私と光栄ゲームパラダイス(19)
年は変わって、1998年。
毎日コツコツ、地道な投稿生活は続いていた。
この頃、節目となる友の会会員になった事で、ひとつの欲が出て来た。
皆さんに覚えてもらったペンネームをあえて捨てて、作品のクオリティで勝負を挑みたい。
勇気ある挑戦か、自惚れによる勘違いか。
以前、誌面に顔写真が掲載された事を発端とする、誌上でのフィーバー(という名のネタ扱い)は依然と続いていたので、その事を受けて雲隠れする、という流れなら、後々バレた時に再度ネタになるので一石二鳥かもしれない。←隠れる気あるんか
うん、それで行こう。
名前は、平凡な感じにして、一応歴史由来っぽく封神演義の登場人物・黄飛虎(こうひこ)をもじった名前「よし飛虎(よしひこ)」にした。我ながら、字面の圧はドン•ガ馬超に比べてだいぶパワーダウンしたように見える。
さあ、この新しい名前でゼロからの再出発だ!
…って、あれ?
…すぐバレた。
なんでだろう。
それでも、カタカナと記号をはぶいただけで、表面的な視認のし易さは薄まった。
…はず。
恐らく、実力とは関係のない盛られた分の採用率は、多少なりとも減っている。
…多分。
これからはより実力重視で、自分に良い意味のプレッシャーをかけて、投稿道を邁進するのだ!
そんな自意識過剰な青年の決意を知ってか知らずか。
隔月ペースの刊行が、次第に3ヶ月ペースにずれ込み、嫌な予感が漂い始める。
そしてついに、天は無情にも、『歴史ファンワールド』の完全休刊(実質の廃刊)を私の眼前に突きつけたのであった。
(つづく)
↓この頃の『歴史ファンワールド』誌面のダイジェスト