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カラダの記録・子宮卵巣全摘出 17

退院後

日中はほとんどベッドの上で過ごす。
仕事は様子を見ながら出勤できるようになるまで、ということで休みをもらっていた。
とりあえず術後2週間をめどに職場復帰を考えようと思っていた。

退院してからはお腹が痛ければ薬を飲み、漢方は続けて飲んでいた。

ベッドの上に置ける小さなテーブルを買い、日中は本を読んだり、絵を描いたりして過ごした。

退院して2日目の夜くらいから、食事を作りはじめた。
クルマの運転はまだ出来ないし、近くにスーパーもないため、買い物は夫に頼んだ。
私自身の食欲はまだ通常の半分くらい。

切除したものを見ていないせいか、手術の傷以外は自分の体の一部がなくなったという自覚はない。
体重は2キロほど減っていたが、すぐに戻るだろう。

精神的な落ち込みはなくなっていた。
あれこれ心配していたことも、終わってみれば、こんなものだったのかと思った。
「取ってしまった方がラクだよ」と話していた友人の言葉の意味がわかった気がした。

退院して1週間くらい、傷の痛みも少しラクになってから、クルマの運転も始め、買い物に出かけるようになった。
そして、いつもと何も変わらない生活が戻ってきたと実感。
そして、自分が知らないだけで、周りにもこんなことがたくさん起こっているんだろうなと思った。

お金のこと。

数日後に病院から請求書が送られてきた。個室の費用加算分は自己負担になり、医療費の限度額には認められないが、その分も合わせて14万円だった。
たぶん、医療保険でおさまる金額だろうと安心した。

医療保険の会社に出すための書類は後日、郵送されてきたので、それを提出して入院手術給付金を受け取ることになる。
私の場合は女性特約に入っていたので、通常の入院給付金と女性特約の入院給付金を併せて受けられたが、古い保険だったこともあり、通院費用に対しては給付がないタイプだったので、あくまでも入院と手術のみの給付だった。
保険の見直しはマメにしておいた方がいいということを学んだ。