Rollei35 の使い方
はじめに
中古のRollei35を手に入れました。それにしても小さなボディによくもフルマニュアルの機能を詰め込んだものです!
Rollei35は、その小ささのためか、カメラの操作に独特の作法がたくさんあります。中古でマニュアルも付いてなかったので、それを知らずに、あれ?巻けない?あれ?シャッターが切れない?と困りました。
それで試し撮りをしようと思って、使い方紹介のネットサイトを見ながら、フィルムを入れてみようと思ったのですが、それでもアレ?となりました。ケースの外し方やフィルムの端を溝に挿すまでできたけど、最初に見たサイトでは「後は巻き上げレバーで巻いてシャッター切ってを繰り返します」とあるのに巻き上げレバー動かないし、シャッター切れません!という始末。
ここでは、後から見つけた『Rollei35owner'z』というサイトの解説がとても分かりやすかったので、こちらを補足する形で説明します。このサイト、2004年が最終更新のようで、リンク切れだらけですが、写真入りで詳しく説明してくださっているので、操作方法は充分に分かります。
本体各部の機能
まずは、本体についているボタンやレバーの名前について、日本語マニュアルの画像を引用します。名前でどんな機能かだいたい想像つくと思います。
カメラの裏蓋(本体ケース)を外す
まずカメラ本体の裏蓋の外し方です。カメラの底の「裏ブタ着脱レバー」を回してロックを外したら、軍艦部を持って本体を引き抜きます。それほど力を入れなくても、スッと外れるはずです。裏蓋(本体ケース)が歪まないように注意して外しましょう!
露出計の電池の装填
裏蓋が外れたら、まずは露出計の電池です。フィルムを入れてしまうと、次のフィルム交換まで電池は交換できません(たぶん)。パトローネ(フィルムが入っている円筒)の奥だからです。交換方法はこちらを確認下さい。
Rollei35owner'z「電池の入れ方」
電池は、当時の水銀電池は今は売っていないので、MR-9アダプターとSR43電池がお奨めです。
*MR9アダプター(関東カメラ) Amazon等でも買えます。
*SR43電池(例 パナソニック)
フィルムを装填する
次にフィルムの装填です。Rollei35owner'zの説明はこちらです。もしかすると日本語マニュアルの図のほうが分かりやすいかも知れません。
2のフィルム圧板プレートを開いて、3のパトローネを入れ、フィルムを4の溝に差し込んで(6)、5のスプールのギアみたいな部分を指で7のように回してフィルムを巻き取ります。
このとき、より確実に巻き上げるには、本体の巻き上げレバーで巻けば良いのですが、ここで巻き上げレバーを使えるようにするには、
①鏡胴を引き出す。
②時計回りにカチっと言うまで回す(△マークが真上に来ます)。
という手順が必要です。これはシャッターを押すためにも必要です。
(※ Rollei35owner'zの「撮影方法」の手順1〜3を参照)
フィルムが確実に巻けたら、裏蓋(本体ケース)を元に戻して、着脱レバーを下に戻してロックします。
そして、本体底のフィルムカウンターが「1」になるまで、「シャッターを切って巻き上げる」を繰り返します。これで撮影準備完了です。
露出を合わせて撮影する
Rollei35は、フルマニュアルのカメラです。つまり、シャッターダイヤルでシャッタースピードを決め、絞りダイヤルで絞り値を決めて、撮影します。
絞りダイヤルを回す際には、絞りメモリロック爪を押しながら回す必要がありますので注意してください。無理に回すと壊れます。
(※ Rollei35owner'zの「撮影方法」参照)
目測でピントを合わせる!
Rollei35は目測で被写体までの距離を測ってピントリングをセットします。
参考までに被写界深度表をケンコープロフェッショナルイメージングが掲載しているマニュアルから引用します。
スナップなどの場合は、絞りを4・5.6・8など適当に絞っていれば、それなりには写りますので、ひとまず神経質にならずに撮ってみましょう。
撮影例(Kodak 200)
作例は、Rollei35初心者の雅辺がテスト撮影で撮ったものですから、まあ大目に見てください。最初にしては良く撮れたと(笑)
撮影の終わり方
撮り終わったら、鏡胴を仕舞います。このときも作法があります。笑
①フィルムを巻き上げる。
②「レンズ鏡胴ロックボタン」を押しながら
③鏡胴を反時計回りに軽くねじってロックを外し
④本体に押し戻します。
このとき、①が肝心です!笑
フィルムを巻いてからで無いと仕舞えません!
終わりに!
というわけで、詳しい方には何を今さら書いているのか!と笑われそうですが、新しいオモチャを手に入れた楽しさに、ついつい書いてみたお節介記事だと思ってご笑覧ください。
それにしても、フィルムカメラって、1枚撮るのに手数をかけるから楽しいですね。「え〜っと、3mくらいかな?いや、2mで良いな」と、パッと距離をつかめるようになると、そして6m以上の距離もピンとリングのこの辺だとだいたい10mくらいとか分かってくると、もっとピントばっちりで写せるようになるのでしょうね。しばらく遊んでみます!