カラダの記録・子宮卵巣全摘出 9
入院当日
必要なものを準備して、スーツケースを持って病院へ。
入院期間中の駐車場使用は出来ないとのことで、病院までは夫が送ってくれた。
考えたら手術後すぐにクルマの運転は出来ない。
病院に着いて、入院の窓口へ行くと、手首につける管理用のテープを渡され、病室に案内された。
物音がすると眠れないのと、他人に気を遣いたくないので事前に個室を希望していたが、当日まで個室が確保できるかどうかわからないと言われ、不安を抱えていたが、着いてみると個室だった。
トイレとシャワー付き。かなりホッとした。
ベッドは最初は普通のベッドだったが、すぐに電動に換えられた。
電動でなくてもいいけど、と思ったが、電動の良さは後々、意味がわかる。
看護師さんから入院に際しての承諾書類や予定表など、一連の説明があり、
入院中の管理のため、今常用しているアレルギーや漢方薬を預けた。
そして、入院日は手術前日なので、院内での歯科検診と麻酔科の受診をするように指示があった。
麻酔科では、どんな麻酔をするかの説明を受けた。
吸入麻酔薬による全身麻酔で気管挿管を行い、手術中は人工呼吸を行いながら麻酔薬を投与するため、虫歯などがあると挿管の際に歯が欠けたりすることもあるとのこと。
それで歯科も受診し、割れたり欠けたりしている歯がないか、その恐れがないかをチェックするということだった。
その二科の受診が終わると、あとは病室を出る用事はなかった。
電気やテレビを使うためのカセットにお金をチャージすることくらい。
術後すぐはシャワーを浴びることが出来ないので、浴びておくといいですよと言われた。
食事制限は一切なく、昼食も夕食も普通に出たので驚いた。
血栓予防のために術前に履いておく弾性ストッキングのサイズ合わせとへそがきれいかどうかのチェックがあったが、覚悟していた下腹部の剃毛はなかった。
明日、手術なのに、こんな感じでいいの?と思いながら、本を読んだり、テレビを見てゆっくりと過ごした。