…
スタッフ:あんこの美味しさもあるし、バター感もあってめちゃくちゃ美味しいです!
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普通のバターよりもすっきりしているので、バターだとちょっと重いかも、というお菓子や、炒飯のバターとしても合うんだそうです!
「不二製油」は、油を研究して…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:なんとなくチョコレート食べてたけど、色んなものにかけたり、のせたり、入れたりするチョコレートって考えられてたんですね。
川田裕美さん:確かに、アイスクリームにかけるのはトロトロだし、パンに塗るのもちょうどいい硬さになってますよね。
加藤さん:チョコの硬さとか、色んなものに使う場合は油の量を調整してるってことでいんですか?
岡本さん:それだけではないんですけど、油もそこに機能してると…
誰もが知る超有名なあのごま油!160年続く香りの秘密は、どんなごま油も瞬時に判別する「香味検査員」にあった!?
続いてやってきたのは、東京都品川区にある…
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「かどや製油」。
お出迎え頂いたのは、「かどや製油株式会社」の社長・久米敦司さん。「かどや製油」といえば、あの油。分かりますよね?
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久米社長:この「かどやの純正ごま油」です。
そう、「かどや製油」のスゴい油は、ごま油!
この黄色いラベル、みなさんのご家庭にもありません?
今や、年間販売本数は2800万本!
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年商も右肩上がりで、昨年は336億円超え!
一体なぜそんなに「かどや」のごま油が売れるのでしょうか? 久米社長、何がスゴいんですか?
久米社長:一番の魅力は、香りだと思います。
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「かどや」のごま油。人気の秘密は、なんと言っても「香りが良い」ということ。炒めた時にごまの香りや風味が残るので、中華料理には欠かせない油として使われるし…
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最近では冷奴や、なんとバニラアイスに直接かけて食べる、なんて食べ方も。では、どうやってその「香り」を作っているのでしょうか。秘密は、工場にあるとのことで、伺ったのは…
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なんと、小豆島。早速、工場の中に案内していただくと…
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何やら大量の白い袋が。油脂部の瀬尾幸男さんに話を伺いました。
瀬尾さん:こちらが、原料のごまを保管する倉庫になっています。
スタッフ:全部ごまですか?
瀬尾さん:全部ごまです。ここで3日間くらいの原料が保管できるスペースになってます。
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ここに今あるだけで実に1万袋、600トン!そして驚きなのは、これ全部を、たった3日間のごま油づくりで使い切っちゃう!ということ。たくさんのごまが必要なんですね。
では、早速ごま油づくりをチェック!
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まず、ラインで運ばれてきたごまを選別機でふるいにかけ、砂やゴミなどを取り除いていきます。
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選別されたごまを、長さ14メートルの巨大な焙煎機で15分ほどあぶったら…
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こちらのマシンで、ギューッとしぼる!
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すると、油が出てくる!!
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あとは、この油をろ過していけば「ごま油」の完成、なんですが…ここまでの工程の中で一番大事な「香り」を決める工程はどれかというと…
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そう、ごまをあぶる「焙煎」。
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この釜、二重構造になっていて、直接ごまを火にかけるのではなく、高温の熱風を外側にふきつけながら、15分かけてゆっくり焙煎。
そして、難しいのが…熱風の温度。何度の熱風で焙煎するかによって、ごまの香りが全然変わってくるらしいのですが…
スタッフ:同じ温度じゃダメなんですか?
瀬尾さん:農作物なので、収穫の年数や産地によって若干のバラつきが出てきます。
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そう、原料となっているごまの産地はナイジェリアやタンザニアなどで、実に28万軒もの農家から仕入れるごまは、農家ごとに性質もバラバラ!そして、香りを出すための焙煎の温度も、これまたバラバラ!
だから、「かどや」ではいつも同じ香りのごま油を作るために、毎回毎回、焙煎温度を微調整してるんだとか。ではその一定になる温度は、どうやってみつけるのでしょうか。
何やら実験室のような場所に伺うと…
篠田さん:篠田明と言います。油の香味検査員をしています。
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この方が、焙煎温度を決めているという「香味検査員」の篠田さん。篠田さんによると、ごま油の色や水分量などは機械でも測れるんですが、香りだけは複雑で機械で測るのが難しいため、社内の試験に合格した人が確かめるしかないとのこと。
ちょうど、工場からチェックする油が届いたとのことで、実際の検査の様子を見せていただくことに。
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篠田さん:こちらの標準サンプルと実際に絞られた油を比較して、どうかっていうのを確認します。
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篠田さん、順番に匂いを嗅ぎ始めました。
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そして、口に含んで味も確認。
篠田さん:うん、はい。
あれ、もう終わり?結果はどうだったんですか?
篠田さん:キーサンプルに比べて、ちょっと香りが弱いかなと感じた。
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篠田さんによると、いま抽出している油の香りが標準よりも薄いので、焙煎度合いを強めたい、とのこと。ずいぶん簡単そうだったので、試しに番組スタッフも嗅がせてもらうと…
スタッフ:笑っちゃうくらい分からない。
篠田さん:あとは舐めてみて…。
スタッフ:全然分からないです。一緒です。
まさかとは思いますが、疑り深いディレクター。篠田さんが適当なことを言ってないか確かめるため、その場にいなかったもう1人の香味検査員・三宅里穂さんにも確認してもらうことに。すると!
三宅さん:最後の香りが弱いと思います。口に入れた後に残るのが弱い。
スタッフ:本当でした。すみません。
恐れ入りました…!
香味検査員の徹底した香りへのこだわりが、「かどや」の儲かるごま油を生み出してるんですね!
「かどや」は…「ごま油」で…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
川田裕美さん:「かどや」のごま油は、当たり前と思ってたんですけど、こんなに細かい調整が必要だったんですね。
加藤さん:ほとんどは化学的にできるんだけど、匂いだけはやっぱり機械にはできないってことですね。
川田裕美さん:ごま油は、搾ったごまは何かに使えないんですか?
瀬尾さん:飼料になります。エサですね。
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