カラダの記録・子宮卵巣全摘出 11
手術翌日、朝4時くらいになってようやくおなかの痛みがラクになり、少し眠る。
夜中の間も看護師さんが何度か体温と血圧を計りにきた。
看護師さんとはなんと大変な仕事なのだろう・・・
朝、6時半の起床。
体温と血圧、尿量と傷口のドレーンバッグのチェック。
尿については管が入っているので、尿意はないが、手術前夜までは普通に食事をしていたので、便が近い感覚になってきた。
「ガスが出たかどうか、まめに聞きますね」と言われたすぐあとにガスが出た。
そして、やっぱり便が近い、トイレに行きたい。
看護師さんを呼び、それを伝えると、トイレに行くには足のエアーマッサージャーと尿管を外さなければならないので、ちょっと待ってくださいねと言われる。
急を要してはいなかったので、看護師さんを待ちながら、便意なのかただのガスなのかを確かめていた。
そして、尿管と足のポンプが外された。
その際に紙おむつのようなパンツから、普通の下着に履き替えた。
術後初めて、起き上がる。
ほんの半日前は二度と立ち上がれないのかもしれないと思っていたが、人の体はすごい、ちゃんと立てた。
といっても前かがみで歩くのもノロノロだ。
点滴スタンドを持ってほんの数歩歩き、病室内のトイレに入る。
こんな簡単なこともひと苦労。
おなかに力を入れると腹腔内に圧がかかって傷が開いたりするので、だまってトイレに座り、自然にまかせるしかなかった・・・
無事、終了。少しほっとした。
その後、朝食。
おかゆか何かが出るのかと思ったら、普通食だった。
しかも、納豆。
ぜんぜんムリだった。
固形のものを口に入れる元気などない。
看護助手さんが付き添ってくれて、「少しでも食べたら」と言われたけど、ハミン(乳酸菌飲料)を飲んで終了。
朝食のあとは前日の寝不足のため、ずーっとうとうとしていた。
まだ痛みはあったが、昨日ほどではない。
痛みから解放されて寝られるのは幸せなことだと思った。