异常的世界への扉 49~カップルパーティー終章~
そう…今回のカップルパーティーへの参加は、カップルさん達との交流や、スワップやセックスを単純に楽しんでいるという人々に直接触れ、自分たち(主に彼女なのだが…)の作っている壁により、『それは純粋に楽しんでいない』という指摘が有ったり、交流の中で他の人々に気を使わせてしまったりといったネガティブな部分に気づかせてくれたのかもしれない。
そして、彼女的には、私が他の女性への奉仕をしている場面を見ながら、他の男性から『あんなに起たせているのに、我慢させて…』とかけられた言葉が少し刺さっていて、彼女にも感じるものが有ったのだと思う。
確かに、彼女はたまに他の男性とのプレイをして、他人とのセックスや私の嫉妬を楽しんでいるのに、彼氏側の私は、他の女性とのプレイを止められるのは確かにフェアではない…と傍目には見えている事の『不公平さ』もさすがに理解したのかと。
まあ、少しずつ私が他の女性に愛撫をしたり、私が他の女性からフェラを受けられるようになっただけでも進展してきているのは確かなのだが。
周りのみんなが、もっと気楽にこんなにフリーにセックスを楽しんでいると、そんなことにこだわっているのが小さく思えてくるから不思議だった。
このカップルパーティーへの参加は、私達カップルとしてはあまり貢献できてはいなかったが、私達カップルの学びとしては、彼女の考え方を少しずつ和らげるきっかけになった貴重な経験だったと思う。
私も相互鑑賞から、少しずつ進んできている楽しさを味わったり、少しずつ絡みが深くなるのを彼女が許してくれるようになっていったことは、進み方としては決してマイナスではなかったと思っている。
交流中に、目の前で他の男性は簡単に別の彼女さんに挿入をし、スワッププレイを見せつけるようにして楽しんでいるのに、私だけが『彼女の嫉妬』という首輪に繋がれ、目の前のエサを前にお預けさせ続けられているのは…?
との疑問は有った。
しかし反対に、簡単に挿入して『ハイ!終わり!』みたい簡単に終わってしまうのは有り難みを解っていないし、かえって女性に失礼な行為にあたるなとも感じていた。
もし、スワップをするのなら、ちゃんとお相手の彼女さんを愛して、感じさせてあげなければいけないなと。
中折れしてしまう彼氏さんの若い彼女さんは、彼氏さんが出来ない分を、他の男性に抱かせることで補っていた。
マンネリ化しているご夫婦さん達がスワップするのも、自分ができない事をしてもらって刺激を受けたり、他の男性と絡むことで、改めて自分の旦那の良さも理解したりするのが目的なのだろう。
何よりも今回の参加で感じたのは、こういうパーティーの中で、我々のように絡めない人がいると、周りに気を遣わせてしまうし、流れが悪くなるな…と。
それなら、同じ目的のパーティーを選ぶなど、やたら甘えての参加は控えなければならないなと。
でも、まだまだこの世界では初心者の私たちを受け入れてくれたこのカップルさん達には感謝しなければならない。
あのパーティーは…
内容的には、男性二人は中折れ、一人は速射してしまい、一人は鑑賞までで絡めない…という、女性陣にとっては最悪のパーティーと言っても過言ではなかった。
こういう企画はとにかく女性を中心に考え、女性を喜ばせなければ成功にならない…そのように、この世界の交流企画は成り立たせなければならない。そんな目標が私の中で確立した。
そう考えた時に、彼女との話の中で必ず嫉妬の話が出る。
もちろん、私に嫉妬してくれるのは嬉しいことなのかもしれないが、私にとっては異性からの嫉妬は、愛情のバロメーターにはならない。
逆にこういう場面でこそ、他の女性を抱いても、私に帰ってきてくれる…と信じてくれている事の方が嬉しいし、他の女性を感じさせて、こんな彼氏さん羨ましい!と言ってもらって、彼女が喜んでくれる方が彼氏として誇らしいのだが…
この境地に達することができるまでは、まだまだ道のりは遠いのだと感じた。しかし、いつかはたどり着きたい境地でもあった。
彼女はそんな嫉妬をしてまで交流なんかしたくない!というのなら、それは女性を喜ばせていないという考え方もあり、もちろんその気持ちもわかる。
しかし、ここまでも色々な普通では経験できない事を、二人で乗り越えてきたことで、二人の絆が深まってきたことも間違いない事実で、このパーティー後も、二人の絆は深まったと感じている。
私はスワップという経験を越えた先に、またもっと深い絆が生まれるという確信が有ったので、そちらに向かう決意をしていた。
そして、この少し先の未来に、二人は素敵なスワップ体験をし、新たな学びをすることになる。
この経験談もいよいよ50話を迎えるので、やはり節目として、初めてのスワップ体験を書きたいと思う。
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