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「儲かる、船ビジネス」①香川で発見!日本一の巨大造船会社!テレビ初潜入の超巨大船造り!②世界初!EVタンカー船!エンジンじゃなく電気で走るからすぐに出航できて中はめちゃくちゃ静か!③超大手ゼネコンが造る船は最新技術が山積みの宝船!

今回のがっちりマンデー‼は…
「儲かる、船ビジネス」

みなさん、地球上で最もでかい乗り物は、何か分かりますか?
電車でも、飛行機でも、トラックでもない、
そう…「船」!

でかいってことは、たくさん運べる!
日本の貿易の運搬を見てみると、
なんと、99.6%が「船」で運んでる!

つまり、スゴい船があれば、きっと儲かるに違いない!
ということで、最新の船を徹底取材!

テレビ初公開!
日本一船を造る造船会社の超巨大船造りに潜入!
すると、巨大なUFOキャッチャーで、組み立てる?

なぜか、ゼネコンが「船」を作る?
ありそうでなかった超画期的な船の正体は、
え?ほったて小屋?

新年への船出に、ピッタリの儲かる「船ビジネス」特集です!

※以下、12月29日放送の書き起こしです。

日本一の巨大造船会社!テレビ初潜入の超巨大船造り!全長400mの船を組み立てるのは高さ100mの巨大クレーン!

まずやってきたのは、
香川県丸亀市にある…

「今治造船」

お出迎え頂いたのは、丸亀工場の稲毛克紀さん。
ここで儲かり船を造ってるということで、お邪魔します!

スタッフ:スゴいでかいですね!

大きな鉄の塊を運んでいる車や…

巨大なクレーンなど、なにやら、大きなものがいたるところに!

全体的にスケールがでかい!そんな、「今治造船」は、どんな船で儲かってるんですか?

稲毛さん:こちらです。
スタッフ:めちゃくちゃでかいですね!
稲毛さん:こちらは自動車運搬船となっています。この船には自動車を7000台積むことができます。
スタッフ:7000台!?

そう、「今治造船」は、船は船でも、貨物や車などを運ぶでっかい船を造るのが得意。

こちらの船も、全長200mと相当でかいですが、「今治造船」が造った、最大の船は、その2倍!

世界最大級、全長400mの超巨大なコンテナ船「ワンインフィニティ」

この船一隻に積めるコンテナの数はなんと、24000個!って、もはやよくわからない!

実は今、世界じゅうの貿易の量がどんどん増えてるんです!ということで、たくさんの荷物を一気に運べる巨大船が、世界的に大注目されています!

そして、「今治造船」は、その巨大船をいま、日本一たくさん造ってる会社。

その数は、年間なんと、70隻以上!これは儲かってる!では、早速、巨大船を造るノウハウを、見せていただきましょう!!

まず稲毛さんが案内してくれたのは、第一工場。作業の様子を見てみると…

何やら、大きな鉄板に水をかけながらバーナーで炙ってますが…これは一体?

稲毛さん:ここは「ぎょう鉄」をする工場となっております。

「ぎょう鉄」とは、巨大船の外側に貼る鉄板を…

このように曲げる作業。

バーナーで焼いて柔らかくし…

水をかけて内側だけ少し縮ませる。これを繰り返して少しずつ鉄板を曲げていくんですが…1枚の鉄板を曲げるのに、2日かかる!これ、失礼ながら、機械で曲げた方が正確で早そう。なんでわざわざ人の手でやるんですか?

稲毛さん:ねじれ方向にも曲げる必要性がございまして、ねじれ方向というのは機械ではなかなか表現するのが難しくなっております。

そう、船の外壁は、実は結構、複雑に曲がってるので…これを正確に作るのは、機械じゃなかなか難しい。

しかも、鉄を熱しすぎると穴が空くし、曲がり過ぎると元にもどせない、と全てが一発勝負。「ぎょう鉄職人」の宮前さんに話を伺いました。

宮前さん:酸素、ガスの量次第で焼き加減も変わってくるんで。

鉄板を少し曲げては、木型を並べて、

およそ1mごとに、それぞれ違う鉄板の曲がり具合を、チェックしながら曲げていきます。

続いて、稲毛さんが案内してくれたのは…

稲毛さん:こちら、3号ドックではコンテナ船を作っております。

この大きな溝が、ドックと呼ばれる船を建造するための場所。

ここで今、作っているのは、全長336mのコンテナ船。

稲毛さん:あちらの赤いのは「ゴライアスクレーン」といってブロックを吊り上げて、くっつけるのに使うクレーンとなっております。

高さ約100m、30階建てのビルの高さに匹敵するその名も「ゴライアスクレーン」これまた、めちゃくちゃでかい!実は、巨大船は、さっきの工場で船の部分部分、ブロックを造り、それをドックに運んで、

積み木のように組み合わせて製造しているんです。

今日の作業は、こちらの重さ約1000トンもある、超大きなブロックを「ゴライアスクレーン」で運んで、

ドックにあるコンテナ船の、この部分にくっつける、というもの。

こちらは、本日この現場を仕切る、クレーン監督の松本卓馬さん。

松本さん:今の風速何m?

松本さんが無線で話しているのは、「ゴライアスクレーン」の上のここにいる

クレーン操縦士の竹内健一さん。

竹内さん:7から8m
松本さん:了解!2号シューホー(クレーン)1ノッチ(速度)でゴーヘイ(上げる)

おおっ!1000トンのブロックが、浮き上がった!松本さんの指示のもと、巨大ブロックを釣り上げ、ドックへ。

船のくっつけるポイントへと移動させる。まさに巨大なUFOキャッチャー!

すると、松本さんも船の中に乗り込んだ!そして、ここでブロックを下ろしていくんですが、松本さんいわく、この下ろす作業が一番難しい!

長さ25m、幅51m、重さ1000トンのブロックを

船の上のこの場所に、ピッタリ載せなきゃいけない!隣のブロックにぶつけちゃダメ。1センチのズレももちろんダメ。それらをすべて、クレーンへの正確な指示でやらなきゃいけないという。この道26年のベテランの松本さんでも…

松本さん:人の高さぐらいから下ろしていく時が、そこからタッチ(くっつける時)まではずっと緊張します。

松本さん:ハイ、4ノッチ(速度)でスライ(下げる)、スライ(下げる)一旦ストップ!3号ちょい南。
松本さん:2ノッチで北横行(横に進む)

素人には全然分かりませんが、監督の松本さんの指示で、操縦レバーをちょっとずつ動かす竹内さん…

巨大ブロックを数センチ単位で下ろしていきます…

徐々に近づいてきた…!そして…!

松本さん:おろすよ!はい、ストップ。完了です!

ピッタリくっついた…!一発で!1センチもズレてない!

最後にこの乗っけたブロックを溶接屋さんがくっつけて完了!

「今治造船」では、こんな東京タワーより長い、巨大なコンテナ船をなんと、たった2ヶ月くらいで完成させちゃうんだとか!

「今治造船」は…巨大船を作って…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:スゴい作業やってるね。
上地雄輔さん:思ったより手作業多いんですね。
加藤さん:もっとコンピューター管理で、やってるのかと思ったら、あんな細かく指示出して、大したもんだわ。
森永さん:あれだけの巨大船になると、スペースの問題も出てくるわけですね。

森永さん:効率化のためもあって、1つのドックで1.5隻分造るんです。

森永さん:最初に1隻造っていって、あらかた出来たら海の方へ出して…

森永さん:残りの0.5隻分を後ろからくっつける。そうすると1.5倍の作業効率になっていく。さらに内装とかはドックでやる必要ないわけですよ。海に出して、海上でやればスペースの問題はなくなりますよね。
加藤さん:なるほど。それで内装は、海の上でやっちゃおうっていうことか。効率をよくしているってことですね。スゴい作業ですね。

世界初!EVタンカー船はエンジンじゃなく電気で走る!すぐに出航できて中は超静か!船員にも優しくてストレスフリー!?

「儲かる!船」

やってきたのは、神奈川県の…

川崎港。

お出迎え頂いたのは、「旭タンカー」チームリーダーの木村竜馬さん。「旭タンカー」の儲かり船とは?

木村さん:こちらの船です。
スタッフ:これですか?
木村さん:世界で初のタンカーなんです。

こちら、ある点が世界初、だという「タンカーあさひ」

海外から原油などを輸入するタンカーに比べると、ちょっとこぶり、ではありますが、外見上はいたって普通の船。一体どのへんが世界初なのでしょうか?それは、乗ってみればわかるとのことで、それでは、出航!

この様子をみて、何が違うかわかりますか?
正解は…

木村さん:めちゃくちゃ静かでしょ。もう動いてます!

スタッフ:本当だ!めちゃくちゃ静かですね。
木村さん:本船は電気だけで動く世界初の船です。

そう、「あさひ」は、世界初!電気だけで動くタンカー!

普通の船は、パワーの出るディーゼルエンジンを使うので、エンジン音が…結構するんですが、

電気で動く「あさひ」には当然、エンジンがないから、エンジン音も…なし。だからこんなに静かなんですね!

かわりに、動力源のバッテリーは、こんなに!重さは合計35トン!

木村さん:電気自動車に換算すると約100台分あります。全然、規模が全然違います!

充電は船の後ろについているケーブルを倒して岸壁の給電ステーションに接続するだけ!10時間でフル充電に、最大12時間の運行ができるんです!この電気タンカー、価格は、同じくらいのサイズのエンジン船よりも、約1.4倍ほどお高いそうなんですが、すでに2隻目も運行中とのこと。一体、何がそんなに人気なのか?

ひとつめの理由は…

船員さんに優しいということ!

実は今、船業界も人手不足が深刻…その原因が、船の中の生活環境。

エンジンの音が結構うるさいし、常にブルブル振動してる…。これが、毎日となると、船員さんには結構なストレス。それが原因で辞めちゃう人も…。

電気船の「あさひ」なら、エンジンがないので、静かなのはもちろん、振動も少ない!船長の金谷遼さんに聞いてみると…

金谷船長さん:会話しやすいですよね、普通の船だと声張ってないとダメなので。全然違います。

電気で動くメリットはまだまだあります!
ここから先は、実際にタンカー「あさひ」のお仕事をみながら、探してみましょう。

乗員が乗船したら、いざ、出航!この乗って、すぐ出航できるというのも、電気船ならではなんだとか!

木村さん:本船はエンジンが付いていないので暖機が必要ないんです。

普通のエンジン船は、出港前に1時間ほど、エンジンを温めておく「暖機」というのが、必要なんですが…

「あさひ」の場合、モーターなので暖機がいらない!スイッチオンで、すぐに船を動かすことができるんです!さて、この「あさひ」のお仕事は、川崎港から出発して、東京湾に停泊している大型船まで燃料を運び、給油すること。

大型船まで到着したら、

1時間かけて約1000トンの燃料を給油して、終了。ここで、もうひとつ、「あさひ」だけのある秘密兵器が発動するという!それが…給油後、アサヒの様子をみていると…

真横に進んでる!実は、この真横に進めるってことが、電気で動く船ならではのスゴいこと。

普通の船の場合、エンジンからシャフトいう長い棒を伸ばして、スクリューを回してるんですが…

これだと、前か後ろにしか進めない。

しかし、電気で動く「あさひ」の場合、電気のモーターはエンジンよりかなり小さいので、スクリューに直接くっつけることができる!

なので、スクリューの向きを360度、自由に変えることができるんです。だから、スクリューを真横に向ければ、船は横に進む。

結果、大型船にぶつかることなく、ぴったり寄せることも、すーっと離れることもできちゃうってわけなんです!これは便利!

「旭タンカー」は…EVタンカーで…がっちり!

超大手ゼネコンが造る船は最新技術が山積みの宝船!でも、大きさは…たった3m!?

「儲かる!船」
続いてやってきたのは、東京都江東区にある…

「竹中工務店」
竹中工務店?…って、

東京タワーとか東京ドームも造っている、超老舗のゼネコンさんですよね?

まちづくり戦略室の高浜洋平さん、今回は、建物じゃなくて、「船」というテーマなんですけど?「儲かる船」造ってるんですか?

高浜さん:スゴい船です。

なにやら、最先端の儲かり船を作ってるとのこと。それが…

高浜さん:こちらです。
スタッフ:これ船なんですか?
高浜さん:船に見えないですけど、船です。

ん?これ?大変失礼ながら、イカダのような、作りかけのほったて小屋のような…。でもこれがスゴいんです!

何がすごいのかよくわからないので、とりあえず船に乗せてもらうことに。すると…

まだ番組スタッフしか乗ってないのに、すーっと動き出しました!

流されてるのかな、と思ったら、どうやらまっすぐ、対岸へと進んでいく!高浜さん、これは?

高浜さん:海床ロボットです。
スタッフ:うみどこロボット?
高浜さん:自動運転ですので、無人で動く船になります。

そう、こちらの四角いイカダのような物体こそ、「竹中工務店」がロボットの会社や大手機械メーカー、大学の教授など、その道のプロたちの英知を結集して開発した、超最先端「無人自動運転船」その名も…

「海床ロボット」!

でもこの船、何に使うんですか??

高浜さん:橋をかけるまでもない、そんな微妙な距離関係の場所が結構あるものですから、ちょっとした渡し船に使えないかとこちらを開発してます。

実は、日本の都市の中には、川や水路が結構多い!結果、移動するときに、直線距離は近いのに、橋を渡るのに結構遠回り…ってことが結構ある!

例えば、東京の豊洲などは、ぐるっと水に囲まれていて、6つの橋を渡っていくしかなかったり…。

そんな水に囲まれたところに、この海床ロボットがあれば、橋がなくても近道ができて、行き来が便利になるはず!ということで開発されたのが、この、「海床ロボット」なんです。

ただ、それにしても…さすがに、このスピードだと、ちょっと、ゆっくり過ぎません?ということで、検証!

本当に、「海床ロボット」は、橋をわたるより近道なのか?

こちら、「竹下工務店」の裏手には川がありまして、

対岸までの距離は、50m。橋をまわって行こうとすると、橋までは400mくらい。

どっちが早いのか、海床ロボットとAD吉川くんの全力疾走で競争してみます!

よーい、スタート!

「海床ロボット」が半分くらい行った時に、AD吉川はまだこのあたり、

そして…スタートから50秒ほどで、海床ロボットは対岸にゴール!

AD吉川は、その30秒後にようやく到着!

見た目以上に、「海床ロボット」の近道効果、大きいみたいです!

上地雄輔さん:昔おじいちゃんが渡し船の船頭さんやってたんですよ。渡し船って、天気だったり、時間によって、人がいなかったらずっと待ってなければいけないんですよ。結構大変なんですよ。無人になるだけで、人も待ってなくていいですよね。
加藤さん:コストもあまりかからずいけるってことなんでしょうね。

でもこの、船を無人で動かすというのが、結構大変なんだとか!

船を無人で自動運転させるとなると、動かすのに、船舶免許がいらない船にするしかない。

そのための船の条件が…サイズは、3m✕3m。動力は、2馬力以下。

そう、だからこの「海床ロボット」、こんな大きさで、こんなにゆっくり動いてるんですね!

そして船の位置は、GPSで把握して、

船の底についた4つのスクリューで、360°どの方向にも進めるようにしているんです。

こちらの「海床ロボット」、価格は、1隻1000万円からで、昨年の12月に完成してから、既に15隻も引き合いが来てるという!「海床ロボット」、これからますますがっちりいきそうですね!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:結構、需要あるんだね。
森永さん:今、いろんな企業がプロジェクトに参加していて、使い道を研究してるんですけど…

森永さん:例えば、海床ロボットをいっぱい並べて、イベント会場にしちゃうとか。
加藤さん:最後終わったら、海床ロボット分かれていく。見た目が一番アナログのやつが一番最新だったね。
上地雄輔さん:確かに。

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