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八ヶ岳倶楽部をフィルムシミュレーションとOPF550Lで撮る

今年のGWは家族とのんびり過ごしました。
2月くらいから調整しているクラシックネガベースのフィルムシミュレーションが良い感じになってきて、3月にはポートレート作品にも実戦投入し始めました。

そこにTOKYO GRAPHERというメーカーの、OPF-550Lというフィルターを入手したので、これと組み合わせてそのフィルムシミュレーションセットの微調整をしています。

そもそもクラシックネガというfsは大変秀逸で、そのままでも良い感じに撮れます。緑は美しい青みをおび、陰影の微妙なコントラストがとても美しいと思います。ただ、ポートレートに使う際には、光の状態によって肌が極端にオレンジっぽくなることがあります。赤の発色がやや朱色になるからでしょうか。それがフィルムっぽい味になるのですが。

そこでホワイトバランスシフトで、赤を緑側へ。さらに黄色から青側へとシフト。
R:-2 B:+2 という感じで、赤みが弱くなる分、カラーを+に調整して……こんな方向で良い感じになってきました。

モデル:しゅりさん

ところが、ここにOPF-550Lフィルターを付けると、フィルターが緑に寄せる働きをして(それがこのフィルターの良さなのですが)、新緑の中で撮るとなんだか緑被りしたような印象になってしまいます。

OPF-550Lは、現場の光を特殊ガラスの効果で適度に拡散させ、何とも味わいのある描写になります。まさにレタッチ要らず。しかも強い光にはより拡散効果が大きく=逆光だとフレアが出たり弱い光や順光だと拡散しにくくなったりと、その場の光と微妙な角度の調整で、いろいろなニュアンスが出せる、つけっぱなしで楽しめるフィルターです。

そこで、R:-1 B:+3みたいなホワイトバランス調整や、トーンカーブのシャドー&ハイライトを0.5単位で調整して、気持ち良い色とコントラストを探しているしだいです。

そんなフィルムシミュレーションで撮った八ヶ岳南麓、大泉村にある八ヶ岳倶楽部という施設での写真がこちらです。もちろん全部撮って出しです!

青に味わい
赤がやや朱色になるのはClassicNegaの特性
この光の拡散具合
撮るだけで綺麗
光源は滲みます
美味しそうに撮れた!

OPF-550Lは、光に対する角度で効果が変わるので、付けっぱなしでもいろいろ楽しめそうです!

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