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ゲームプレイの録画は、もういちど冷静になるために【今月のフリーテーマ】
こんばんは!今月のフリーテーマになりますが、今回はレビューやインプレッションなどを書く際に心がけている個人的なポイントについて記していこうかと思います。(最近のフリーテーマでは、自分が遊んでいるゲーム・好きなゲームをすすめることが多くなっていたので、ライターらしいことも書こうかと!)
僕がゲームレビューをする際大切にしていることはいくつかありますが、そのなかでもとくに忘れないように行っていることが、プレイ中のゲームを録画することです。ゲームライターになってから、さまざまなメディアでゲームのレビューやインプレッションを書いてきましたが、どんな時であっても録画は欠かせませんでした。
(※本記事はすべて無料で読めます!)
プレイ動画を撮ることのメリットについては、原稿作成のとき気軽に振り返ることができる点、プレイ中のゲーム内容や自分の発言を見ながら、自身の意見を固めていくときにとても役立ちます。もちろん、手持ちノートやWordなどでメモを取りつつ!というのがレビューを行う際の前提にはありますが、録画中にある程度しゃべりながらプレイすることで、自分がそのとき頭の中でふとよぎったことやプレイ中の感情を表現できるし、自然と出てきた言葉を記事内で使うこともできます。記事の読みやすさやどうすればゲームに興味を持ってもらえるかどうかも大切ですし、このゲームを遊んでどう感じたか、どういったユーザーに気に入ってもらえそうかといった自分の意見や判断も記事構成に必要な要素です。
(画像は『Dark Siders Genesis』から)
ただ、僕はゲーム中感情移入をしすぎていたり、そのゲームが持つ面白さに没頭してしまうあまり、ひとつの作品として冷静に見ることができなくなっていたりすることもしばしばあるのです。そんなとき、ゲームプレイの録画があれば一度時間を置いて、冷静になったうえでゲーム内容を振り返ることができます。あくまでも主観的になりすぎず、客観的にもなりすぎず。そのバランスを保つためにも、僕は自身のプレイ中の記録を欠かせないのです。
(画像は『The Last of Us Remastered』から)
記事中に使用する画像を用意するときにも、録画ファイルがあれば簡単にできるようになります。再生するソフトウェアによってはスクリーンショットを撮影する機能がありますし、もしなかったとしてもプリントスクリーンやペイント機能を利用することで代用できます。記事を構成する際、画像の差し込みはその文章の見た目やインパクトを与えるために非常に重要です。「お、このゲームなんかいいな」「素敵な映像だな」「格好良い!」「何このサムネイル!」そんな読者の気持ちや心を生み出すような瞬間が撮れたら最高ですね。作品内にフォトモードが実装されていれば、記事に合わせたものを作ってみるのもありです。自分だけではなく、他の人がこのスクリーンショットをみてどう思うかを考えながら撮影しています。
(画像は『デビル メイ クライ5』から)
しかし、こうしたゲームプレイの録画にはネックな点もあります。それは録画機材を揃えるのが大変だということ。最近のゲーム機やパソコンのOSには、シェアやブロードキャスト機能が搭載されているものも増えてきましたが、それ以前のゲーム機の映像を取り込む際にはいろいろ用意しなければならないものがあります。キャプチャーボードやデバイス、HDMIをはじめとした映像ケーブルをはじめ、ゲーム機によってはアップコンバータやダウンコンバータ、変換器などなど……すべて集めようとすると結構馬鹿にならない価格になっていきます。
くわえて、ゲームで遊ぶ+録画の作業をひとつのパソコンで行おうとすると、環境によっては大きな負荷がかかってしまうことも。録画に必要なデータ容量も、高画質を求めていくとどんどん膨れ上がっていきます。そうなると、こうした録画環境を整えるためにはせめてミドルクラスのゲーミングPCはほしいところです。キャプチャーデバイスや録画ソフトを導入する際は、使用要件をしっかりチェックして、自分の用途にあったものを見つけましょう。最近ではキャプチャーデバイスによる単体録画機能を搭載したモデルもあるのでチェックです!
(↑普段使用しているキャプチャデバイスです。単体録画もできる優れもの!)
また、録画ソフトについても種類はさまざまありますし、ものによっては導入や設定が面倒な場合も。僕が普段録画する際に使用しているソフトウェアは、OBS StudioやNvidia Shadow Play、Windows10の機能として搭載されているXbox Game Barの3つで、遊ぶゲームによって使用するものを変えています。ほかにもXsplitやAction!など、配信・録画を兼用できるソフトウェアもいくつかありますので、自身の環境にあったものを使っていくと良いと思います。
ということで、今回は僕がライターとして欠かさず行っていることをひとつ紹介してみました。録画を見直しながら、自分の意見を再度検討しつつ、読みやすくかつインパクトのある記事をどう作っていくのか。ゲーマーだからこそ熱中してしまう僕が、ライターだからこそ客観的な視点に立つために、普段からのゲームプレイ録画は原稿執筆に欠かせないものになっています。
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