MARIXフィルムを使ってみた
カメラ用のフィルムがどんどん高くなり手に入りにくくなっていく今、安定して提供できる国産ブランドを、と立ち上げたというMARIX film。海外メーカーのOEMですが、心意気にふれて早速購入してみました。
現在は400D(Daylight カラーネガ)と、400(モノクロ)の2種類が先行発売価格で安価で販売されています。正式発売は12月らしいです。
400D(カラーフィルム)
カラーフィルムはKODAK映画用フィルムvision3のカーボン層を除去して一般のC-41現像処理を可能にした製品とのこと。
さっそく購入して使ってみました。
発色は自然で綺麗
逆光(特に赤い光)に滲みが出る!
で、これはメーカー自身が、
「マリックスカラーは逆光や蛍光灯などの撮影では、オレンジ色や赤色の色にじみに表現されなます。面白い撮影できます、作例つくりの特徴にご活用ください!」
と言うとおり、逆光がややオレンジや赤に滲む傾向があります。特に赤い光はそのままボワッと描写されるクセがありそうです。
光漏れにはかなり敏感
そしてこれは自分で対策が必要です。下の写真はMINOLTA α7000で撮りましたが、右に赤い直線の光漏れが発生しています。このカメラは装填しているフィルムが見えるように小窓が開いています。きちんとモルトで遮光処置がしてあって今まで光漏れが気になったことはありませんでしたが、メーカー推奨のとおり小窓はテープ等で塞いで使う必要がありそうです(後で例示するモノクロ写真も対策せずに撮ったので同じ現象が起こっています)。
それにしても緑、良い感じで青みがあってめっちゃ綺麗ですね〜。
400モノクロ
モノクロフィルムの方はこんな感じです。α7000+SONY 1.4/50 です。こちらにもフィルム確認窓からの光漏れが出てしまっているもの(2枚目)があります。
原因は分からないのですが全体に露出アンダーになってしまいました。以下の作例はフィルムの現像後のファイルをLightroomに読み込んでほぼ1段分(Lightroomの露出を+1)ほどの露出補正をかけ、また明るくした分、黒を締めたりするレタッチをしています。
クセを活かして「味」にしたいフィルム
まだ2〜3本試してみただけですが、使ってみた印象としては、発色は好きな感じで、なんとも言えない雰囲気があるフィルムだなという感じです。
逆光が滲む、光源が滲む、といったクセもあるようだし、光漏れに超がつくくらい敏感だったり、DXコード非対応なのでカメラに自分で設定をしないといけなかったりと使う上での注意も必要ですが、そういう所を「味」として活かすような使い方をすると、面白い写真が撮れそうだなと思います。
今、先行発売セールらしく、予定定価より安く買えるので今のうちに、ストックしておくのもありかもしれませんね。
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